冷凍空気調和機器施工の学習は、空調設備の施工だけでなく、熱の移動や省エネルギーを大学で学ぶきっかけにもなります。総合型選抜では、資格取得までの実習と、そこから生まれた疑問を具体的に伝えましょう。

温度や時間を測り、冷暖房の仕組みを自分なりに確かめた経験が、志望理由の根拠になります。2027年度の公式資料をもとに、国立1大学と理工系私立2大学の活用方法を紹介します。

冷凍空気調和機器施工の技能検定

技能検定は国家検定です。都道府県職業能力開発協会が実施する試験では、学科と実技の両方への合格が必要です。2026年度の3級案内には、後期の冷凍空気調和機器施工作業が掲載されています。

JAVADAの紹介では、冷凍・冷却や温度、湿度などを調整する機器の据付け・整備に関する技能が対象です。3級では配管作業などを扱います。資格名に加え、実習で理解した機器の働きや、自分で工夫した点も記録しておきましょう。

出典:厚生労働省「技能検定・試験の内容」

空調・熱の学びを伝えられる3大学

大学・方式経験を伝える資料・選考主な条件
東京農工大学・SAIL機械システム工学科工学・自然科学の特別活動レポート、発表成績優秀、第一志望、最終合格時の入学確約
東京電機大学・工学部とんがりAOとんがり報告書、学習・制作の発表数学・外国語とも3.3以上、履修・活動要件
日本工業大学・活動アピール型資格取得報告、実習を説明する面接大学入学資格、他大学との併願可

いずれも、この技能検定の級による固定加点を紹介するものではありません。資格の学習を実習・探究へ発展させ、活動資料や面接で伝える方法です。

東京農工大学のSAIL入試

工学部機械システム工学科の2027年度SAIL入試では、工学や自然科学の活動を特別活動レポートにまとめます。空調の実習から、熱交換やエネルギーの利用に関心が広がった経緯を整理する方法が考えられます。

高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。学習成績が優秀であることを求めますが、公式Q&Aには評定の具体的な数値基準はないと記載されています。第一志望とし、最終合格した場合は必ず入学する確約が必要です。

第1次は志望理由書、特別活動レポート、調査書で選考します。第2次には活動の発表と質疑応答を含む面接、数学・物理の口頭試問があり、共通テストは課しません。実習の説明と、温度・熱・エネルギーに関する基礎学力を一緒に準備しましょう。

出典:東京農工大学「2027年度SAIL入試募集要項」22~26ページ

東京電機大学のとんがりAO

工学部の2027年度とんがりAOは、高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。高校からの出願では、数学と外国語の学習成績の状況がともに3.3以上必要です。工業科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修中・履修済みが条件で、普通科等は必要科目が異なります。

所定の「とんがり要件」または類似の経験・技能も必要です。とんがり報告書に、実習や測定を通じて考えたことをまとめ、資格証明や写真等を任意で添付できます。

第1次は書類、第2次は発表と個別面接で、数学Ⅰ・Ⅱの口頭試問を含みます。他大学との併願は認められていますが、第一志望とし、合格時は東京電機大学へ入学することが前提です。

出典:東京電機大学「2027年度AO・とんがりAO要項」15~17・24ページ

日本工業大学の活動アピール型

2027年度は、大学入学資格を持つ高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが出願でき、評定の数値基準はありません。他大学との併願も可能です。活動状況・資格取得報告書や資格証明の写しなどを提出し、書類と面接で選考します。

面接では製作物や写真等を使った説明もできます。配管の実習記録や機器の仕組みを説明する図を使い、機械工学や環境分野でさらに学びたい内容を伝えましょう。

出典:日本工業大学「2027年度活動アピール型募集要項」

温度の記録から探究へ

今後の活動例として、教室の複数地点で温度を測り、外気温や日当たり、測定時刻との関係を比較する方法があります。条件を記録すれば、空調の効き方について、感覚だけでなくデータを使って考えられます。設備を扱う実習は先生の指導のもとで行ってください。

志望理由書では「実習で学んだこと→自分で調べたこと→残った疑問→大学で学ぶ内容」の順につなげます。測定結果だけでなく、なぜその測定方法を選んだのかも面接で説明できるようにしておきましょう。

大学別の志望理由書例文

東京農工大学の志望理由書例文を読むスキルパスの理系特化推薦対策

東京電機大学の志望理由書例文を読むスキルパスの理系特化推薦対策

日本工業大学の志望理由書例文を読むスキルパスの理系特化推薦対策

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