非破壊試験は、対象を壊さずに内部の状態などを調べる技術です。総合型選抜では、検査の学習と、測定条件や結果を自分で考えた経験を合わせて伝える方法があります。

どの方法で何を調べ、得られた結果をどう判断したかを記録しましょう。2027年度の大学入試の公式資料から、国立1大学と理工系私立2大学の方式を紹介します。

試験合格とレベル2の認証

日本非破壊検査協会のJIS Z 2305に基づく制度では、超音波探傷や浸透探傷など、方法別に資格を認証します。レベル2の新規試験には筆記と実技があり、受験申請には所定の訓練、視力の条件、倫理規程等への同意が必要です。

認証を受けるには、試験合格に加え、訓練、視力、工業に関わる非破壊試験の経験の条件を満たして申請します。訓練と業務経験は区別されるため、高校の実習だけで直ちに認証を受けられる制度とは考えないことが大切です。出願資料には、方法名、訓練、試験合格、認証取得の状況を正確に記載しましょう。

資格の段階と、自分で取り組んだ測定・観察の経験を整理しましょう。

出典:日本非破壊検査協会「新規試験実施案内」

測定・機械の学びを伝える3大学

大学・方式経験を伝える資料・選考主な条件
東京農工大学・SAIL機械システム工学科工学・自然科学の特別活動レポート、発表成績優秀、第一志望、最終合格時の入学確約
東京電機大学・工学部とんがりAOとんがり報告書、学習・制作の発表数学・外国語とも3.3以上、履修・活動要件
日本工業大学・活動アピール型資格取得報告、実習を説明する面接大学入学資格、他大学との併願可

いずれも、非破壊試験技術者の認証による固定加点を紹介するものではありません。試験で学んだ内容を実習・探究へ発展させ、活動資料や面接で伝える方法です。

東京農工大学のSAIL入試

工学部機械システム工学科の2027年度SAIL入試では、工学や自然科学の活動を特別活動レポートにまとめます。検査の学習から、材料の状態や測定方法に関心が広がった経緯を整理する方法が考えられます。

高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。学習成績が優秀であることを求めますが、公式Q&Aには評定の具体的な数値基準はないと記載されています。第一志望とし、最終合格した場合は必ず入学する確約が必要です。

第1次は志望理由書、特別活動レポート、調査書で選考します。第2次には活動の発表と質疑応答を含む面接、数学・物理の口頭試問があり、共通テストは課しません。実習の説明と、測定や材料・力学に関する基礎学力を一緒に準備しましょう。

出典:東京農工大学「2027年度SAIL入試募集要項」22~26ページ

東京電機大学のとんがりAO

工学部の2027年度とんがりAOは、高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。高校からの出願では、数学と外国語の学習成績の状況がともに3.3以上必要です。工業科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修中・履修済みが条件で、普通科等は必要科目が異なります。

所定の「とんがり要件」または類似の経験・技能も必要です。とんがり報告書に、実習や測定を通じて考えたことをまとめ、資格証明や写真等を任意で添付できます。

第1次は書類、第2次は発表と個別面接で、数学Ⅰ・Ⅱの口頭試問を含みます。他大学との併願は認められていますが、第一志望とし、合格時は東京電機大学へ入学することが前提です。

出典:東京電機大学「2027年度AO・とんがりAO要項」15~17・24ページ

日本工業大学の活動アピール型

2027年度は、大学入学資格を持つ高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが出願でき、評定の数値基準はありません。他大学との併願も可能です。活動状況・資格取得報告書や資格証明の写しなどを提出し、書類と面接で選考します。

面接では製作物や写真等を使った説明もできます。測定装置の仕組みを説明する図や、条件を変えて比べた記録を使い、機械工学や材料の分野でさらに学びたい内容を伝えましょう。

出典:日本工業大学「2027年度活動アピール型募集要項」

測定方法と結果の違いを比べる

今後の活動例として、先生が認めた学習用の試験片を使い、外観の観察や寸法測定の結果を、学校の装置で得られる測定結果と比較する方法があります。同じ対象を調べても、方法によって分かることがどう違うかを考えます。

試験片の条件、測定方法、結果、判断に迷って確認した点を残しましょう。資格のための訓練や認証に必要な業務経験とは分け、探究活動として記録できます。志望理由書では、検査を学ぶ過程で材料や計測にどんな疑問を持ち、大学で機械工学や測定技術を深めたいかを説明しましょう。

大学別の志望理由書例文

東京農工大学の志望理由書例文を読むスキルパスの理系特化推薦対策

東京電機大学の志望理由書例文を読むスキルパスの理系特化推薦対策

日本工業大学の志望理由書例文を読むスキルパスの理系特化推薦対策

FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます

  1. STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦

    理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。

  2. STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦

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  3. STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる

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