東京大学の学校推薦型選抜では、学部ごとに推薦要件と面接等の方法が異なります。個別面接だけでなく、討論、発表、小論文などがあるため、志望学部に合わせた準備が必要です。
実績の大きさに加え、その内容を本人が理解し、自分の貢献と限界まで説明できることが大切です。 提出資料の根拠、探究の過程、東京大学で学ぶ理由を一緒に整理しましょう。
以下は架空の練習用質問・回答です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。本人の経験に置き換えて活用してください。
学部・方式別の面接内容
学校推薦型選抜の基本
提出書類・資料による第1次選考の合格者に、学部ごとの面接等を実施します。最終的な合否は書類・面接等・共通テストの成績を合わせて判断します。面接練習だけで基礎学力の準備を省けるわけではありません。
出願は学部別です。一般選抜の科類選択と同じものと考えず、志望学部が求める実績・資料・人物像を確認しましょう。
法学部・経済学部|討論と個別面接
法学部は、その場で与えられたテーマについてのグループ・ディスカッションと個別面接を行います。相手の意見を踏まえて議論する力と、法や政治への関心を整理しましょう。
経済学部は個別面接です。課題遂行能力を確かめる課題が出される場合もあります。提出した成果を説明する練習に加え、その場で条件を整理し、考える練習も大切です。
文学部・教育学部・教養学部|提出資料を掘り下げる
文学部は小論文と、別日に行う発表を含む面接があります。提出した論文や志願理由等を基に、自分の学習・研究・社会貢献活動と、文学部で学びたいことを説明します。
教育学部は提出資料に関する発表があり、他の受験者も参加する質疑応答と個別面接を行います。自分の説明に対する質問を受け止め、根拠を説明する練習が必要です。
教養学部は面接に先立って小論文等を課します。提出した語学力の証明書に応じ、外国語で面接を行う場合もあります。学問領域への問題意識と、必要な基礎能力の両方を確認してください。
工学部・理学部・農学部|基礎知識と探究の理解
工学部は、提出資料の内容と、推薦要件に示された能力を面接で評価します。制作・研究の成果について、本人が何を判断し、どこまで取り組んだかを整理しましょう。
理学部は、日本語による個別面接です。志望学科を踏まえ、基礎学力、思考力、コミュニケーション能力を確認します。得意分野の説明に加え、その基礎となる教科の理解も大切です。
農学部は、資料の内容やコミュニケーション能力等を面接で評価し、農学と関連分野への興味・理解も確認します。生命、食料、資源、環境など、自分の関心と大学での学びを結び付けてください。
薬学部・医学部|経験と研究への意欲
薬学部は、特筆すべき活動、志望理由、将来像などの発表を含む個別面接です。提出資料と発表を基に、学力・思考力・コミュニケーション能力等を審査します。
医学部医学科の推薦は医学研究者の養成を目指す枠です。提出資料に記載された能力・経験に関する発表と質疑応答を行います。医学研究への意欲と、自分が実際に取り組んだことを整理してください。
医学部健康総合科学科も、提出資料に関する発表と質疑応答があります。医学科と同じ志望理由で済ませず、健康に関わる問題を、志望分野からどのように考えたいのか具体化しましょう。
実績を面接で説明するための準備
理工・生命科学分野では、研究の目的、仮説、方法、結果、限界、次の課題を整理しましょう。情報オリンピックなどのコンテストなら、解法や結果だけでなく、本人が考えた過程を説明する準備が必要です。
物理検定・化学検定・生物検定などの学習も、関心を深めた経験として振り返ることができます。ただし、資格を取得しただけで東大推薦の要件を満たす、という意味ではありません。学部ごとに求められる能力・実績と、その証拠を確認してください。
人文・社会分野では、資料の出典、異なる意見、自分の解釈を整理しましょう。共同活動の実績は、全体の成果と本人の貢献を分けて示すことが大切です。
想定質問と回答例
質問1|なぜ東京大学のこの学部で学びたいのですか
…(本人の探究・学習・活動)…を通じ、…という疑問を持ちました。…を試しましたが、現在の知識だけでは…を十分に説明できないと気付きました。
貴学部の…(公式に確認した教育・研究分野)…を学び、この疑問を深めたいです。特に…の基礎と…の方法を身に付ける必要があると考えています。
大学名の評価だけでなく、本人の経験と、志望学部で学ぶ必要性を具体化してください。
質問2|探究の方法と、結論の限界を説明してください
理工・農学などの研究経験を想定した、架空の例です。
…(本人の研究・制作)…では、…と予想し、…という方法で確かめました。私は…を担当し、…は他のメンバーが担当しました。
…という結果が得られましたが、比較条件と測定回数に限界があります。次は…を確認したいです。根拠として、…の記録を残しています。
資料で裏付けられる事実と推測、本人の担当を区別してください。 うまくいかなかった点を含めて説明できるようにしましょう。
質問3|提出した論文や活動で、どのように考えを深めましたか
文学・教育・教養分野などを想定した、架空の例です。
…(本人が扱った課題)…について、当初は…と考えていました。しかし、…という資料と…を比べ、…の見方が不足していたと気付きました。
現在は…と考えています。ただ、…という資料の制約があり、別の解釈も検討する必要があります。大学で…を学びたいです。
発表では、自分の主張と、引用した資料・先行研究との関係を説明しましょう。
質問4|異なる立場の意見をどう受け止めますか
討論や、その場で考える課題に向けた架空の練習例です。
…という点は、…の立場から重要だと理解しました。私は…という観点も検討する必要があると考えます。
判断するには、まず…という条件と、…の情報を確かめたいです。現時点では…と考えますが、…が分かれば考えを見直す必要があります。
結論を急ぐだけでなく、論点、前提、足りない情報を整理する練習が大切です。
質問5|なぜ、その生命・健康分野を研究したいのですか
薬学・医学部の志望分野に合わせて具体化する、架空の例です。
…(本人の学習・研究体験)…から、…に関心を持ちました。…を調べましたが、…という仕組みや判断の根拠はまだ十分に理解できていません。
貴学で…を学び、…という疑問を研究につなげたいです。結果の再現性や倫理にも注意し、基礎から学ぶ必要があると考えています。
医学科、健康総合科学科、薬学部それぞれの目的と、本人の志望が対応しているか確認してください。
本番前の練習と確認
発表のある学部は時間・資料の条件を守り、質問に対して根拠を説明する練習を重ねましょう。討論、小論文、基礎知識の確認も、志望学部の試験に合わせる必要があります。
提出資料・発表・面接で、実績の内容と本人の貢献が一致していることを確認してください。発表時間や機器の使用条件は、最新の要項と受験者への通知に従いましょう。
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