武蔵野美術大学の総合型選抜は、前期・後期、学科・方式によって、作品審査や発表、面接と併せて行う試験が異なります。全学科に同じポートフォリオや発表原稿を用意する対策では、条件に合わないことがあります。
武蔵野美術大学の面接対策は、志望学科・方式の提出資料と当日の試験を確認し、本人の制作・探究・学修計画を説明できるようにすることが基本です。この記事は2027年度の総合型選抜を扱います。質問・回答例は独自の架空練習で、公式過去問や合格者の回答、出題予告ではありません。
前期は作品審査・グループ面接・発表等を区別
| 学科・方式 | 前期の二次選考の主な内容 |
|---|---|
| 日本画 | 鉛筆デッサン、作品審査・面接 |
| 油絵、グラフィックアーツ一般、彫刻、工芸工業デザイン一般 | 作品審査・面接等。資料の扱いは学科別に確認 |
| 空間演出デザイン | 構想力テスト、作品審査、面接 |
| 建築 | 表現力テスト、グループ面接 |
| 基礎デザイン一般 | 事前提出の企画書を使った5分以内の発表と面接 |
| 芸術文化 | 小論文、面接 |
| デザイン情報 | 表現力テスト、面接 |
| クリエイティブイノベーション・構想力重視 | 構想力テスト、面接 |
| クリエイティブイノベーション・探究力重視 | 面接。探究活動について約2分の発表 |
| 映像・クリエイション資質重視 | 面接 |
表は二次選考の主な組み合わせです。一次の提出物・選考や実技課題まで省略できるという意味ではありません。工芸工業デザインのワークショップ方式は、一次が約10分のオンライン面接、二次が思考プロセステストで、一般方式とは手順が異なります。
建築のグループ面接を、ほかの学科の個別の作品説明と同じ形式だと考えないでください。面接の総所要時間や面接官の人数も、大学が公表していない部分を他大学の情報から推測することはできません。
基礎デザイン一般では、提出した企画書を大学側で投影して発表します。一方、クリエイティブイノベーションの探究力重視は約2分です。大学の訂正前の「3分」を使わず、最新の案内で準備しましょう。
後期の対象と、持ち込み条件を確認
後期は、油絵学科グラフィックアーツ専攻の一般方式、彫刻学科の一般方式、映像学科ディレクション資質重視方式が対象です。前期のすべての学科・方式に後期があるわけではありません。
| 後期の学科・方式 | 主な選考 |
|---|---|
| グラフィックアーツ一般 | 一次は実施せず、デッサン・ポートフォリオ・面接で選考 |
| 彫刻一般 | 一次は実施せず、塑造・ポートフォリオ・面接で選考 |
| 映像・ディレクション資質重視 | 自己推薦調書による一次選考の後、構想力テスト・面接 |
後期の映像の構想力テストでは、グループで共通の問題に取り組み、各自の構想を発表し、全員で討論する案内です。個人の受け答えだけでなく、相手の考えを聞いて応答する練習も考えられます。
面接への作品・資料の持ち込みは、学科・方式によって制限があります。前期の探究力重視では、A4片面4ページ以内の発表資料を任意で持参でき、本人の手控え以外に5セットを用意する案内です。この条件を、作品持ち込み不可の方式にも当てはめないでください。
前期の基礎デザイン一般も、会場へ持ち込めるのは発表者用の手元原稿のみで、追加の資料・作品等は持ち込めません。発表用のPC・タブレットが自由に使えると思い込まず、当日の持参物を要項で確認しましょう。面接は日本語で行われます。
作品の完成度だけでなく、制作や探究の過程を伝える
作品を紹介する自主練習では、テーマ、制作のきっかけ、選んだ素材・技法、試した変更、残っている課題を整理する方法が役立ちます。これは独自の対策方針で、全学科共通の採点表を示すものではありません。
探究活動も、何を問おうとし、どう調べ、結果から何を考えたのかを具体的に振り返りましょう。学校の課題として行ったことと自主的に行ったこと、個人の作業と共同活動での担当を分けて説明すると、本人の取り組みが伝わりやすくなります。
展覧会やコンクール等の実績がある場合は、主催者、名称、開催年、参加・選出・受賞等の結果を正確に確認してください。資格やプログラミング等の学習を作品に使った場合も、本人が何を理解し、どこに使ったかを説明する材料になります。ただし、資格名や受賞歴が全方式の必須条件や加点になるという意味ではありません。
作品や実績を誇張せず、本人の意図・判断・担当した作業と、大学で学びたい内容のつながりを伝えましょう。共同制作者の仕事を自分の成果としたり、実施していない調査を制作過程に加えたりしてはいけません。
大学で学ぶ理由は、作品の感想だけでは説明しきれません。公式の教育内容を確認し、現在の制作・探究で深めたいことが、志望する学科のどの学びと関係するかを考えてみてください。
作品発表・面接で練習したい質問と回答例
以下の省略箇所には本人の事実を入れてください。実際の質問を再現したものではなく、作品や活動を振り返るための練習例です。
質問1|この作品で、何を表そうとしましたか
この作品は…(実際のテーマや課題)…を考えて制作しました。…(本人の観察や経験)…がきっかけです。…(実際に選んだ素材・構成・技法)…を使い、…(表そうとしたこと)…を伝えようとしました。
作品を言葉で説明する独自練習です。本人の意図と、鑑賞者から実際に得た反応を区別してください。
質問2|制作途中で、どんな工夫や変更をしましたか
最初は…(実際の案)…を考えていましたが、…(制作中に分かった問題)…がありました。そこで…(本人が試した変更)…を行いました。…(確認できた変化)…があった一方、…(残った課題)…もあります。
試作や描き直しを振り返る独自練習です。完成後に考えた解釈を、制作前から決めていた意図として話す必要はありません。
質問3|探究活動では、何を調べましたか
…(実際に気付いた疑問)…について、…(本人が行った調査や方法)…で調べました。結果として…(確認できた事実)…が分かりました。ただし、…(対象や方法の限界)…があるため、…(未確認のこと)…までは結論を出せていません。
探究力重視方式等を見据えた独自練習です。約2分の発表にまとめる場合も、大学が指定した資料の条件を守ってください。
質問4|共同制作や話し合いで、あなたは何を担当しましたか
…(実際の制作・活動)…では、私は…(本人の担当)…を行いました。…(ほかの人の担当や意見)…も重要でした。…(意見が分かれた点)…について、…(本人が行った相談や試行)…を通じて考えを整理しました。
本人の役割と協働の経験を説明する独自練習です。面接や討論の実際の課題を予告するものではありません。
質問5|武蔵野美術大学のその学科で、何を学びたいですか
…(本人の制作・探究経験)…を通じて、…(さらに考えたい課題)…に関心を持ちました。貴学の…(公式情報で確認した学科の学び)…で、…(具体的に深めたい内容)…を学びたいです。現在は…(本人が続けている学習や制作)…に取り組んでいます。
志望学科との関係を説明する独自練習です。施設や授業、作品制作の条件等は、大学の公式情報で確認してください。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
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合格へ
2027年度の日程とスキルパスの面接準備
前期のWeb出願は2026年9月10日〜17日で、受付は終了しています。二次選考は10月31日・11月1日のうち、学科・方式ごとの指定で行われます。一次選考の合格者向け案内も確認してください。工芸工業デザインのワークショップ方式の一次面接は10月3日・4日に実施済みです。
後期のWeb出願は11月10日〜18日です。試験は12月12日で、映像のディレクション資質重視方式は12月12日の構想力テストと12月13日の面接です。出願書類や作品等には別の提出条件があるため、Web登録期間だけで判断しないようにしましょう。
公式資料:2027年度総合型選抜と訂正案内、前期募集要項、後期募集要項、受験者向け試験案内。出願資格、作品・書類の仕様、当日の持参物や集合時刻は公式案内で確認してください。
スキルパスでは、本人の制作・探究・活動を整理し、志望理由、発表、面接で根拠を伝える準備を支援します。志望する学科・方式に合った対策は、下のフォームからご相談ください。


