慶應義塾大学の総合型・推薦対策は、志望する学部の方式を決めるところから始めます。SFCのAOと理工学部の分野志向型では、必要な書類も試験の内容も違います。活動実績の見せ方を考える前に、出願資格と入学への意思に関する条件を読みましょう。
ここでは、2027年入学に向けたSFCの夏秋AOと、2027年度理工学部の学科別分野志向型を取り上げます。募集要項の条件を説明したうえで、書類と面接をどう準備するか考えます。他学部や学校推薦の詳細は、各学部の公式案内と高校で別に確認してください。
2027年度入試の公式資料を2026年10月1日に確認。要項に記載された条件と、本記事の対策提案を区別して説明します。

SFCのAO:入学後に取り組む問いを具体化する
2026夏秋AOは、2027年4月・9月入学の選考です。総合政策学部と環境情報学部が対象で、一次は書類、二次は面接を行います。出願資格には、志望学部を第一志望とし、合格した場合に入学することを確約できることが含まれます。2026夏秋AO募集要項
書類には、日本語2000字以内の文章とA4判2枚以内の自由記述で、志望理由、学習計画、自己アピールを表現します。活動報告や任意提出資料もあるため、文章だけで活動のすべてを説明しようとするより、主張とそれを裏付ける資料の関係を整理するとよいでしょう。
例えば地域の移動手段を調べた人なら、困っている人の具体的な声、調査で分かったこと、まだ調べられていないことをまとめます。そのうえで、政策を考えたいのか、情報技術で支援したいのかを掘り下げてください。大学の知名度や自由な校風だけを志望理由にせず、取り組む問いと学部の学びを結び付けます。
自由記述には、調査や制作の過程が伝わる図・写真・データを選びます。見栄えを整える前に、何の資料で、いつ作り、自分がどこを担当したかを明確にしてください。面接では、結果の説明に加えて、別の方法を選んだらどうなるか、調査の限界は何かも話せるように練習しましょう。
SFCは入学確約と募集回を取り違えない
国立大学を第一志望に残したまま、SFCのAOを合格確保のために受ける、という考え方は入学確約の条件と合いません。慶應を私立の併願先にする場合は、一般選抜など別の方式も調べてください。総合型で受けたい人は、実際に合格したら進学する意思があるかを先に考えます。
また、実施年と入学年は異なります。「2026夏秋AO」は2027年入学の選考です。希望する入学時期に対応した募集要項を読み、春AOや英語による別の募集と混同しないようにしましょう。SFCの公式AO案内
理工分野志向型:学科に合う探究と数学・理科を準備する
2027年度の対象は、電気情報工学科、数理科学科、化学科です。学科の併願や入学後の学科変更はできません。出願資格は理工学部を第一志望とすることや、指定された数学・理科・英語の履修などを求めます。2027年度学科別分野志向型募集要項
志望理由書は自筆で2000字以内です。研究やコンテストの経験がある人は、活動名を並べるだけでなく、その学科を選ぶ理由につなげましょう。電気情報なら設計や実装の工夫、数理なら問題への考え方、化学なら現象を調べた過程など、自分が深く考えた部分を説明します。
電気情報工学科と数理科学科は、二次で数学の基礎力などを審査し、三次で面接を行います。化学科は二次を行わず、一次の合格者が面接に進む方式です。書類だけを整えて終わりにせず、志望学科が課す学力の確認まで準備してください。理工の選考方法
数学・理科は、答えに至る理由を声に出して説明する練習が有効です。式を使う条件、実験で変えた変数、データから判断できる範囲を確かめましょう。研究実績を語るときにも、その内容を支える高校の学習が必要になります。
同じ実績を使う場合も、志望理由は書き分ける
活動の日付、自分の担当、成果、研究記録、受賞の証明は、一度整理すれば他大学の準備にも活用できます。ただし、SFCで考えたい課題と理工で深めたい専門は同じとは限りません。大学名を置き換えた文章にせず、それぞれの学びに合わせて本人の考えをまとめます。
過去の受験結果も踏まえて相談できます
スキルパスでは、志望理由や研究資料、面接の準備に加え、過去の受験結果も踏まえた併願先の検討にも対応しています。現在の学力と活動実績から、合格の可能性を高める組み合わせについても、下の受験相談フォームからご相談ください。





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