全国統一陶芸技能検定への取り組みは、粘土を扱い、狙った形を作る技術を磨く機会になります。総合型選抜では、検定の成果と、自分で形や制作条件を考えた経験を合わせて伝えましょう。
完成した器に加え、形を整えるために試した工夫を残しましょう。2027年度の大学入試の公式資料から、国立1大学と理工系私立2大学の方式を紹介します。
陶芸技能検定の級と実施例
全国統一陶芸技能検定は、全国セラミック教育研究会による検定です。全国工業高等学校長協会の2026年度前期区分表には、初級、中級、上級が掲載されています。
佐賀県立有田工業高校は、2026年の第37回検定を実施した様子と課題を公式に紹介しています。初級は茶碗の成形、中級は湯呑みの成形と削り、上級は筒と袋物の成形に取り組んでいます。これは同校が公表した実施例です。受検する際の課題や判定の詳細は、学校で当該回の案内を確認しましょう。
合格した級と、成形や削りで自分が改善した内容を合わせて整理しましょう。
出典:全国工業高等学校長協会「ジュニアマイスター資格区分表」
陶芸・デザインの経験を伝える3大学
| 大学・方式 | 経験を伝える資料・選考 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 京都工芸繊維大学・ダビンチ入試一般 | 志望理由書、資格や活動を示す資料 | 大学入学資格、合格時の入学確約 |
| 東京電機大学・デザイン工学科AO | 活動報告書、発表と面接・口頭試問 | 数学・外国語とも3.5以上、履修・人物像の要件 |
| 日本工業大学・活動アピール型 | 資格取得報告、製作物や図面の説明 | 大学入学資格、他大学との併願可 |
これらは、全国統一陶芸技能検定の合格による固定加点を紹介するものではありません。資格の学習や実習の経験を、活動資料と選考で具体的に伝える方法です。
京都工芸繊維大学のダビンチ入試
2027年度の一般プログラム【一般】は、高校卒業者・2027年3月末までに卒業見込みの人などが対象です。出願の数値評定基準はなく、合格した場合の入学確約が必要です。
志望理由書には、過去の活動と、それが大学を志望する理由にどうつながったかを書きます。記載した活動に関する資格取得証明書や発表資料等がある場合、A4に収まる写しを提出できます。志望理由書の本文には図表を使いません。
第1次は書類、講義レポート、課題レポートを含む選考です。デザイン・建築学課程の最終選考は、プレゼンテーションと課題提示・グループディスカッションです。共通テストは課しません。器の制作での工夫を説明する力と、与えられた課題を考える力を一緒に伸ばしましょう。
出典:京都工芸繊維大学「2027年度ダビンチ入試募集要項」一般プログラム・志望理由書作成要領
東京電機大学のデザイン工学科AO
システムデザイン工学部の2027年度AOは、高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。高校からの出願では、数学と外国語の学習成績の状況がともに3.5以上必要です。工業科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修中・履修済みが条件で、普通科等は必要科目が異なります。
デザイン工学科の人物像には、具体的なアイデアをスケッチや模型で説明できることや、活動の問題を見つけて解決した経験などが挙げられています。その要件に合わせ、制作した器の目的、試作、形を修正した理由を活動報告書に整理する方法が考えられます。
第1次は書類、第2次は10分の発表と20分の個別面接で、数学Ⅰ・Ⅱの基礎を問う口頭試問を含みます。作品を持ち込んだ説明もできます。他大学との併願は妨げませんが、第一志望とし、合格時は入学することが前提です。
出典:東京電機大学「2027年度AO・とんがりAO要項」2・6~7・21ページ
日本工業大学の活動アピール型
2027年度は、大学入学資格を持つ高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。出願の評定数値基準はなく、他大学との併願も可能です。
活動状況・資格取得報告書や資格証明の写しなどを提出し、書類と面接で選考します。面接では製作物や図面、写真等を使う説明もできます。生活環境デザインへの関心を、器の制作や、人に使ってもらった経験から伝えましょう。
同じ用途の器を作り比べる
今後の活動例として、学校の実習で同じ用途の器を複数作り、口の広さや持ちやすさ、重さを比べる方法があります。成形したときと焼成後の形や寸法も記録すると、材料と加工による変化について考えられます。
制作途中の写真、寸法の記録、形を直した理由を残しましょう。複数人で制作する場合は、工程全体と自分が担当した部分を分けます。志望理由書では、検定の練習で得た技能から、使う人に合う製品や材料の特性に関心が広がり、大学でデザインを学びたいと考えた流れを説明できます。
大学別の志望理由書例文
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで陶芸の経験を大学進学へ
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