京都橘大学の総合型選抜は、方式によって面接の有無が異なります。小論文方式・探究・課外活動方式の2次選考では、原則として学科別課題の発表を含む個人面接がありますが、経営学専攻はグループディスカッションです。
この記事では、2027年度の公式ガイドと出願手続要項をもとに、面接・発表の違いと回答の考え方を整理します。質問・回答例は独自の練習用で、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。
京都橘大学の総合型は方式によって面接が異なる
まず、講座参加方式と、小論文方式・探究・課外活動方式を区別しましょう。
| 方式・対象 | 面接等の扱い |
|---|---|
| デジタルクリエイション講座参加方式 | 指定講座での成果物等による出願資格審査後、出願後は書類審査。面接なし |
| 書道実技講座参加方式 | 指定講座での成果物による出願資格審査後、出願後は書類審査。面接なし |
| 小論文方式、探究・課外活動方式の2次・経営学専攻以外 | 個人面接約15分100点。学科別課題の発表5分程度と質疑応答を含む |
| 小論文方式、探究・課外活動方式の2次・経営学専攻 | グループディスカッション約60分100点 |
個人面接は約15分の中に発表約5分を含みます。「15分の面接に、別に5分の発表がある」と取り違えないようにしましょう。 2次選考は、面接または討論と1次選考の結果による総合判定です。
1次は、小論文方式が書類20点・小論文80分80点、探究・課外活動方式が書類100点です。小論文方式は書道コースを除きます。総合型では、経済学科の現代社会専攻と、経営学科のスポーツ経営学専攻は募集しません。
国際学科の面接には、簡単な自己紹介を中心とする平易な英語での面接が含まれます。グローバルスタディーズ専攻は、発表内容について英語で答える質疑応答もあります。日本語で内容を整理するだけで終えず、英語でも自分の考えを伝える練習が必要です。
学科別の発表課題から準備する内容を決める
発表は自由な自己PRではなく、志望学科等に示された課題に沿って行います。主な内容を整理すると次のとおりです。課題の全文と選択条件は公式ガイドで確認してください。
| 学科等 | 発表に向けて調べたい内容 |
|---|---|
| デジタルメディア | メディアの捉え方、社会課題への活用、または自作デジタルコンテンツ |
| ロボティクス | 人とロボットの役割、AIによる知能化、または空想上のロボットの実現性 |
| 情報工学 | 注目する技術、新しいサービス案、または自分が開発に携わったシステム |
| 建築デザイン | 実際に利用した建築空間を一つ選び、優れた点を客観的に分析。自宅は対象外 |
| 日本語日本文学の2コース | 指定作品や、やさしい日本語に関する課題。参照した情報の出典も明記 |
| 書道コース | 書人・書作の価値や、自分の作品の狙い・書の展望 |
| 歴史 | 指定された書籍から一冊を通読し、著者の人物評価と自分の読後感を整理 |
| 歴史遺産 | 展覧会、発掘調査、世界文化遺産など、指定の選択課題 |
| 国際学科 | 企業、観光、英語教育、紛争などに関する指定課題 |
| 児童教育 | 最近の教育・保育の出来事、その問題と解決策、大学での学びとの関係 |
| 総合心理 | 感情、広告、援助がもたらす影響などの指定課題 |
| 経済学専攻 | 関心のある経済の事柄を、出典を示したデータ・表・グラフで説明 |
| 看護・健康科学 | 志望する専門職の役割や課題など、学科別に指定された内容 |
看護、理学療法、作業療法、救急救命、臨床検査、臨床工学では、専門職の役割を同じように説明しないことが大切です。地域看護、チーム医療、地域の救急・災害対策、予防医療、医療機器や医療DXなど、課題に対応する資料を調べましょう。
経営学専攻の討論テーマは、働き方とAIの関係です。自分なりに働き方を定義し、具体例を挙げて考えます。5人程度のグループで、最初に1人約2分の事前課題発表を行い、その後に議論し、グループの結論をまとめます。人数は志願者数によって変わる場合があります。
探究・資格・制作の実績を説明する準備
探究・課外活動方式は、主体的・協働的な学びの成果を重視する方式です。Web学習成果報告書では、テーマを選んだ理由、活動の内容と成果、工夫、改善点、自分の強み、大学での学修計画などを整理します。
情報系ならプログラムや電子工作、情報オリンピックへの挑戦、健康科学なら生物検定・化学検定・物理検定の学習や学校での探究なども、本人に事実があれば説明材料になります。これらが総合型の一律の加点対象、出願条件という意味ではありません。
実績の名称だけでなく、自分の担当、試行錯誤、分かったこと、まだ説明できないことまで振り返りましょう。その経験と志望学科の学びをつなげることが大切です。
提出した作品や調査については、完成品や結果に加えて、どう作り、どの根拠から考えたかを説明できるようにします。共同制作や他者の助言を受けた活動では、自分が行った範囲を明確にしてください。
面接・発表の質問例と回答の考え方
以下は独自に作成した架空の練習例です。課題の指定条件に合わせ、実際に経験した内容へ置き換えてください。実際の試験で同じ質問が出るという意味ではありません。
情報工学:そのシステムで、自分が工夫した点は何ですか
…(自分が開発に携わったシステムと目的を書く)…。私は入力内容の確認とエラー表示を担当しました。最初は処理が止まる理由が利用者に伝わらず、入力の修正が難しい状態でした。そこで、入力の誤りを項目ごとに知らせる表示に変え、同じ条件で動作を確認しました。ただし、試した人数や環境が限られ、誰にとっても使いやすいとまでは言えません。情報オリンピックの学習などで身につけた考え方も振り返り、大学ではアルゴリズムとソフトウェアの設計を体系的に学びたいと考えています。
制作の規模を大きく見せるより、自分の担当と検証方法を具体的に説明しましょう。資格・コンテストの実績は、実際に取り組んだ場合に限って加えます。
建築デザイン:その空間が優れていると考えた根拠は何ですか
…(実際に利用した、自宅以外の建築空間を書く)…。私は入口から目的の場所まで迷わず移動できたことに注目しました。案内表示だけでなく、廊下から見える空間や明るさも移動の判断に関係していると考えました。ただし、これは私が利用した際の観察です。初めて訪れる人や移動に配慮が必要な人にも同じように使いやすいかは、別に確かめる必要があります。大学では、印象だけでなく、動線や寸法、利用者の行動から空間を分析する方法を学びたいと考えています。
「おしゃれだった」で終わらず、観察した事実と自分の解釈を分けることが大切です。
看護・健康科学:なぜ、その専門職を志望するのですか
…(志望したきっかけと、調べた専門職の役割を書く)…。学校での探究では、医療の情報を正確に理解して伝える難しさに関心を持ちました。生物検定の学習で得た知識も使い、分からない用語を調べ直しましたが、知識があるだけでは相手の不安を理解できないことにも気づきました。大学では、志望する専門職に必要な基礎科学と対人支援の考え方を学び、根拠を確かめながら判断できる力を身につけたいと考えています。
看護師、理学療法士、作業療法士、救急救命士、臨床検査技師、臨床工学技士の役割は異なります。例文のまま使わず、選んだ学科の課題と専門職に合わせて説明してください。経験していない医療行為や、第三者の病歴を創作する必要はありません。
総合心理・児童教育:その解決策の問題点は何ですか
…(指定課題について調べたことと、自分の提案を書く)…。私は、相手を助けるつもりの働きかけでも、本人の希望を確かめなければ負担になる場合があると考えました。提案した方法にも、意見を言いにくい人の声が反映されないという問題が残ります。学校の探究では質問の仕方によって答えが変わることがあり、調査方法の重要性を感じました。大学では、心理学や教育・保育の専門的な方法を学び、相手の立場と調査の限界を考えられるようになりたいと考えています。
総合心理と児童教育で課題は共通ではありません。志望学科の課題に沿って、根拠と限界を説明する練習に使いましょう。
経営学専攻:AIと働き方について、違う意見をどう受け止めますか
…(事前に考えた働き方の定義と具体例を書く)…。私は、AIで仕事の一部を効率化できても、仕事内容や利用できる環境によって影響は異なると考えています。違う意見が出たときは、どの仕事や立場を想定しているのかを確かめたいです。学校での共同作業でも、役割によって必要な情報が違いました。討論では、賛成か反対かを急いで決めるのではなく、共通する前提と意見の違いを整理し、グループの結論につなげたいと考えています。
これは討論の練習例です。発言量だけを意識せず、相手の意見を理解し、論点を整理する練習も必要です。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
発表資料・機器と出願方式を最後に確認する
個人面接の発表資料と、経営学専攻の討論資料は条件が異なります。資料の形、部数、記名のルールまで分けて確認しましょう。
個人面接の発表で配付資料を用意する場合はA4判で枚数は自由、表紙に選択した課題番号・タイトル・氏名・出身学校名を記載し、2部を持参します。手に持てる大きさのパネルや自分用のメモは使用できますが、壁への貼り付けはできません。
PC・タブレット・スマートフォンなどの機器は原則として使用できません。例外はデジタルメディア学科の課題③で作品の動画を見せる場合です。操作・調整時間を含め1分以内、オフラインで再生できる自分の機器を準備し、電源や充電は利用できないため事前の充電が必要です。
経営学専攻の討論資料はA4片面1枚で10部です。受験番号を記入し、氏名などは記載しません。個人面接の資料と取り違えないようにしてください。
2027年度の小論文方式・探究・課外活動方式は、2次選考が2026年10月24日で、2026年10月27日現在、試験は終了しています。講座参加方式の出願後の選考は書類審査です。これからの出願先を探す場合、終了した総合型の日程を今後受けられる試験として扱わないことが重要です。
公募推薦入試は、基礎テストと書類等で判定する別方式で、面接はありません。一方、別の「総合学科・専門学科対象入試」には小論文と個人面接約10分があり、出願者数によっては集団面接になる場合があります。対象となる出身学科や募集学科も限定されるため、一般の公募推薦と混同しないようにしましょう。
公式資料:総合型選抜の案内、2027年度総合型選抜ガイド、小論文方式・探究・課外活動方式2次選考の出願手続要項、公募推薦入試。学科別課題は省略せず原文で確認してください。


