同じものを測っても、条件によって値が変わるのはなぜでしょうか。計量士国家試験の学習は、測定の精度やデータの扱いを大学で深める理由につながります。
数値を記録するだけでなく、測定条件と誤差を考えた過程も伝えましょう。2027年度の北見工業大学、東京電機大学、工学院大学を例に、総合型選抜に向けた準備を紹介します。
計量士国家試験の学習内容
計量士には、一般計量士、環境計量士(濃度関係)、環境計量士(騒音・振動関係)の3区分があります。計量器の精度管理や測定計画、環境中の濃度・騒音・振動の測定など、区分に応じた専門知識を扱います。国家試験に学歴・年齢の制限はありません。
国家試験による資格取得では、合格に加え、区分に応じた実務経験その他の条件を満たして登録する必要があります。試験合格と計量士の登録を区別しましょう。高校の出願資料では、学んだ区分とその時点の取得状況を正確に記載してください。
出典:経済産業省「計量士関係」
学習経験を生かして比較したい大学
| 大学・方式 | 経験を伝える場面 | 準備したい内容 |
|---|---|---|
| 北見工業大学・総合型選抜ユニット確定枠 | 学修計画書・面接 | 測定・物理・環境への関心 |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜(AO) | 活動報告書・発表 | 計測方法を調べた過程 |
| 工学院大学先進工学部(対象学科)・探究成果活用型選抜 | 理数系探究の報告・発表 | 測定条件や誤差の比較と発表 |
表は関連分野の活動・学習を説明する方式の例で、資格名ごとの固定加点を示したものではありません。
北見工業大学は学びと専門分野をつなげる
総合型選抜ユニット確定枠は、学びたい工学分野が定まっている人を対象に、意欲・適性などを評価する方式です。先進工学科の物理・環境・電気などの分野を調べ、測定の学習を大学でどう深めたいか考えてみましょう。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。出願資格に評定の数値基準は示されていません。共通テストは課さず、数学Ⅰと物理基礎または化学基礎の確認試験、個人面接、調査書・学修計画書で選考されます。
学修計画書では、これまでの学びを入学後・卒業後にどう生かすか、関心分野、他者との協働などを記述します。合格した場合は必ず入学する意思が必要です。
出典:北見工業大学「2027年度総合型選抜学生募集要項」1〜2・4ページ
東京電機大学は活動の過程と基礎学力を確認
理工学部の総合型選抜(AO)では、探究や資格・活動経験などを評価します。電子情報工学系を志望するなら、センサーや測定の仕組みから生まれた疑問を活動報告書にまとめられます。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。高校卒業資格によるルートでは数学・外国語が各3.3以上。工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠ、普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱの履修が必要です。
一次は事前課題・活動報告書等、二次は発表と口頭試問を含む面接です。電子情報工学系の口頭試問では物理基礎・物理の基礎知識が問われます。理工学部は他大学と併願できます。
出典:東京電機大学「2027年度総合型選抜入学者選抜要項」4・6〜9・23ページ
工学院大学は理数系探究と発表を準備
探究成果活用型選抜では、2027年3月卒業見込みであることに加え、テーマを定めた理数系探究と、学内外の発表または外部コンクール等への提出経験が必要です。先進工学部は普通科・理数科の全体評定3.2以上、専門学科3.5以上などの条件があります。
一次は数学・英語の基礎学力調査と探究活動書類審査、二次は発表と面接等です。他大学と併願できます。測定値のばらつきや測定器による違いを調べ、結果を発表する探究が考えられます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
資格から志望理由書・面接につながる活動例
例えば、学校の指導のもとで、同じ対象の長さや温度を複数回測り、測定位置や時間による違いを比べる活動があります。測定器の目盛、使用した条件、測定回数を記録し、ばらつきの原因を考えてみましょう。値を平均すれば何が分かり、何が分からないかまで考えると、測定値の意味を考える学習になります。
「計量の学習→条件と測定値の比較→大学で深めたい計測・分析の技術」をつなげましょう。面接では、結果の数値に加え、その値をどこまで信頼できると考えたかを説明してください。測れなかったことも、次に学ぶ課題になります。
スキルパスでは、資格・評定・履修科目から出願先を一緒に考え、実績づくりから志望理由書・小論文・面接まで、オンラインの個別指導で徹底伴走します。下の無料受験相談フォームからご相談ください。


