全工のリスニング英語検定は、工業技術に関する英語や会話を聞き取る力を学ぶ検定です。大学の推薦入試でも、取得した級を資格評価に使える方式があります。英語に力を入れてきた人は、総合型選抜や公募推薦の出願先を調べてみましょう。
2027年度入試では、日本福祉大学、倉敷芸術科学大学、金城学院大学で、全工のリスニング英語検定を評価する方式が確認できます。日本福祉大学は2級以上を3点加算、倉敷芸術科学大学は1~3級を資格等確認書に掲載しています。
資格の条件を確かめたうえで、聞いて理解した英語を、自分の制作や探究にも使ってみましょう。その経験が、大学でさらに学びたい内容を考えるきっかけになります。
全工リスニング英語検定の級と試験内容
主催は公益社団法人全国工業高等学校長協会です。基礎的な工業技術英語の表現や会話を聞き取る力の向上を目的としています。
2026年度の要項では、全員が同じ問題を受け、得点に応じて級が認定されます。90点以上で1級、80点以上で2級、70点以上で3級です。1級用・2級用と試験問題が分かれているわけではありません。
所要時間は30分前後で、英文に合う絵を選ぶ10問、絵に合う英文を選ぶ10問、英文や会話を聞いて質問に答える20問の構成です。単語の意味だけでなく、音声が何を伝えているかを捉える練習が役立ちます。
全工のリスニング英語検定は、実用英語技能検定や全商の英語検定とは別の資格です。出願書類には主催団体と級を証明書どおりに書き、他の英語資格の基準へ読み替えないようにしてください。
出典:全国工業高等学校長協会「第32回リスニング英語検定試験実施要項」
リスニング英語検定を評価する大学一覧
| 大学・紹介する学び | 選抜方式 | 必要な級と評価の扱い |
|---|---|---|
| 日本福祉大学・工学部情報工学専修など | 一般推薦入学試験 | 2級以上を3点加算。資格加算全体の上限は10点 |
| 倉敷芸術科学大学・芸術学科など | 公募推薦B方式 | 1級・2級・3級を資格等確認書に掲載。資格・活動全体で50点 |
| 金城学院大学・情報デザイン学科など | 総合型選抜・資格・活動評価型 | 1級がA、2級がBの評価区分。女子を対象とする大学 |
同じ検定でも、対象級や評価の仕方は異なります。加点の数字だけで大学を決めず、情報、デザイン、国際分野など、自分が学びたい内容と合わせて比べましょう。
日本福祉大学の一般推薦
日本福祉大学の2027年度「資格実績等加算一覧表」には、リスニング英語検定2級以上が3点と記載されています。工学部工学科の情報工学専修・建築学専修も対象です。
一般推薦は、学校長の推薦を受けた2027年3月卒業見込みの人などが対象です。高校の全日制・定時制・通信制や、大学入学資格が認められる所定の専修学校高等課程が含まれます。工学部の出願には評定平均値の数値基準がありませんが、全体の学習成績の状況を4倍した点数が選考に使われます。
選考は書類審査と小論文型または適性検査型などです。情報工学専修で適性検査型を選ぶ場合は、数学と英語の解答が必須となります。一般推薦は他大学との併願が可能です。
資格加算は合計10点までで、同じ種別の資格を重複して加えることはできません。リスニング英語検定の加算を生かしながら、志望する専修の試験科目も準備することが大切です。
情報分野を志望する人なら、英語の技術解説を聞き、実際にプログラムや機器の操作を試した経験も振り返ってみましょう。聞き取れるようになったことを、大学で学びたい情報技術と関連づけて説明する方法が考えられます。
出典:日本福祉大学「2027年度入試ガイド」19~22ページ
倉敷芸術科学大学の公募推薦B方式
倉敷芸術科学大学の2027年度推薦B方式では、資格・活動の評価に50点の配点があります。資格等確認書には、リスニング英語検定の1級、2級、3級が掲載されています。
この50点は資格・活動の評価全体の配点です。表の欄の位置を独自に点数へ換算せず、取得した級を正確に申告してください。資格の証明書類を学校へ示し、推薦書の確認を受ける準備も必要です。
学校長の推薦と大学の出願資格を満たす人が対象で、高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが含まれます。国内学生には国籍・在留資格の条件もあります。推薦B方式の出願資格には、評定の数値基準は示されていません。
選考は基礎テストまたは実技試験50点、調査書50点、資格・活動50点の150点満点です。調査書は全体の学習成績の状況を10倍して評価します。芸術学科では現代の国語、鉛筆デッサン、イメージ表現から選択できます。
映像やデザインに関心がある人は、海外の制作事例を英語で調べ、作品づくりで試したことを記録してみましょう。資格と制作経験を、出願時に入力する「大学での目標」を考える材料にもできます。
出典:倉敷芸術科学大学「推薦A方式・B方式」19~20ページ
金城学院大学の資格・活動評価型
金城学院大学の2027年度総合型選抜「資格・活動評価型」は、取得資格や活動実績を評価する方式です。全工リスニング英語検定は、1級がAランク、2級がBランクに記載されています。デザイン工学部情報デザイン学科や、文学部国際英語学科などが対象です。
女子を対象とし、高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などの大学入学資格と、出願時点で対象資格または活動実績を有することが必要です。公式の出願資格には評定の数値基準は示されていません。
配点は志望理由書20点、資格・活動の評価50点、面接30点の100点満点で、試験当日は面接のみです。志望理由書は800字以内です。A・Bの区分を、資格単独の固定点数として扱わないようにしましょう。
合格した場合に必ず入学する専願制で、合格後は他の入試を受けられません。学びたい分野と大学の教育内容をよく比べたうえで選ぶ方式です。
英語を聞く力から、制作・探究の実績を広げる
検定の合格後は、自分の専門分野でも英語を使ってみましょう。以下は、これから取り組む活動の例です。大学が指定した必須課題や、実在の合格体験ではありません。
英語の技術解説を聞き、実際に試す
プログラミングや電子工作など、関心のある分野の公開解説を選び、要点をメモして試してみます。聞き取れなかった用語、調べ直した内容、実装時に変えた部分を残すと、英語と専門学習の両方を振り返れます。
実習の説明を、英語でも伝え直す
自分が理解している実習や制作の手順を短い英語で説明し、相手に伝わったか確かめる方法もあります。どの言い方で誤解が生じたか、図や写真をどう補ったかを記録しましょう。話す練習は、検定が測る聞き取りの力を発展させる活動です。
海外の制作事例から、自分の問いを考える
海外のデザインや技術の紹介を聞き、日本の事例との違いを調べてみます。「どちらが優れているか」で終わらせず、使う人や環境、目的の違いまで考えると、大学で深めたい問いを見つけやすくなります。資料名と参照した部分も記録してください。
志望理由書と面接で伝えたいこと
資格の取得、英語を実際に使った経験、大学で深めたい学びを順につなげて説明しましょう。「英語を頑張った」だけでなく、何を理解したくて学び、どこまで試し、何が課題として残ったのかを書くと、自分の経験が伝わります。
面接では、聞き取りで苦労した点や学習方法に加え、大学の専門科目とのつながりも話せるようにしておきましょう。共同制作を扱う場合は、自分が担当した調査や説明、改善を分けて振り返ることも必要です。
大学別の志望理由書例文
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
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