京都美術工芸大学の総合型選抜では、建築・芸術に関心を持った理由と、大学で学びたい内容を整理することが重要です。Ⅲ期は個人面接、Ⅱ期はオープンキャンパス参加後の事前面談で、方式によって書類や選考の流れが異なります。
この記事は2027年度の公式入学試験要項をもとに、建築学部建築学科と芸術学部デザイン・工芸学科の準備をまとめたものです。質問・回答例は独自の架空の練習用で、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。公募推薦との違いも紹介します。
京都美術工芸大学のⅢ期は個人面接約15分
Ⅲ期の面接型は両学部が対象です。面接は約15分・100点、書類審査は志望理由書と活動報告書が25点、調査書等が25点となっています。試験会場は本学またはオンラインの選択制です。
| 総合型の方式 | 面接・発表などの位置づけ |
|---|---|
| Ⅰ期:体験授業型 | 芸術学部のみ。制作・発表・講評などの体験授業と書類を総合評価 |
| Ⅱ期:オープンキャンパス参加型 | 両学部。複数の教員との個人面談約20分と書類審査 |
| Ⅲ期:面接型 | 両学部。個人面接約15分・100点と書類審査50点 |
| Ⅳ期:学力・実技型 | 学部別の基礎学力検査・小論文・鉛筆デッサンなどと書類審査。面接はない |
Ⅲ期は約15分の個人面接です。志望理由書・活動報告書に書いた経験と、建築や芸術を学びたい理由を説明できるようにしましょう。
公式要項では、志望動機、将来の希望・進路、高校生活、部活動、趣味・特技、得意科目、長所などが面接内容として挙げられています。掲載された項目を手がかりに、本人の経験と考えを整理してください。実際の質問文がそのまま公表されているわけではありません。
Ⅲ期の志望理由書・活動報告書は、所定様式を使い、手書きで記入する指定があります。自分が実際に取り組んだことを記録し、質問に応じて具体的に説明する練習を重ねましょう。
Ⅱ期の面談は体験と大学での学びを結びつける
Ⅱ期は、オープンキャンパスに参加し、志望学部の説明会や体験授業等を受講することがエントリーの条件です。個人面談では建築・芸術への関心、将来の夢、大学で学びたいことなどを話題にし、学習意欲や将来性を見出す選考となっています。
参加レポートでは、実際に参加して感じたこと、学んだこと、大学で学びたいことをまとめます。志望理由書と合わせ、自分が何に関心を持ったかを本人の言葉で振り返ってください。
Ⅱ期の事前面談は約20分で、作品や探究の成果物の持参は必須ではありません。本人が取り組んだ資料があれば、その過程を説明する準備が役立ちます。
持参作品の有無だけで志望意欲を判断するという方式ではありません。作品がある場合は、主題、制作目的、工夫、残った課題を整理し、資料なしでも概要を説明する練習をしておくとよいでしょう。実際の持参・提示方法は、受験案内も確認してください。
Ⅰ期の体験授業型は芸術学部のみです。デザイン案から粘土によるプレートやオブジェの制作へ進み、発表・講評を含めて取り組みます。知識や技能だけでなく、課題に向かう姿勢、発想、教員とのコミュニケーションなども評価します。
Ⅰ期・Ⅱ期は、エントリー後の体験授業や面談、出願可否通知、出願、書類審査、合格発表という流れです。出願可の通知を最終合格と取り違えず、その後の手続も確認しましょう。
建築とデザイン・工芸では説明する関心を具体化する
建築学部では、本人が見た建物や空間、地域での観察、模型・図面などの制作経験を振り返る練習が考えられます。「建築が好き」という結論に加え、何を観察し、どのような問いを持ち、大学でどんな方法を学びたいのかを整理してください。
芸術学部では、デザインや工芸への関心を、素材、制作、使う人、表現の目的などと結びつけて考えます。作品がある場合は、完成品の紹介だけでなく、最初の案と修正後の違い、なぜその素材や構成を選んだかを言葉にしましょう。
共同活動では、グループ全体の成果と、本人が担当した作業や判断を分けます。見学したこと、教わったこと、自分で試したことも区別して説明すると、経験の内容が正確に伝わります。
例えば本人が数検・物理検定の学習を模型制作や構造への関心につなげたなら、学んだ内容と、まだ説明できない疑問を整理できます。コンテストや展示の経験も、結果だけでなく、過程と反省を振り返ることが大切です。これらは本人の学習例であり、大学の一律の加点対象を意味するものではありません。
京都美術工芸大学の面接に向けた質問例と回答の考え方
以下は独自の架空の練習例です。本人の実際の経験や、公式情報で確認した学びに置き換えてください。大学が公表した質問文や合格者の回答ではありません。
例1:建築や芸術に関心を持った理由は何ですか
私は…(本人の経験やきっかけ)…から、…(建築・デザイン・工芸などの関心)…を持ちました。…(実際に観察・調査・制作したこと)…を通じ、…(気づき)…がありました。大学では…(学びたい内容)…を体系的に学び、…(深めたい問い)…を考えたいです。
きっかけと学びたい内容の間に、本人が何をして考えたかを入れる練習です。憧れの職業を挙げるだけで終わらないようにしましょう。
例2:その建物や空間のどこに関心を持ちましたか
私は…(本人が見た建物・空間)…の…(具体的な特徴)…に関心を持ちました。…(観察した場面)…では、…(使う人や空間の関係)…が印象に残りました。一方で…(確かめられていないこと)…もあり、大学で…(学びたい視点や方法)…を身につけたいです。
建築学部に向けた練習例です。見た事実と、その設計意図についての自分の推測を分けて説明してください。専門的な構造や性能を、根拠なく断定する必要はありません。
例3:作品の素材やデザインを選んだ理由を説明してください
私は…(作品の目的や主題)…のために、…(素材・構成・表現)…を選びました。…(試作や比較)…を行う中で、…(気づいたこと)…があり、…(修正)…を加えました。完成後も…(残る課題)…があるため、…(次に試したいこと)…を考えています。
芸術・工芸やデザインに向けた練習例です。評価や受賞の紹介だけでなく、自分が判断し、手を動かした過程を説明しましょう。
例4:高校生活で力を入れたことは何ですか
私は…(本人の活動・学習)…に取り組みました。…(目的や課題)…に対し、私は…(自分の担当)…を受け持ち、…(工夫)…を試しました。結果は…(確認できたこと)…でした。そこで得た…(学び)…を、大学での…(学修や協働)…にも活かしたいです。
長所を言葉で主張するだけでなく、具体的な行動で説明する練習です。共同活動の場合は、他の人の貢献も正確に伝えてください。
例5:大学で学びたいことと、今の課題は何ですか
私は…(本人の制作・観察・探究)…で、…(現在の疑問や課題)…を感じています。貴学の…(確認した学部の学び)…を通じて、…(身につけたい知識・技能)…を学びたいです。そのため、入学までにも…(自分が続けたい学習)…に取り組みたいと考えています。
大学の紹介文を暗唱するより、自分の課題と学びの関係を説明する練習が重要です。Ⅱ期の面談に向けて振り返る場合は、実際に参加したオープンキャンパスでの気づきも整理しましょう。
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公募推薦との違いと受験前の確認事項
公募推薦の選考には面接がありません。総合型Ⅲ期の面接型や、専門学科・総合学科特別推薦の面接・口頭試問とは区別して準備してください。
公募推薦は、建築学部が数学または英語、芸術学部が英語または鉛筆デッサンを選択し、書類審査と合わせて評価します。専門学科・総合学科特別推薦は、対象となる学校の学科・履修内容に条件があり、小論文、個人面接・口頭試問、書類審査で選考されます。
専門学科・総合学科特別推薦の個人面接・口頭試問は約15分・50点です。公募推薦と同一試験日なので、両方式の併願はできません。学校長の推薦や在籍学科の条件を確認し、どちらの準備が必要かを判断してください。
総合型Ⅲ期は2026年10月13日〜29日出願、11月7日試験です。公募推薦と専門学科・総合学科特別推薦は10月26日〜11月5日出願、11月14日試験で、いずれも出願書類は消印有効です。Web登録後の支払いと書類郵送も忘れないようにしましょう。
Ⅰ期の体験授業とⅡ期の面談は、9月〜10月に終了しています。Ⅳ期は11月16日〜12月4日出願、12月12日試験ですが、学力・実技型で面接はありません。年度や方式の異なる記事を見て、以前の選考内容と混同しないことが重要です。
Ⅲ期の面接時間などの個別案内は、出願期間終了後にメールで届きます。対面かオンラインか、受験場所と必要な準備を確認し、オンラインなら通信・カメラ・音声も事前に確かめてください。
スキルパスでは、本人の資格学習・探究・制作・活動を振り返り、志望理由と面接での説明をつなげる準備を支援しています。自分の経験を誇張せず、どのように考え、何を学んだかを伝えることを大切にしています。
公式情報:2027年度入学試験要項/総合型選抜/学校推薦型選抜。出願・受験の際は大学の最新の案内もご確認ください。


