土地や建物のルールを学んだ経験を、まちの使われ方や住環境への関心へ。宅建の学習から、建築・都市分野を大学で深める進路も考えられます。
土地利用の知識を調査や図面の比較に生かし、大学で学びたい問いへつなげましょう。2027年度の北見工業大学、東京電機大学、工学院大学を例に、総合型選抜に向けた準備を紹介します。
宅地建物取引士の学習内容
宅地建物取引士資格試験は、不動産適正取引推進機構が実施する国家試験です。土地・建物、権利、法令上の制限、税、宅建業法などを学びます。試験合格後、都道府県知事の資格登録と取引士証の交付を受けて宅地建物取引士となります。
登録には、2年以上の実務経験または登録実務講習の修了など、所定の条件があります。試験合格と資格登録・取引士証の交付を区別しましょう。高校での出願資料には、その時点の取得状況を正確に記載してください。
学習経験を生かして比較したい大学
| 大学・方式 | 経験を伝える場面 | 準備したい内容 |
|---|---|---|
| 北見工業大学・総合型選抜ユニット確定枠 | 学修計画書・面接 | 土地利用・住環境への関心 |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜(AO) | 活動報告書・発表 | まちや建物の調査・考察 |
| 工学院大学建築学部・探究成果活用型選抜 | 理数系探究の報告・発表 | 面積や空間利用を比べる探究 |
表は関連分野の活動・学習を説明する方式の例で、資格名ごとの固定加点を示したものではありません。
北見工業大学は学びと専門分野をつなげる
総合型選抜ユニット確定枠は、学びたい工学分野が定まっている人を対象に、意欲・適性などを評価する方式です。先進工学科の建設・環境に関する分野を調べ、土地や建物の学習をどのように深めたいか考えてみましょう。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。出願資格に評定の数値基準は示されていません。共通テストは課さず、数学Ⅰと物理基礎または化学基礎の確認試験、個人面接、調査書・学修計画書で選考されます。
学修計画書では、これまでの学びを入学後・卒業後にどう生かすか、関心分野、他者との協働などを記述します。合格した場合は必ず入学する意思が必要です。
出典:北見工業大学「2027年度総合型選抜学生募集要項」1〜2・4ページ
東京電機大学は活動の過程と基礎学力を確認
理工学部の総合型選抜(AO)では、探究や資格・活動経験などを評価します。建築・都市環境学系を志望する人は、ルールと実際の空間の使われ方を調べた経験を説明できます。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。高校卒業資格によるルートでは数学・外国語が各3.3以上。工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠ、普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱの履修が必要です。
一次は事前課題・活動報告書等、二次は発表と口頭試問を含む面接です。建築・都市環境学系の口頭試問では数学・英語の基礎知識が問われます。理工学部は他大学と併願できます。
出典:東京電機大学「2027年度総合型選抜入学者選抜要項」4・6〜9・23ページ
工学院大学は理数系探究と発表を準備
探究成果活用型選抜では、2027年3月卒業見込みであることに加え、テーマを定めた理数系探究と、学内外の発表または外部コンクール等への提出経験が必要です。建築学部は普通科・理数科の全体評定3.2以上、専門学科3.5以上などの条件があります。
一次は数学・英語の基礎学力調査と探究活動書類審査、二次は発表と面接等です。他大学と併願できます。制度の紹介に加え、面積や距離などの数値を用いた空間の比較へ発展させることが大切です。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
資格から志望理由書・面接につながる活動例
例えば、自治体が公開する地図や都市計画の資料を使い、地域ごとの建物や空地の分布を調べる活動があります。同じ範囲・基準で面積や距離を比較し、住みやすさとの関係を考えてみましょう。資料から読み取れることと、現地調査などをしなければ分からないことを分けると、大学でさらに学ぶ必要性が見えてきます。
「宅建の学習→土地・建物の調査と比較→大学で深めたい建築・都市の課題」をつなげましょう。面接では、法令を覚えたことに加えて、地域のどの課題に関心を持ち、何を根拠に考えたのかを具体的に話しましょう。
スキルパスでは、資格・評定・履修科目から出願先を一緒に考え、実績づくりから志望理由書・小論文・面接まで、オンラインの個別指導で徹底伴走します。下の無料受験相談フォームからご相談ください。


