トンネルの掘削や覆工の教育は、地下空間をつくり支える仕組みを考える機会になります。総合型選抜では、特別教育の修了と、地質や構造を資料・模型で調べた経験を伝えましょう。
講習で得た知識を、自分で考えた探究や制作の経験へつなげましょう。2027年度の大学入試の公式資料から、国立1大学と理工系私立2大学の方式を紹介します。
講習の対象と修了の記録
この特別教育は、ずい道等の掘削・覆工等の所定の業務に関わります。掘削等や覆工の作業主任者技能講習とは役割が異なるため、修了した教育の名称を正確に記載しましょう。
厚生労働省の規程では、掘削・覆工、工事用設備、災害防止、法令を学科で学びます。また、労働基準法63条は、18歳未満の坑内労働を原則として禁止しています。教育を受ける条件と、実際に坑内業務へ従事できる条件を分けて確認し、大学への資料では、学んだ内容をその後の探究と合わせて整理しましょう。
修了した事実と、学習や実際の業務で自分が担当した内容を整理しましょう。
出典:厚生労働省(安全衛生特別教育規程)の公式資料、厚生労働省東京労働局(労働基準法抜粋63条)の公式資料、建設業労働災害防止協会(資格取得ガイド)の公式資料
学習経験を伝える3大学
| 大学・方式 | 経験を伝える資料・選考 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 京都工芸繊維大学・ダビンチ入試一般 | 志望理由書、資格や活動を示す資料 | 大学入学資格、合格時の入学確約 |
| 東京電機大学・未来科学部建築学科AO | 活動報告書、発表と面接・口頭試問 | 数学・外国語とも3.5以上、履修・人物像の要件 |
| 日本工業大学・活動アピール型 | 資格取得報告、製作物や図面の説明 | 大学入学資格、他大学との併願可 |
これらは、講習修了の実績による固定加点を紹介するものではありません。講習での学習や実習の経験を、活動資料と選考で具体的に伝える方法です。
京都工芸繊維大学のダビンチ入試
2027年度の一般プログラム【一般】は、高校卒業者・2027年3月末までに卒業見込みの人などが対象です。出願の数値評定基準はなく、合格した場合の入学確約が必要です。
志望理由書には、過去の活動と、それが大学を志望する理由にどうつながったかを書きます。記載した活動に関する資格取得証明書や発表資料等がある場合、A4に収まる写しを提出できます。志望理由書の本文には図表を使いません。
第1次は書類、講義レポート、課題レポートを含む選考です。デザイン・建築学課程の最終選考は、プレゼンテーションと課題提示・グループディスカッションです。共通テストは課しません。実習での工夫を説明する力と、与えられた課題を考える力を一緒に伸ばしましょう。
出典:京都工芸繊維大学「2027年度ダビンチ入試募集要項」一般プログラム・志望理由書作成要領
東京電機大学の建築学科AO
2027年度は、高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。高校からの出願では、数学と外国語の学習成績の状況がともに3.5以上必要です。工業科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修中・履修済みが条件で、普通科等は必要科目が異なります。
建築学科では、地域・建築に関連する実績や自ら主張できる能力、顕著な活動経験、優れた公的資格など、求める人物像の要件に合うことが必要です。講習で関心を持った構造や材料、それを調べた図や模型、その考察を活動報告書に整理する方法が考えられます。
第1次は書類、第2次は10分の発表と20分の個別面接で、一般選抜と同等の数学・英語・物理の基礎を問う口頭試問もあります。他大学との併願は妨げませんが、第一志望とし、合格時は入学することが前提です。
出典:東京電機大学「2027年度AO・とんがりAO要項」3・6~7・22ページ
日本工業大学の活動アピール型
2027年度は、大学入学資格を持つ高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。出願の評定数値基準はなく、他大学との併願も可能です。
活動状況・資格取得報告書や資格証明の写しなどを提出し、書類と面接で選考します。面接では製作物や図面、写真等を使う説明もできます。建築分野への関心を、実習の具体的な経験から伝えましょう。
地質とトンネルの断面を読み比べる
今後の活動例として、学校で公開されたトンネル断面図や地質資料を読み、地盤の条件と支える構造の関係を図に整理する方法があります。紙や軽い板材の模型を作り、形の違いを比較することも考えられます。
現場への立入りや施工とは分けた、構造を学ぶ探究です。資料の出典、模型の条件、観察結果、自分の考察を残しましょう。志望理由書では、教育で知った地下空間への関心から、自分の比較で生まれた疑問へ進み、大学で構造や都市・建築の設計を学びたい理由につなげられます。
大学別の志望理由書例文
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで学習経験を大学進学へ
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