新潟大学の総合型・推薦では、学部と方式によって面接の位置付けが大きく異なります。口頭発表や質疑応答がある一方、経済科学部の総合型は紙上で回答するペーパー・インタビューです。面接を課さない推薦の区分もあります。
活動の名称だけでなく、本人が考えたこと、試した方法、得られた結果を説明しましょう。 資格や探究の実績を、志望先で学ぶ理由につなげることが準備の基本です。
以下は練習用の架空の質問・回答例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。学校推薦型は公募の方式を扱います。
総合型選抜|工学部・理学部
工学部は、資料を持ち込まずに5分程度の口頭発表
工学部の総合型は、共通テストを課さず、書類審査・小論文・面接・基礎学力試験を組み合わせます。面接では自己推薦書の内容をもとに5分程度の口頭発表を行い、活動報告書や自己推薦書等について質問を受けます。
工学部総合型の面接には、資料を持ち込めません。 スライドや作品を見せる前提にせず、何を目的に、何を作り、どう確かめたかを言葉で説明する練習が必要です。
情報オリンピック等の経験なら、結果だけでなく、どのような問題をどう考えたかを整理してください。理科検定の物理・化学などで学んだ内容も、制作や実験と結びつけて復習すると役立ちます。これらが一律の必須資格や加点という意味ではありません。
理学部は、研究発表と口頭試問
理学部の総合型は、正課外で数学・理科の研究に主体的に取り組み、成果発表を行った経験等が出願要件です。一般的な志望理由の面接だけを想定して準備しないでください。
第一次選抜では、研究の主題、方法、結果、考察からなる発表と口頭試問、書類審査を行います。学校内外での成果発表を再現する形です。第一次選抜合格者に対して、第二次選抜で共通テストの成績による選抜を行います。
他の人から助言を受けた研究でも、本人が決めた方法、担当した作業、自分で解釈した結果を区別しましょう。生物・化学・物理等の知識を使い、なぜその解釈ができるかまで説明する練習が大切です。
総合型選抜|教育学部・創生学部・経済科学部
教育学部は、事前の発表動画と面接
教育学部の総合型は、指定のワークショップ等への参加履歴が出願条件に関わります。大学のW-PASSで参加対象や履歴を確認してください。
「未来の学校へ ~私の提案~」をテーマに10分間の発表を行い、動画データを提出します。共通テスト、発表、面接、書類等を総合して評価します。動画で述べた提案について、誰のどのような課題に向けたものか、実施上の難しさは何かを説明する練習が役立ちます。
創生学部は、講義の理解と自分の考えを分ける
創生学部の総合型は、共通テスト、講義に関する課題レポート、個人面接、書類を用います。理系・文系の2つの講義を聴き、それぞれの講義の後にレポートを作成します。
創生学修コースとDX共創コースには、科目選択等の違いがあります。データ分析や地域調査の経験があれば、学んだ技術と、社会の課題に適用する際の限界を説明しましょう。講義の内容を要約する練習も必要です。
経済科学部は、口頭面接ではなくペーパー・インタビュー
経済科学部の総合型は、共通テストを免除し、書類審査・総合問題・面接で評価します。ただし、ここでいう面接はペーパー・インタビューです。論理的に考える力や、多様な人と協働して議論を進める態度を紙上で評価します。
話す練習だけでは対応できません。示された内容を読み取り、他の立場の意見も踏まえて、自分の考えと理由を文章にまとめる練習が必要です。以下の想定質問も、この方式では文章で答える練習題材として使ってください。
学校推薦型Ⅰ型|共通テストを課さない方式
法学部・経済科学部は、面接の有無が異なる
法学部は、面接と出願書類の審査で評価します。自己申告書等を踏まえた基礎知識や思考力の確認も含みます。活動を通じて気付いた問題と、法学を学びたい理由を整理してください。
一方、経済科学部の学校推薦型Ⅰ型は総合問題と書類審査です。総合型のペーパー・インタビューを、そのまま推薦にもある試験だと思い込まないでください。
理学部・医学部保健学科
理学部Ⅰ型は数学・物理学プログラムが対象で、基礎学力試験、面接、書類を用います。得意分野の実績を話す準備と、学力試験の準備を並行して進めましょう。
医学部保健学科は、小論文・面接・書類で評価します。放射線技術科学専攻の面接には数学の基礎学力に関する口頭試問も含みます。医療職への思いだけでなく、指定された数学の範囲も確認が必要です。
工学部専門枠・農学部
工学部Ⅰ型の専門枠には、学科の指定はありません。志望する学位プログラムに応じて、工業・情報・商業・農業・水産等の指定教科・科目を20単位以上修得するなどの条件があります。基礎学力試験、面接、書類を用い、面接では志望する工学分野への関心、思考力・表現力・主体性等を評価します。
農学部Ⅰ型は小論文・面接・書類を用います。栽培、食品、環境調査等の経験について、何を比較し、どのように結果を判断したかを整理しましょう。
学校推薦型Ⅱ型|学部ごとの違い
人文学部・教育学部
人文学部は共通テスト、小論文、面接、書類を総合して評価します。読んだ本や調査した文化・社会の問題を題材にする場合は、他の人の主張と自分の考えを区別して説明することが大切です。
教育学部は共通テスト、面接、書類を用います。総合型の出願条件や発表動画を、そのまま推薦の条件として当てはめないでください。志望する課程・専修の条件を確認しましょう。
理学部は、化学・生物学と地質科学・自然環境科学を区別
理学部Ⅱ型の化学・生物学プログラムは、大学独自の検査を課しません。地質科学・自然環境科学プログラムには面接があります。いずれも共通テストと書類等を用いるため、方式ごとの評価内容を確認することが必要です。
理学部の推薦すべてに面接があるわけではありません。面接のある区分では、提出する面接参考資料の内容を、自分の言葉で説明する練習を進めてください。
歯学部・工学部・農学部・医学科
歯学部は共通テスト、小論文、面接、書類を用います。歯科医療や口腔の健康に関わる関心を、本人の学習・経験から説明しましょう。工学部と農学部のⅡ型も、共通テスト、面接、書類を用います。
医学部医学科は、2027年度の入学者選抜要項で共通テスト、面接、書類審査が示されています。ただし、医学科の詳細な募集要項は11月公表予定です。過年度の面接形式を2027年度の確定事項として扱わず、詳細の公表後に条件を確認してください。
実績を使った想定質問と回答例
質問1|なぜ新潟大学のこの学部を志望するのですか
…(関心を持ったきっかけ)…から、…に取り組みました。…という結果でしたが、…の理由を十分に説明できませんでした。
貴学の…で…を学び、…を確かめたいです。自分の経験を、…という学びにつなげたいと考えています。
質問2|研究の方法と、結果から分かることを説明してください
…(本人の研究)…では、…をそろえ、…を変えて比較しました。結果は…でした。
…と解釈しましたが、…の影響はまだ確かめていません。理科検定等で学んだ…も復習し、次は…の条件を確認したいです。
質問3|制作を、資料を見せずに説明してください
…(本人の制作物)…は、…を入力すると…の処理を行い、…を出力します。私は…を担当しました。
…という理由で…を選びました。…では動作しましたが、…の条件では問題が残ります。改善のために…を学ぶ必要があると考えています。
質問4|講義や他の人の意見を受けて、考えが変わりましたか
…(本人が学んだ内容)…を知る前は、…と考えていました。しかし、…という説明から、…の観点が抜けていると気付きました。
現在は…と考えています。ただし…を判断するには、さらに…の情報が必要です。
質問5|教育や医療の分野を、経験から学びたい理由は何ですか
…(本人の学習支援・見学・探究等)…で、…という課題に気付きました。私は…を調べ、…までは理解できました。
ただ、実際に…するためには…を学ぶ必要があります。経験だけで専門的な判断ができるとは考えず、貴学で…を基礎から学びたいです。
本番前の確認とスキルパスの面接対策
口頭面接・紙上の面接・研究発表・面接のない方式を区別して準備しましょう。 同じ学部でも、総合型、推薦Ⅰ型、推薦Ⅱ型で試験内容が異なります。
回答例は練習用であり、本人の実績ではありません。資格・コンテストの成績や研究の成果を述べる際は、本人が行ったことと他の人の担当を区別し、大学の書類作成の規定に従ってください。
スキルパスでは、資格・探究・制作の実績づくりから、出願書類と面接の準備まで一貫して支援しています。志望する学部と方式を確認し、本人の活動から質疑応答や発表の練習を進めます。
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