関西大学の面接対策では、AO入試と公募制推薦入試、SF入試を分けたうえで、志望学部の選考方法を確認することが大切です。AO入試の中でも、提出書類を基にした面接、課題の発表、当日のグループワークなど、求められる準備は異なります。
2027年度の公式入学試験要項を基に整理しました。以下の質問・回答は独自の架空の練習用で、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。
関西大学のAO入試は学部・評価型ごとに面接の内容が異なる
AO入試では、一次の書類選考を経て、二次の面接などへ進みます。二次で実施する内容は、次のように学部・評価型で異なります。
| 学部 | AO入試の二次選考で準備する内容 |
|---|---|
| 法学部 | Ⅰ型は英文資料の要旨、Ⅱ型は指定図書の小論文、Ⅲ型は長文読解・小論文と、各型の面接・口頭試問 |
| 文学部 | 自己推薦型・論文評価型は小論文と面接。外国語能力重視型は外国語長文読解と面接。初等教育学専修も型ごとに確認 |
| 経済学部 | 当日作成する課題エッセイと、その内容を素材にした面接・口頭試問 |
| 商学部 | 提出書類に基づく面接・口頭試問 |
| 社会学部 | 専攻別の提出書類についての口頭試問。メディア専攻には当日の小論文もある |
| 政策創造学部 | 提出した課題小論文についての質疑を含む面接・口頭試問 |
| 外国語学部 | 当日の日本語の課題エッセイと面接。出願要件によって英語でのやり取りなどがある |
| 人間健康学部 | 小論文と、グループワークを踏まえた面接。口頭試問・プレゼンテーションを含む |
| 総合情報学部 | 活動実績評価型は面接。情報リテラシー評価型は当日の資料作成・発表・グループディスカッション |
| 社会安全学部 | 小論文と、説明資料を用いた5分以内の発表・10分の口頭試問 |
| ビジネスデータサイエンス学部 | 提出書類に基づく面接・口頭試問 |
| システム理工学部 | 活動実績評価型は個人面接・口頭試問。データサイエンス型は5分の発表と面接 |
| 環境都市工学部 | 活動実績評価型は個人面接・口頭試問。SDGs型は課題レポートの5分発表と面接 |
| 化学生命工学部 | 探究評価型・実績評価型は個人面接・口頭試問。KUMP型は当日のセミナーとレポートを踏まえた面接 |
システム理工学部のデータサイエンス型は電気電子情報工学科のみ、化学生命工学部の実績評価型・関大メディカルポリマー〈KUMP〉型は化学・物質工学科のみが対象です。学部全体で同じ型を利用できるわけではありません。
志望理由の練習に加え、学部・評価型で指定された課題、発表、口頭試問への準備が必要です。
理系のAO面接は探究・制作と専門分野の学びをつなげる
システム理工学部のデータサイエンス型では、課題レポートとソフトウェアのソースコードについて発表します。共同制作の場合は本人が作成した部分を明示する必要があります。動作の紹介だけで終わらせず、なぜその処理を選んだか、どのように確認したか、まだ解決できていない点を説明する練習が有効です。
環境都市工学部のSDGs型では、志望学科に応じて指定された目標から課題を考えます。「環境問題を解決したい」という希望に加え、どの資料や経験から課題を捉えたか、提案を実現するうえで何を学ぶ必要があるかを整理しましょう。
化学生命工学部の探究評価型では、本人が行った実験・調査・観察などの成果物が必要です。実験条件、比較の方法、結果からいえる範囲を説明する練習が考えられます。KUMP型は事前のWEB講義のレポートに加え、当日の60分のセミナーを受講して概要をまとめ、そのレポートや出願書類を基に面接を受けます。事前の文章だけを暗記して臨む準備では不十分です。
総合情報学部の情報リテラシー評価型は、当日の課題についてパソコンで発表用資料を作り、1人5分の発表とグループディスカッションに取り組む方式です。活動実績評価型の面接と区別し、情報の整理、根拠の提示、他者の意見を踏まえた説明を練習するとよいでしょう。
物理・化学・生物分野の検定や、情報オリンピック予選Bランクなどの経験がある場合も、本人が学んだ内容を説明する材料になります。ただし、これらを全学部共通の出願条件や、一律の加点対象として扱うことはできません。
公募制推薦は商学部と理工系3学部で口頭試問に備える
商学部の公募制推薦は、書類選考、小論文Ⅰ・小論文Ⅱの2科目必答、面接〈口頭試問を含む〉による選考です。筆記試験は2科目合わせて90分です。
出願には学校長の推薦や評定平均値4.0以上などの条件に加え、商業・情報系の所定の資格群と、英語の所定の資格・スコア群の両方を満たす必要があります。例えば前者には日商簿記2級以上や基本情報技術者試験、後者には英検2級以上などがありますが、これだけが対象ではありません。本人の資格が条件に合うかは、要項の一覧で確認してください。
理工系3学部の公募制推薦は、書類選考と90分の筆記試験、面接で評価されます。システム理工学部の数学科は数学の筆記と、教科書レベルの数学の基礎学力を確認する口頭試問です。その他の対象学科は総合問題と、教科書レベルの数学・理科の基礎学力を確認する口頭試問を含みます。
環境都市工学部の建築学科は、この公募制推薦では募集がありません。AO入試での対象学科と混同しないよう注意が必要です。
理工系の公募制推薦では、志望動機に加え、数学・理科の考え方を口頭で説明する練習も欠かせません。
答えが合っているかだけでなく、使った条件、式や用語の意味、そこから結論に至る理由を順に説明してみましょう。ここで挙げた練習方法は、具体的な出題内容を予告したものではありません。
関西大学の面接に向けた学部別の質問例
以下は回答の考え方を示す架空の例です。本人の経験と一致しない内容を付け足したり、文章をそのまま出願書類や面接に転用したりせず、括弧内を本人の事実に置き換えて考えてください。
法学部・文学部・外国語学部:資料を読んで何を考えましたか
私は、……(制度・作品・言語などへの関心のきっかけ)……から、……(本人が読んだ資料や続けた学習)……に取り組みました。資料の中の……(根拠となる内容)……から、最初の考えを見直しました。一方、……(別の解釈や残る疑問)……については、さらに調べる必要があります。大学では……(志望学部で確かめた学び)……を通じて、根拠を示しながら自分の見解を説明する力を身に付けたいです。
外国語学部は、出願要件によって英語でのやり取りを含みます。日本語の回答を丸暗記するだけでなく、本人の経験や考えを、学習してきた言葉で説明する練習も大切です。
経済学部・商学部・社会学部・政策創造学部:活動と学びはどうつながりますか
私は、……(地域・事業・社会の出来事に関心を持った経験)……を通じて、……(調べた統計・資料や本人の活動)……を比較しました。……(本人が行った工夫)……によって分かったこともありますが、対象が限られており、広く当てはまるかは判断できません。大学では……(志望する専門分野)……を学び、制度や数字の意味を確かめながら、課題を検討できるようになりたいです。
人間健康学部・社会安全学部:自分で考えて行動した経験は何ですか
私は、……(健康・福祉・安全などへの問題意識)……から、……(本人が実際に行った活動)……に取り組みました。最初は……(当初の考え)……と考えましたが、……(他者の意見や確認した資料)……を受けて方法を見直しました。活動から……(学んだこと)……を得た一方、専門知識が不足している点も分かりました。大学では……(志望学部の学び)……を通じて、根拠を持って行動する力を深めたいです。
人間健康学部はグループワークを踏まえた面接、社会安全学部は説明資料を使う発表があります。個人の活動の紹介に加え、当日の指示に沿って考えをまとめる練習が有効です。
総合情報学部・ビジネスデータサイエンス学部・システム理工学部:制作や分析で何を判断しましたか
私は、……(情報・データ・工学への関心のきっかけ)……から、……(本人の制作・分析・学習)……を進めました。……(比較した方法や確認した結果)……を基に処理を修正しましたが、……(データの偏りや未解決の条件)……が課題です。共同で取り組んだ部分では、私は……(本人の担当)……を担いました。大学では……(志望学科・学部で学びたい基礎と専門)……を学び、方法の妥当性まで説明できるようになりたいです。
環境都市工学部・化学生命工学部:探究で得た結果をどう確かめましたか
私は、……(まちづくり・環境・材料・生命などへの関心)……をきっかけに、……(本人の調査・実験・講義からの学び)……に取り組みました。……(比べた条件や調べた原理)……から、……(結果からいえること)……を考えました。ただし、……(まだ検証できていないこと)……が残ります。大学では……(志望学科の学び)……を通じて、基礎知識と実験・分析の方法を学び直し、考察を深めたいです。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
AO・公募制推薦・SF入試の日程と当日の準備を確認する
AO入試は、2026年9月1日~7日に出願、二次選考は10月18日、政策創造学部のみ10月17日、合格発表は11月2日です。2026年10月27日時点では、出願・二次選考が終了しています。
商学部と理工系3学部の公募制推薦は、11月2日~6日に出願、11月29日に選考、12月4日に合格発表です。面接の開始時刻を、1人当たりの面接時間だと読み違えないよう注意が必要です。
スポーツ実績を対象とするSF入試も、学部ごとに小論文・総合問題・面接などの選考内容が異なります。12月募集は文学部と人間健康学部が対象です。所属を希望する体育会クラブへの事前連絡期間は10月5日~11月9日、出願は12月7日~8日、二次選考は2027年1月10日、最終合格発表は1月15日です。競技の成績だけでなく、学業との両立と志望学部で学ぶ理由も整理しましょう。
発表がある方式では、説明資料の形式、持ち込める物、USBメモリや印刷物などの指定も確認してください。例えば社会安全学部のAOでは説明資料を使い、システム理工学部のデータサイエンス型や環境都市工学部のSDGs型では、指定に沿ったパワーポイントの準備が必要です。
提出書類と発表資料を見返し、本人の役割・考えた理由・結果の限界を、質問に応じて説明する練習を重ねましょう。
スキルパスでは、理系の専門講師が実績づくりから志望理由書・面接まで、一人ひとりの経験と志望分野に合わせて支えます。資格や探究の結果を、大学で深めたい学びへつなげることが大切です。
出典:関西大学公式AO入試、商学部公募制推薦入試、理工系3学部公募制推薦入試、SF入試に掲載の2027年度入学試験要項。


