京都芸術大学の面接対策は、受験する方式を確認するところから始まります。総合型選抜3期・4期のテーマ選択型はオンライン面接ですが、1期・2期の体験授業型はコースごとに面談・発表などが異なり、探究プロセス型は提出物の審査です。
この記事では2027年度の公式要項に沿って、面接と作品・活動の説明を整理します。質問・回答例は独自の架空の練習用で、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。通学課程の学部入試を対象としています。
京都芸術大学はテーマ選択型と体験授業型で準備が異なる
テーマ選択型では、6つのテーマから1つを選び、指定提出物とオンライン面接で受験します。高校までの学習の継続、打ち込んだ活動、大学で成長しようとする意欲などを、面接・出願書類・調査書・指定提出物から総合的に評価します。
| 総合型の方式 | 面接・説明の位置づけ |
|---|---|
| 3期・4期:テーマ選択型 | Zoomで約20分。約5分の自己アピール後、質疑応答 |
| 1期・2期:体験授業型 | 授業への取り組み、制作、面談、発表など。内容・実施方法はコース別 |
| 1期・2期:探究プロセス型 | 探究学習ワークシート1枚と5分以内の動画を審査。対面・ライブ面接とは異なる |
| 3期:科目選択型 | 国語・英語・鉛筆デッサンなどの科目による試験。テーマ選択型の面接とは別方式 |
テーマ選択型は、約5分の自己アピールと、その後の質疑応答を含む約20分のオンライン面接です。発表だけで終わる試験ではありません。
テーマ選択型は、同一学科内の2コースまで併願できます。両コースが合格基準に達した場合は、志望順位の高いコースのみ合格となります。学科をまたいだコース併願はできません。
作品の技術だけを一方的に説明するより、何に関心を持ち、なぜその表現を選び、大学でどのように学びたいのかを整理することが重要です。芸術以外の活動でも、本人が学んだことと、志望コースで学ぶ理由をつなげて説明できます。
6つのテーマに合わせて指定提出物を準備する
テーマ選択型では、選んだテーマに応じて提出物が変わります。自分が話しやすい内容を選ぶだけでなく、必要書類と出願資格を確認してください。
| テーマ | 指定提出物と説明の要点 |
|---|---|
| 課外活動型 | 活動報告書。探究・部活動・ボランティアなどの内容、本人の役割、学んだこと |
| 表現型:ポートフォリオ | 制作物をまとめたポートフォリオ。表現の意図・目的、試行錯誤 |
| 表現型:デジタルクリエイション | 公開URLなどを記載した活動報告書。制作意図・期間・共同制作での担当 |
| 英語外部試験利用型 | 直近3年以内の英語外部試験の成績表。言語力・表現力を今後どう活かすか |
| 離島在住者対象型 | 大学の学びを離島・地域にどう活かすかを考える小論文。追加の出願要件あり |
| 海外帰国生徒型 | 経歴書と、指定のポートフォリオまたは活動報告書。追加の出願要件あり |
課外活動型とデジタルクリエイションの活動報告書は、A4で最大5枚程度が目安です。デジタル作品のURLは全体に公開され、閲覧のための新規登録やアクセス制限がないものを記載する必要があります。
ポートフォリオは表紙を含めてA4・30ページ以内で、1枚ずつ取り出せる形でファイルします。製本や装飾は避ける指定があり、複数コースに出願する場合も提出は1冊です。共同制作を含む場合は、本人の役割を明確にしてください。
テーマ選択型では自己アピール時に画面共有が使えますが、実作品等を持ち込んで面接を受けることはできません。提出資料と説明方法をそろえて準備しましょう。
英語外部試験利用型で挙がっているのは、TOEFL、英検、IELTS、GTEC、TOEIC Bridgeなどです。他の検定やコンテストを、一律の出願資格・加点対象として扱わないでください。例えば本人が情報オリンピック予選Bランクに挑戦した経験なら、実際に学んだことと制作の関係を説明する練習例として考えられます。
体験授業型の面談・発表はコースの特徴を押さえる
体験授業型の評価は、完成作品だけで決まるわけではありません。教員の説明を理解し、試行錯誤し、他者と対話して学ぶ姿勢も大切です。面談の有無・形式はコースで異なります。
| 学科・分野 | 面談・発表などで確認したい違い |
|---|---|
| 美術工芸:日本画、油画、写真・映像、染織、総合造形 | 志望動機や制作意図の対話など。油画・総合造形にはグループ面談 |
| 美術工芸:アートプロデュース、文化財保存修復・歴史遺産 | 授業の振り返りレポートと面談。文化財分野はグループまたは個別 |
| 情報デザイン | 4コース共通授業。企画・デザインのワークシートと自己PRシートなど |
| キャラクターデザイン | キャラクター・マンガの制作や思考の過程、他者との対話を含む授業で評価 |
| プロダクトデザイン | モデルとワークシートを用いた発表・面談など。クロステックは企画のグループワーク |
| 空間演出デザイン | 空間・ファッションとも、エントリーシートと面談などで学びへの意欲を確認 |
| 環境デザイン | 制作に関する面談と、受験生自身に関する面談の2種類 |
| 映画 | 映画製作はレポート・意見交換など。俳優は1期に約30秒の自己紹介、2期に授業の発見を2分発表 |
| 舞台芸術 | 演技・演出はレポートなど。舞台デザインは教員との1対1の面談が3〜5分程度 |
| 文芸表現・こども芸術 | 文芸は教員2名との個別面談。こども芸術はグループ面談 |
面談があるコースでは、志望理由に加え、当日の授業で何を発見し、どう考えたかを振り返る練習が役立ちます。用意した文章を暗唱するだけでなく、その場の質問を理解して答えることが大切です。
探究プロセス型の動画は、テーマ選択型のライブ面接とは規定が異なります。5分以内でワークシートの説明と志望理由をまとめ、動画編集や画面共有などはできません。別方式で認められた機能を、そのまま使えると思い込まないようにしましょう。
京都芸術大学の面接に向けた質問例と回答の考え方
以下は独自の架空の練習例です。省略部分は、本人が実際に取り組んだ内容や、確認したコースの学びに置き換えてください。提出課題の完成例ではなく、経験と考えを口頭で説明するための例です。
例1:自己アピールで伝えたいことは何ですか
私が力を入れたのは…(本人の制作・活動)…です。…(関心を持ったきっかけ)…から取り組み、…(自分の役割や工夫)…を重ねました。結果は…(確認できた成果)…で、…(学んだこと)…が残りました。大学では…(コースの学び)…を通じて、…(さらに考えたい課題)…に取り組みたいです。
約5分の自己アピールでは、伝えたい経験を絞り、活動の内容と学びのつながりを整理しましょう。資料に書いた事実と、口頭での説明が一致しているかも確認してください。
例2:この作品の制作意図と、工夫した点を説明してください
この作品では…(伝えたい主題)…を表現しようとしました。…(観察・調査したこと)…から、…(色・構図・素材・表現方法)…を選びました。当初は…(うまくいかなかった点)…があったため、…(修正)…を加えました。今見ると…(残る課題)…をさらに考えたいです。
完成作品の説明だけでなく、選択と修正の理由を話す練習です。デザインなら利用者や使用場面、美術なら観察や表現の意図など、自分の分野に合わせて具体化してください。
例3:共同制作で、あなたが担当したのはどこですか
私は…(共同制作の目的)…のために、…(本人の担当)…を受け持ちました。…(メンバーの意見)…と…(自分の考え)…が異なったため、…(話し合いや比較)…を行いました。最終的には…(判断)…となり、私は…(実際に行った作業)…を担当しました。
映画、舞台、企画、デジタル制作などで、チーム全体の成果と自分の貢献を分ける練習です。他の人の成果を自分の実績にせず、協力した過程も説明しましょう。
例4:そのコースで何を学びたいですか
私は…(本人の制作・読書・調査など)…を通して、…(具体的な疑問)…を持ちました。…(確認したコースの学び)…に関心があり、…(今の自分に足りない知識や方法)…を学びたいです。これまでの…(経験)…を振り返りながら、…(発展させたい問い)…を考えたいです。
「幅広く学びたい」だけで終わらず、経験から生まれた問いとコースの学びを結びつけます。文化財なら観察・調査・保存、文芸なら読むことと書くこと、こども芸術ならこどもの視点など、関心の中身を整理してください。
例5:他の人の助言を受けて変えたことはありますか
私は初め、…(当初の表現や考え)…を選んでいました。…(実際の助言や意見)…を受け、…(見直した点)…に気づきました。そこで…(試した変更)…を行い、…(変化や結果)…を確かめました。すべてをそのまま採用するのではなく、…(自分が判断した理由)…を考えたうえで修正しました。
授業や講評から学ぶ姿勢を説明する練習です。助言前後の違いを、実際の制作記録に沿って説明できるとよいでしょう。架空の講評や、受けていない授業の経験を作る必要はありません。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
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志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
オンライン面接と日程を確認して準備する
提出物・志望理由・自己アピールの内容をそろえ、質問を聞いて自分の言葉で答える練習を重ねましょう。
テーマ選択型3期のインターネット出願登録は2026年10月28日〜11月3日23時59分、出願書類の提出は11月4日まで、試験は11月21日です。4期は登録が12月21日〜2027年1月5日23時59分、書類は1月6日まで、試験は1月27日となります。
書類は原則消印有効ですが、海外から直接出願する場合や、離島在住者対象型には必着の指定があります。オンライン面接の集合時間などは、受験票発行時の案内を確認してください。
面接前には、使用する端末、Zoom、カメラ・音声、通信環境を確かめます。画面共有で説明する場合は、必要な資料をすぐに表示できるよう練習し、個人情報や不要な画面が映らないようにしましょう。実際の受験では大学から届く指示を優先してください。
1期・2期の体験授業型・探究プロセス型は、2026年10月までにエントリーと出願手続の期間が終了しています。科目選択型や一般選抜も含め、方式ごとの試験内容を確認することが重要です。総合型の全方式に同じ面接があるわけではありません。
スキルパスでは、本人の制作・探究・資格学習・活動を振り返り、志望理由と面接・発表の説明をつなげる準備を支援しています。経験を大きく見せるのではなく、自分が考え、試し、学んだ過程を言葉にすることを大切にしています。
公式情報:2027年度入試ガイド・学生募集要項/総合型3期テーマ選択型/総合型4期テーマ選択型。出願・受験の際は大学の最新の案内もご確認ください。


