荷物をつり上げる機械には、力のつり合いや安定性の考え方が関わっています。移動式クレーンの学びを、大学で機械・構造を研究したい理由へ広げてみましょう。
クレーンへの関心を、重心や力を調べた経験につなげましょう。2027年度の北見工業大学、東京電機大学、工学院大学を例に、総合型選抜に向けた準備を紹介します。
移動式クレーン運転特別教育の学習内容
つり上げ荷重0.5トン以上1トン未満の移動式クレーンの運転に関する特別教育です。東京労働局の一覧では学科9時間・実技4時間で、道路上を走行させる運転は対象から除かれています。別の荷重区分で必要となる免許・技能講習とは区別してください。
クレーンの運転と、荷を掛け外しする玉掛けは別の業務です。また、教育の受講・修了と就業の年齢条件も異なり、満18歳未満はクレーンの運転業務に就けません。受講条件や教育の対象範囲は、実施機関の案内で確認しましょう。
出典:CIC日本建設情報センター「移動式クレーンの運転特別教育」、東京労働局「安全衛生教育」、厚生労働省「年少者労働基準規則」第8条
学習経験を生かして比較したい大学
| 大学・方式 | 経験を伝える場面 | 準備したい内容 |
|---|---|---|
| 北見工業大学・総合型選抜ユニット確定枠 | 学修計画書・面接 | 機械・力学への学修計画 |
| 東京電機大学理工学部・総合型選抜(AO) | 活動報告書・発表 | 重心やつり合いの学習過程 |
| 工学院大学先進工学部(対象学科)・探究成果活用型選抜 | 理数系探究の報告・発表 | 模型と計算を比べる探究・発表 |
表は講習での学びを関連分野の調査・探究へ広げる例です。修了しただけで決まる加点表ではありません。
北見工業大学は学びと専門分野をつなげる
総合型選抜ユニット確定枠は、学びたい工学分野が定まっている人を対象に、意欲・適性などを評価する方式です。先進工学科の機械・エネルギーなどの分野を調べ、重心や構造について深めたい内容を考えてみましょう。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。出願資格に評定の数値基準は示されていません。共通テストは課さず、数学Ⅰと物理基礎または化学基礎の確認試験、個人面接、調査書・学修計画書で選考されます。
学修計画書では、これまでの学びを入学後・卒業後にどう生かすか、関心分野、他者との協働などを記述します。合格した場合は必ず入学する意思が必要です。
出典:北見工業大学「2027年度総合型選抜学生募集要項」1〜2・4ページ、学修計画書
東京電機大学は活動の過程と基礎学力を確認
理工学部の総合型選抜(AO)では、探究や資格・活動経験などを評価します。機械工学系を志望するなら、機械への関心を、学校での模型づくりや力学の学習と結びつけて説明できます。
高校等卒業者・2027年3月卒業見込み者などが対象です。高校卒業資格によるルートでは数学・外国語が各3.3以上。工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠ、普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱの履修が必要です。
一次は事前課題・活動報告書等、二次は発表と口頭試問を含む面接です。機械工学系の口頭試問では数学Ⅰ・Ⅱと物理基礎・物理の基礎知識が問われます。理工学部は他大学と併願できます。
出典:東京電機大学「2027年度総合型選抜入学者選抜要項」4・6〜9・23ページ
工学院大学は理数系探究と発表を準備
探究成果活用型選抜では、2027年3月卒業見込みであることに加え、テーマを定めた理数系探究と、学内外の発表または外部コンクール等への提出経験が必要です。先進工学部は普通科・理数科の全体評定3.2以上、専門学科3.5以上などの条件があります。
一次は数学・英語の基礎学力調査と探究活動書類審査、二次は発表と面接等です。他大学と併願できます。模型の形状や重さなど比較の条件を定め、結果を発表する理数系探究への発展が考えられます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
講習の学びを志望理由書・面接へ
例えば、先生の指導のもとで、机上の小さなアーム模型を使い、軽いおもりの位置とつり合いの関係を調べる活動があります。模型の寸法、重さ、予想した力の向きを図に残してみましょう。実機の運転とは分けた学習として、計算と観察の違い、材料や支持部分による影響を考察すると、構造を大学で深めたい理由につながります。
「クレーンの学習→重心・つり合いの考察→大学で深めたい機械・構造」をつなげましょう。面接では、教育の修了範囲と自分の探究を分け、何を予想して確かめ、どんな問いが残ったかを具体的に話しましょう。
スキルパスでは、受講して学んだ内容を探究や進路に結びつけるところから、出願先の検討、志望理由書・小論文・面接まで、オンラインの個別指導で徹底伴走します。下の無料受験相談フォームからご相談ください。


