化学物質の性質と、安全に働くための環境を一緒に学びたい人へ。講習で知った内容を、大学で化学や環境を深める理由につなげる方法を紹介します。
物質の性質を調べ、何を根拠に分類・比較したかを伝えましょう。2027年度の北見工業大学、東京電機大学、工学院大学を例に、総合型選抜に向けた準備を紹介します。
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習の学習内容
現在の「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習」は、対象物質を扱う作業の主任者に関する講習です。東京労働基準協会連合会中央支部では、受講資格は特になく、実務経験も不要と案内しています。ただし、対象の作業に就くには満18歳以上である必要があります。
2006年3月までの旧「特定化学物質等」の講習とは、主任者に選任できる範囲が異なります。修了証の講習名と取得時期を正確に確認しましょう。現行講習の修了だけで、石綿作業主任者にもなれると考えることはできません。
出典:東京労働基準協会連合会中央支部「講習案内・新旧制度の比較」
学習経験を生かして比較したい大学
| 大学・方式 | 経験を伝える場面 | 準備したい内容 |
|---|---|---|
| 北見工業大学・総合型選抜ユニット確定枠 | 学修計画書・面接 | 化学・環境分野への関心 |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜(AO) | 活動報告書・発表 | 物質の性質に関する調査 |
| 工学院大学先進工学部(対象学科)・探究成果活用型選抜 | 理数系探究の報告・発表 | 公開情報を比較する探究と発表 |
表は講習での学びを関連分野の調査・探究へ広げる例です。修了しただけで決まる加点表ではありません。
北見工業大学は学びと専門分野をつなげる
総合型選抜ユニット確定枠は、学びたい工学分野が定まっている人を対象に、意欲・適性などを評価する方式です。先進工学科の応用化学・生物などの分野を調べ、物質について大学で深めたい内容を考えてみましょう。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。出願資格に評定の数値基準は示されていません。共通テストは課さず、数学Ⅰと物理基礎または化学基礎の確認試験、個人面接、調査書・学修計画書で選考されます。
学修計画書では、これまでの学びを入学後・卒業後にどう生かすか、関心分野、他者との協働などを記述します。合格した場合は必ず入学する意思が必要です。
出典:北見工業大学「2027年度総合型選抜学生募集要項」1〜2・4ページ
東京電機大学は活動の過程と基礎学力を確認
理工学部の総合型選抜(AO)では、探究や資格・活動経験などを評価します。生命科学系を志望するなら、化学や環境への関心を、講習の学習と自主的な調査の具体例で説明できます。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。高校卒業資格によるルートでは数学・外国語が各3.3以上。工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠ、普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱの履修が必要です。
一次は事前課題・活動報告書等、二次は発表と口頭試問を含む面接です。生命科学系の口頭試問では数学・物理・化学・生物のうち、出願時に選択した1科目の基礎知識が問われます。理工学部は他大学と併願できます。
出典:東京電機大学「2027年度総合型選抜入学者選抜要項」4・6〜9・23ページ
工学院大学は理数系探究と発表を準備
探究成果活用型選抜では、2027年3月卒業見込みであることに加え、テーマを定めた理数系探究と、学内外の発表または外部コンクール等への提出経験が必要です。先進工学部は普通科・理数科の全体評定3.2以上、専門学科3.5以上などの条件があります。
一次は数学・英語の基礎学力調査と探究活動書類審査、二次は発表と面接等です。他大学と併願できます。物質や環境に関する公開情報を一定の基準で比べ、理数系の問いを調べて発表する準備が考えられます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
講習の学びを志望理由書・面接へ
例えば、先生の指導のもとで、公的資料や安全データシートから、物質の性質や分類の表示を調べる活動があります。物質名に加え、数値の条件や単位、情報の更新日も確認して比べてみましょう。同じ項目でも値の前提が違う場合を整理すると、データを正確に読むために何を学ぶ必要があるか見えてきます。
「化学物質の学習→公開資料の比較・考察→大学で深めたい化学・環境」をつなげましょう。面接では、講習を修了したことと自分の調査結果を分け、大学でさらに確かめたい問いを話してください。これは資料を使う学習例です。
スキルパスでは、受講して学んだ内容を探究や進路に結びつけるところから、出願先の検討、志望理由書・小論文・面接まで、オンラインの個別指導で徹底伴走します。下の無料受験相談フォームからご相談ください。


