東京科学大学附属科学技術高校の「先端科学技術入門」は、大学教員の研究紹介を通して学ぶ高大連携の科目です。附属高校2年生の学習で、一般の高校生向けの自由応募講座ではありません。関心を持った原理を調べ、試作や検証へ進んだ経験を、理系の推薦対策につなげられます。
東京科学大学附属高校「先端科学技術入門」で学べることと参加条件
附属高校の公式案内では、2年次の先端科学技術入門で、東京科学大学の教員が研究内容を紹介する特別講義を年間6回程度行うと説明しています。2026年度の担当授業一覧にも2年生の科目として掲載され、現行の学習を確認できます。
大学との連携には、高校生の研究活動への大学教員の助言や、博士課程学生による講演などもあります。大学の研究者の考え方に触れ、高校の専門科目で学んだ知識が、どの課題に使われているかを考える機会です。
授業への参加、研究室への訪問、自分で実施した研究は、それぞれ異なる経験です。講義で生まれた疑問を、専門科目や課題研究へ持ち帰って検証することが、本人の実績を深めます。授業の具体的な日程や利用できる設備等は校内の案内に従いましょう。
出典:東京科学大学附属高校・学長挨拶/2026年度担当授業科目
参加した経験を、推薦で伝わる成果へ
例えば通信や制御の研究に関心を持ったなら、まず高校で学んだ回路やプログラムのどこに関係するかを整理します。その上で、安全に扱える教材やデータを用い、条件を変えたときの動作や測定結果を比較する探究が考えられます。これは発展例で、授業が特定の研究設備の利用を保証するという意味ではありません。
成果資料には、課題、原理、設計、コード、比較した条件、結果を残します。うまく動かなかった場合も、原因をどう切り分けたかが説明の材料になります。大学の研究紹介を聞いた事実から、自分で試して考えた過程へ進むことが大切です。
資格と研究成果をどう組み合わせるか
電気電子に関心があるなら電気や無線の資格、情報分野なら基本情報技術者やプログラミングの学習、計測なら数学・統計の検定が候補です。例えば回路の原理を資格学習で確認し、センサーから得たデータを統計の考え方で比較する組み合わせが考えられます。
資格の取得条件や活動の難しさに合わせて計画を立て、実際に取得した資格と、これからの目標は区別しましょう。資格の知識を制作や説明に使った記録を残すことが重要です。
研究・学習実績を伝えられる大学3校
| 大学・方式 | 受講から発展させる成果 | 主な確認条件 |
|---|---|---|
| 電気通信大学Ⅱ類・総合型 | 通信・制御の原理と試作・計測 | 現役等、入学確約、活動資料と発表 |
| 工学院大学情報学部・探究成果活用型 | 情報処理を用いた理数探究と発表 | 現役等、発表経験、課程別評定 |
| 東京電機大学理工学部・総合型(AO) | 専門科目から発展させた制作・検証 | 数学・外国語各3.3、所定の履修 |
電気通信大学の2027年度総合型選抜要項7ページ(PDF9頁)は、Ⅱ類の活動実績報告書に「内容紹介」と記載しています。資格や大学のセミナー等の一覧に添え、何を学び、どう取り組んだかを伝える資料です。講義をきっかけに学んだ原理を、回路やプログラムの試作と分析記録で説明する準備が考えられます。
Ⅱ類は2027年3月卒業見込み等が対象で、合格時の入学確約が必要です。3分以内の自己PR映像も提出し、書類選考後に発表・面接・口頭試問があります。受講名に加え、自分の研究や制作の内容を説明する準備が大切です。
工学院大学情報学部の探究成果活用型選抜は、2027年3月卒業見込みで、理数系の探究と、学内外での発表または外部コンクール等への提出経験がある人が対象です。研究して発表した経験まで、出願前に用意することが必要です。
全体評定は普通科・理数科3.2以上、専門学科3.5以上です。その他の学科は、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと指定理科1科目群を両方履修・履修見込みなら3.2以上、それ以外は3.5以上となります。一次は英語・数学と探究書類、二次は発表と質疑応答です。
出典:工学院大学・2027年度探究成果活用型要項4〜5ページ
東京電機大学理工学部の総合型選抜(AO)では、問いを立てて情報収集・分析・考察を行った過程を活動報告書や発表で伝えられます。高校卒業者・2027年3月卒業見込み等が対象です。高校卒業資格のルートは数学・外国語が各3.3以上で、普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修が必要です。一次は事前課題・活動報告等、二次は発表と口頭試問を含む面接で、他大学と併願できます。
出典:東京電機大学・2027年度総合型選抜要項4・6〜9ページ
理系推薦には、倍率が比較的落ち着いた方式も
2026年度入試では、愛媛大学工学部工学科・機械工学コースの総合型選抜Ⅰは、受験者6人・合格者3人で実質倍率2.00倍でした。プログラムの参加選考とは別の、大学入試の実績です。
資格、研究で得た成果、基礎学力を早くからそろえることで、名門理系大学も目標にできます。倍率だけで判断せず、本人の分野や評定、発表経験に合う方式を選びましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで、プログラム参加を推薦の実績へ
スキルパスでは、先端科学技術入門の受講メモと本人の専門学習を見比べ、無理なく実行できる研究課題を考えます。必要な数学・物理・情報の基礎、資格対策を補い、Pythonによるデータ分析、回路やプログラムの試作、比較実験へつなげます。
試作品だけでなく、設計を変えた理由と検証の結果を活動資料にまとめ、大学で学びたい通信・制御・情報等の分野へ志望理由を深めます。発表や口頭試問では、仕組みの説明と基礎問題の両方を練習します。大学の先端研究への関心を、本人が理解して説明できる実績へ育てる指導です。
スキルパスは、オンラインの個別指導で、学習計画から活動資料、大学別の志望理由書・発表・口頭試問まで徹底伴走します。受講前の準備や、受講後の成果の生かし方を、下の無料受験相談フォームからご相談ください。


