道路や建物に使う岩石は、性質や採取する場所の条件を考えて扱われます。採石の学習を進学へつなげるなら、岩石の性質と、地形・地盤や材料の使われ方を調べた経験を整理することが役立ちます。
講習の対象と受講・修了の条件
採石のための掘削作業主任者技能講習は、岩石の採取に関わる所定の掘削作業の主任者を対象とします。岩手県採石工業組合の2026年度案内では、掘削面の高さ2メートル以上の岩石掘削作業場の制度として紹介されています。
受講には岩石掘削作業3年以上の経験、又は大学・高専・高校で土木・採鉱を専攻して卒業後2年以上の該当経験等が必要です。同組合は受講対象を採石に関係する事業所の従事者としています。学校で岩石を学んだことと、受講に必要な実務経験は別です。
講習規程は、岩石の種類や採取のための掘削、設備・機械、作業環境や教育、関係法令等の学習を定めています。高校生は授業や調査でその基礎を深め、既卒の修了者は実際の経験と結び付けることができます。採石業務管理者の試験や、建設機械の運転講習とも区分を分けてください。
出典:厚生労働省の講習規程
学んだことを、大学で深める問いへ
例えば、地域で使われる石材やコンクリート用の骨材を調べ、岩石の性質と用途を資料から整理する活動が考えられます。学校の材料試験を行った場合は、試料や粒の大きさ、測定方法、結果を記録する方法です。
用途が違う理由を一つの性質だけで決めず、強さや加工のしやすさ、供給、環境条件などを比べてみてください。岩石・材料の性質を、社会基盤での使われ方と結び付けて考えることが、土木工学を学ぶ問いになります。見学した範囲と、自分が実験・分析した範囲も区別しましょう。
理系進学へつながる大学3校の選抜例
以下は2027年度の総合型選抜です。講習修了への固有加点の一覧ではなく、学習や実習・探究を説明する機会と、専門との相性から考える候補です。
| 大学・方式 | 講習の学習から準備する内容 |
|---|---|
| 横浜国立大学・都市科学部都市基盤学科の総合型選抜 | 学校での実習や調査の過程を、原理と結果から説明する |
| 芝浦工業大学・工学部総合型選抜 | 工学部土木工学課程都市・環境コース等の学びと、自分が持った疑問をつなげる |
| 東京電機大学・理工学部総合型選抜 | 地域の社会基盤について、図や資料を用いて問題と改善を考える |
横浜国立大学の都市基盤学科は、高校卒業・2027年3月までの卒業見込み等の基礎資格、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cのすべての履修・履修見込み、指定する共通テスト科目の受験、合格時入学確約等が必要です。旧課程は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bです。課題のプレゼンテーション、面接・口頭試問、共通テストの成績等で選考されます。実習の経験と、数学・理科の理解を結び付けて説明する準備を進めましょう。
出典:2027年度募集要項
芝浦工業大学では、工学部土木工学課程都市・環境コース等が考えられます。出願課程のサマースクーリング修了、指定科目の履修、所定の英語スコア等が必要で、第一志望・合格時入学確約の条件があります。実習の記録から、大学で学びたい内容を具体的にしてください。
出典:工学部総合型選抜
東京電機大学の理工学部建築・都市環境学系では、地域の空間や社会基盤等の問題点と改善を考える課題に取り組みます。高校卒業・卒業見込みの区分では数学・外国語各3.3以上と課程別履修条件が必要です。この理工学部の方式は他大学との併願が可能です。
出典:2027年度選抜要項
志望理由書と面接で、学習の過程を伝える
何を資料で知り、実物や試験でどこまで確かめたかを説明できるようにしてください。取得済みの講習修了証は正式名称・年月で示し、大学で地盤や材料を深めたい理由を、過去の学習や仕事の経験から具体的にしましょう。
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