産業医科大学の対策では、「医療を学びたい」から一歩進めて、働く人の健康や職場の環境に関心を持った理由を整理しましょう。医学部の総合型は、当日に資料を作成するプレゼンテーション試験です。学校推薦型は、医学科と産業保健学部の2学科で面接時間や試験内容が異なります。
以下は独自の架空の練習用の質問・回答例で、過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。省略部分には本人の実際の経験を入れてください。学校推薦型選抜は、公募の推薦要件を確認できる方式を扱います。
総合型・公募推薦の方式別に、発表と面接を確認
| 方式・対象 | 発表・面接の内容 | 合わせて準備すること |
|---|---|---|
| 医学部総合型/ラマツィーニ選抜 | 産業保健に関する当日課題について、資料作成90分、発表10分、質疑応答約20分 | 志望理由書・調査書。発表試験合格後、指定する共通テストの数学・理科・英語を受験 |
| 医学部学校推薦型/公募 | 面接は1人約20分 | 英文・自然科学の課題を扱う総合問題120分、推薦書・調査書・志望理由書・特別活動記録 |
| 産業保健学部看護学科・学校推薦型/公募 | 面接は1人約15分 | 和文・英文の課題を扱う総合問題120分、推薦書・調査書・志望理由書・特別活動記録 |
| 産業保健学部産業衛生科学科・学校推薦型/公募 | 面接は1人約15分 | 推薦書・調査書・志望理由書・特別活動記録。看護学科と同じ総合問題を受ける方式ではない点を確認 |
医学部総合型の資料は、当日に与えられる課題について、日本語または英語で作成する案内です。発表と質疑応答は日本語で行い、資料作成にパソコンは使えません。文具等は大学が用意し、発表は10分で打ち切られます。
プレゼンテーション試験に合格した後も、共通テストで大学が指定する数学・理科・英語の合計600点中480点以上が必要です。発表だけで合格が決まる方式ではありません。学校推薦型は、医学部・産業保健学部とも共通テストを免除する方式です。
出典:産業医科大学公式の令和9年度[医学部総合型要項・医学部学校推薦型要項・産業保健学部学校推薦型要項]。
産業医科大学の志望理由は、本人の経験から「働く人の健康を、なぜ、どのように支えたいか」まで具体的に考えることが大切です。
資格や活動の実績を、産業医学・産業保健の関心につなげる
医学科は、臨床医学に加えて予防や健康増進にも関心を持ち、産業医を目指す理由を整理しましょう。看護学科は、働く人の心身の健康と生活を支える視点、産業衛生科学科は、健康と安全を守る職場環境の視点が重要です。
化学検定・生物検定・物理検定の学習、環境や健康に関する探究、統計の学習を用いた調査なども、本人が実際に取り組んでいれば話の材料になります。資格名や結果に加えて、学んだ内容、確かめた方法、残った疑問を説明してください。これらが出願資格や加点対象になると一律に決まっているわけではありません。
作業環境に関する探究では、観察記録や公開資料を比較し、確認した事実と本人の考察を分けて整理しましょう。授業で学んだことが、どのような疑問につながったのかも説明できます。
大学の目的は、公式の医学部の方針や看護学科、産業衛生科学科の案内でも確認してください。
学科別の質問例と回答例
医学部医学科:産業医を目指す理由を、本人の経験から説明してください
……(本人が働く人の健康や医療に関心を持ったきっかけ)……から、……(実際に調べたり学んだりしたこと)……に取り組みました。……(病気の治療だけでなく予防や働く環境について気付いたこと)……があります。大学では医学と産業医学を学び、働く人の健康を支える医師を目指したいです。
産業保健学部看護学科:相手の生活や働き方を理解するために、何を大切にしたいですか
……(本人の交流や人を支える活動)……では、……(相手の状況を確かめた経験)……がありました。……(自分の考えだけでは分からなかったこと)……に気付き、話を聞くことの大切さを感じました。大学では看護の知識と技術を学び、働く人の心身の健康と生活を理解して支えたいです。
産業保健学部産業衛生科学科:健康と安全に関わる環境の課題を、どう調べましたか
……(本人の環境・化学・物理等の学習や調査)……から、……(実際に関心を持った環境の条件)……を調べました。……(資料やデータを比較したこと)……によって、……(分かったことと限界)……があります。大学では作業環境や安全衛生について学び、働く人の健康と安全を守る方法を考えたいです。
医学部総合型の発表練習:提案の根拠と、限界をどう説明しますか
……(練習用の産業保健の課題)……について、……(与えられた資料から読み取れる事実)……を基に、……(考えた提案)……を示します。ただし、……(資料だけでは判断できない点)……が残ります。……(追加で確認すべき情報)……を調べた上で、実施する方法を検討する必要があると考えます。
実績や提案を話すときは、確認した事実、本人の考え、まだ分からない点を分けて説明しましょう。
当日課題の発表と、総合問題に合わせた練習
医学部総合型は、事前に完成させたスライドを持ち込む発表として準備しないようにしましょう。練習では、公開資料等から産業保健の課題を一つ選び、制限時間内に要点と根拠を図や言葉で整理して説明します。10分で発表した後、面接官役に別の立場や条件から質問してもらうと、質疑応答の練習になります。
医学部の公募推薦は、英文の読解と自然科学の課題に取り組む力も必要です。看護学科の総合問題は和文・英文について読解力・思考力・表現力を問う内容なので、文章の要点を整理して説明する練習も進めましょう。産業衛生科学科は、志望理由書・特別活動記録と、面接で話す経験がつながっているかを確認してください。
スキルパスでは、本人の学習・探究・資格等の記録から、学科の学びに合った説明を整理します。志望理由書、活動記録、発表・面接まで、一貫して対策します。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
2027年度の日程と、出願前の確認
医学部・産業保健学部の学校推薦型選抜は、2026年11月1日~7日が出願期間で、出願書類は締切日消印有効です。試験は12月2日、合格発表は12月11日の予定です。学校長の推薦に加えて、学科ごとの成績・履修等の条件を確認する必要があります。
医学部総合型は出願を締め切っており、プレゼンテーション試験は2026年11月21日、同試験の合格者発表は11月27日の予定です。対象者は2027年1月16日・17日の共通テストを受験し、最終の合格発表は2月12日の予定です。成績請求に必要な書類の送付も忘れず確認してください。
出願条件、試験の形式、書類と共通テストに関する手続きは、志望学科・方式の最新要項で確認しましょう。
最新情報は大学公式の要項・出願書類一覧で確認できます。志望理由の整理には、次の記事も参考になります。


