同志社大学の面接対策は、商学部のAO入試、各学部の自己推薦、公募制の推薦選抜を分けて考える必要があります。同じ大学でも、英語での発表、活動に関する口頭試問、数学・理科・英語の基礎学力の確認など、選考内容は共通ではありません。

この記事では2027年度の公式入試要項をもとに、学部ごとの違いと準備のポイントを整理します。質問・回答例は独自の架空の練習用であり、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。

同志社大学の総合型選抜は学部・方式で内容が違う

総合型選抜には、商学部のAO入試と、次の学部の自己推薦入学試験があります。書類選考の有無や、当日の試験を取り違えないようにしましょう。

学部・方式面接・口頭試問等の内容
商・AO、商学科フレックス複合コース1次書類。2次は小論文2時間と、英語発表5分を含む面接約30分
神・自己推薦1次書類、2次口頭試問
社会・スポーツ自己推薦社会福祉・メディア・産業関係が対象。小論文・口頭試問と書類による総合判定
社会・教育文化自己推薦1次書類。2次は小論文と、自身の活動に関する発表を含む口頭試問
法・自己推薦書類、日本語の小論文、面接による総合判定
経済・自己推薦1次書類、2次は小論文・面接。資格確認や勉学意欲も確認
文化情報・横断的思考力評価型模擬講義受講型試験・総合問題等で判定。通常の選考に面接なし
生命医科学・医情報、リベラルサイエンス型総合選抜1次書類。2次は講義を含む課題文読解試験120分と、口頭試問20~30分の予定
スポーツ健康科学・スポーツ自己推薦1次書類、2次は小論文・面接
心理・自己推薦1次書類。2次は小論文60分と口頭試問約20分。希望者は試問時間内の5分以内を発表に使用可
グローバル・コミュニケーション・英語コース自己推薦日本語の小論文、日本語と英語による口頭試問
グローバル・コミュニケーション・中国語コース自己推薦日本語の小論文、面接

商学部AOの面接は、約30分の中に英語発表5分を含みます。発表を含めて資料の持ち込みは禁止です。 1次合格時に提示される課題に沿って準備し、発表以外の面接は日本語で行われます。

心理学部は条件が異なります。発表は任意で事前申込不要、実施するタイミングを試問開始時に試験官と相談します。印刷物やPC・タブレットは持ち込めますが、プロジェクターや音響機器・楽器は使用できません。商学部のルールをそのまま当てはめないよう注意が必要です。

生命医科学部医情報学科は、2027年度の要項にある「リベラルサイエンス型総合選抜」で確認してください。高校の履修・学習成績や既卒者の共通テスト成績などの条件があり、制作物や資格だけで出願できる方式ではありません。

公募推薦の口頭試問も学科ごとに確認する

公募制の推薦選抜は次の学部・学科が対象です。全学部共通の公募面接があるわけではありません。

学部・学科公募制推薦選抜での試験と確認事項
神小論文・面接と書類。キリスト教への積極的な関心や区分別条件を確認
文・英文1次書類、2次は日本語の論文・日本語による口頭試問
文・美学芸術1次書類、2次は日本語の論文・口頭試問
文・国文、伝統文化継承者特別入試伝統文化の継承者が対象。1次書類、2次は日本語の論文・口頭試問
社会・社会福祉小論文・口頭試問と書類。履修、継続した福祉活動等の区分別条件を確認
文化情報論述問題と口頭試問、書類で判定。面接のない自己推薦方式とは別
理工、工業高等学校等対象の学校・学科等を限定。小論文・面接・口頭試問と書類で判定
グローバル地域文化ヨーロッパ、アジア・太平洋、アメリカの3コース。日本語の小論文・口頭試問と書類で判定

理工学部の口頭試問は、数学、理科の物理・化学・生物のいずれか、英語について、専門教育に必要な基礎学力を確認するものです。志望理由だけでなく、式や考え方を言葉で説明する準備も欠かせません。

対象は工業・情報に関する学科、条件を満たす総合学科、工業高等学校、工業高等専門学校第3学年修了見込みなどです。総合学科の専門科目の単位や学習成績、学校長の推薦なども要件に含まれます。「理工系の探究をした普通科生なら誰でも出願できる」とは言えません。

文化情報学部の推薦選抜は、数量的データの分析・論考と、文章に対する論考・表現の2題を含む論述問題と口頭試問です。情報系の資格を持っていても、文化について何を調べたいのか、どの資料をどう分析したいのかを説明できるようにしましょう。

実績を志望理由と大学での学びにつなげる

活動の名称や受賞歴だけでなく、取り組んだ理由、自分の担当、試行錯誤、結果から分かったことまで振り返ります。その経験から生まれた疑問と、志望学部で学びたい内容をつなげることが大切です。

資格・コンテストの実績の扱いは方式ごとに異なります。経済学部の自己推薦では、資格取得や検定合格だけでは出願が認められないことが明記されています。 出願条件と、面接で説明する学習経験を区別してください。

理系なら物理検定・化学検定・生物検定の学習、情報系ならプログラミングや情報オリンピックへの挑戦なども、本人の経験があれば振り返る材料になります。ただし、これらが同志社大学の全方式に共通する指定資格や加点対象という意味ではありません。

商学部AOでは、ビジネスに関連した日本語のエッセイや英語による自己PR動画などの提出があります。エッセイに書いた主張について、根拠や別の見方を説明できるように準備しましょう。教育文化学科は、自身の活動についてのレポート、客観的な活動証明、評価書などと発表内容に食い違いがないかも確認してください。

一方、心理学部の自己推薦は、目立った受賞歴だけを必須とする方式ではありません。これまでの取り組みと志望動機の関係を整理し、提出した自己アピール資料の内容を自分の言葉で説明することが重要です。

学部別の質問例と回答の組み立て方

以下は独自の架空の練習例です。本人の実際の経験に置き換え、提出書類と整合する内容で練習してください。英語での発表・試問がある方式では、日本語で内容を整理したうえで英語でも説明する準備が必要です。

商学部:そのビジネス上の課題を、なぜ調べたいのですか

…(実際に見聞きした出来事と、調べた内容を書く)…。私は価格だけでは利用の違いを説明できないことに関心を持ちました。学校の探究でアンケートを行いましたが、回答した人が限られており、地域全体の傾向とは言えません。また、利用者の意見だけでは、事業者が続けられる仕組みかどうかも分かりませんでした。大学では、消費者の選択と企業の活動を関連づけて考える方法を学び、印象だけで結論を出さずに検証できるようになりたいと考えています。

エッセイで扱うテーマも、問題意識と根拠を明確にしましょう。英語発表の正式課題は1次合格時に提示されるため、自由な自己PRだけを準備して終えることはできません。

生命医科学部医情報学科:高校の学びを、医情報の分野でどう深めたいですか

…(数学・理科・情報の学習から生まれた関心を書く)…。私は、測った値が変わったときに、その原因をどう確かめるかに興味を持ちました。探究では測定条件をそろえようとしましたが、回数が少なく、個人差と測定誤差を十分に分けられませんでした。生物検定や物理検定の学習で扱った内容も復習し、結果を説明するには複数分野の基礎が必要だと感じています。大学では生命・医療の課題を情報の方法で考える力を身につけたいと考えています。

資格名は、実際に取り組んだものだけを加えます。面接用の話を作ることと、出願資格を満たすことは別です。講義を受けて内容を理解し、考えを説明する練習も必要になります。

心理学部:その経験を、心理学ではどう調べたいですか

…(実際の活動で疑問に思った出来事を書く)…。私は、同じ言葉でも受け取り方が人によって違うことに関心を持ちました。ただ、自分や友人の経験だけでは、その理由を一般化できません。学校の探究では質問の順番によって答えやすさが変わることがあり、調査の方法にも目を向けるようになりました。大学では、心理学の研究方法と統計の基礎を学び、どのような条件で確かめればよいかを考えたいです。現時点の予想が誤っている可能性も含めて検討したいと考えています。

他人の心情を決めつけたり、診断したかのように説明したりせず、観察した事実と自分の解釈を分けましょう。

理工学部:制作で使った原理を説明できますか

…(自分が実際に担当した制作や実験を書く)…。私はセンサーの値を読み取る処理を担当しました。最初は値が不安定で、測定の間隔や接続条件を一つずつ変えて確かめました。改善は見られましたが、環境を変えた場合まで十分に試せていません。使った式についても、変数の意味と成立する条件を説明できるように復習しています。大学では基礎となる数学・理科と専門分野を学び、動いたという結果だけでなく、なぜそうなるのかを説明できるようになりたいと考えています。

これは制作経験の説明例で、正式な口頭試問の出題例ではありません。数学・理科・英語の基礎学力の確認があるため、活動紹介だけで準備を終えないことが重要です。

人文・社会系:活動を、大学で研究したい問いにどうつなげますか

…(地域、文化、教育、福祉などに関する本人の活動を書く)…。私は活動を通じて、参加しやすい仕組みがあっても、その情報が届かない人がいることに気づきました。ただ、聞けた意見は参加者のものが中心で、参加しなかった人の事情は分かりませんでした。大学では、志望分野の文献や調査方法を学び、活動の印象だけで判断せずに考えたいです。何を明らかにしたいのかを絞り、異なる立場からの意見にも目を向けたいと考えています。

神学なら宗教を専門的に学ぶ理由、文学なら作品・表現・伝統文化への問い、社会学なら教育・福祉・メディア・労働など、志望学科の研究対象に合わせて具体化します。法・経済や国際系も、学部名を入れ替えただけの回答にしないようにしましょう。

FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます

  1. STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦

    理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。

  2. STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦

    大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。

  3. STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる

    志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。

  4. 合格第一志望
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書類・資料の条件と2027年度の日程を確認する

発表時間、使用言語、資料の可否は学部ごとの要項が基準です。他学部のルールや旧年度の面接情報を、そのまま使わないようにしましょう。 所要時間が示されていない方式を、一律に「面接15分」などと決めつけることもできません。

商学部AOは、英語自己PR動画約3分と、当日の英語発表5分が別にあります。提出動画を準備すれば当日の課題発表も済む、という関係ではありません。心理学部は、出願時の自己アピール資料がA4片面4枚までですが、当日の任意発表のルールとは分けて確認が必要です。

2026年10月27日現在、商学部AOの2次試験10月24日や、医情報学科の2次試験10月17日は終了しています。自己推薦でも、教育文化学科・心理学部の2次試験は11月14日ですが、出願は9月に締め切られています。これから新たに出願できる日程と取り違えないよう注意してください。

今後の主な出願・試験日程は次のとおりです。2027年度入学者向けの試験は2026年中にも実施されます。

方式・対象出願書類受付試験日
グローバル・コミュニケーション・自己推薦2026年11月1日~5日、必着12月5日
公募推薦・神11月1日~5日、消印有効11月21日
公募推薦・文の対象3学科11月1日~5日、消印有効2次12月5日
公募推薦・社会福祉11月1日~5日、必着11月14日
公募推薦・文化情報11月1日~5日、消印有効11月14日
公募推薦・理工、工業高等学校等11月1日~5日、消印有効11月21日
公募推薦・グローバル地域文化11月1日~5日、必着12月5日

インターネット出願の情報登録だけでは出願は完了せず、検定料の納入と書類の郵送が必要です。受験票も、自分で取得・印刷したものを持参します。スマートフォンで画面を見せるだけでは認められません。

公式資料:2027年度総合型選抜・学校推薦型選抜入学試験要項、AO入試の案内、公募制推薦・自己推薦の案内と各学部の書類、経済学部の要項変更情報。出願先の学部・学科・方式のページと、更新情報を確認してください。

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