大阪医科薬科大学の面接対策は、医学部・薬学部・看護学部のどの方式を受験するかで異なります。医学部と看護学部の総合型「至誠仁術」入試では、これまでの活動と、医療を学ぶ動機を自分の言葉で説明する準備が重要です。
この記事は2027年度の公式入学試験要項をもとに整理しています。質問・回答例は独自の架空の練習用で、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。
大阪医科薬科大学の面接は学部・方式で確認する
| 学部・方式 | 面接の位置づけと主な選考内容 |
|---|---|
| 医学部:総合型「至誠仁術」 | 共通テストによる1次の後、2次で小論文と複数回の面接。活動報告書・志願者評価書等も資料にする |
| 医学部:公募制推薦・専願制 | 数学・理科の基礎学力試験、小論文、段階評価の面接。小論文は面接資料 |
| 薬学部:公募制推薦・専願制 | 適性検査等による1次の後、2次で面接。提出書類を用いて意欲・資質・表現力等を評価 |
| 薬学部:公募制推薦・併願制 | 適性検査・調査書・活動実績報告書等で選考。通常の試験科目に面接はないが、必要と認めた場合は実施することがある |
| 看護学部:総合型「至誠仁術」 | 1次は書類、2次は小論文Ⅰ・Ⅱと面接。人物評価を重視し、複数回の面接を実施する方式 |
| 看護学部:公募制推薦・専願制/併願制 | 英文資料を扱う小論文Ⅰ、調査書、面接で総合評価 |
医学部の総合型は併願制、看護学部の総合型は専願制です。名前が同じ「至誠仁術」でも、出願時期、必要書類、選考の進み方が異なります。
面接の所要時間や人数は、2027年度要項に一律の数値が示されていません。看護学部の公式Q&Aにある個人面接・複数人同時面接の説明は、2026年度の実績として掲載されているため、2027年度の確定形式と混同しないようにしましょう。
同じ大学でも、学部と方式が変われば面接の位置づけが変わります。筆記試験・小論文・提出書類との関係を確認しましょう。
医学部は活動の経験と医学を学ぶ理由をつなげる
医学部の「至誠仁術」入試は、共通テストの指定科目を受験したうえで、2次の小論文・面接へ進みます。1次は大学が換算する700点満点で、おおむね80%の得点率が判定の基準です。活動だけで学力試験を補える方式ではありません。
2次では、医学を学ぶ動機、熱意、思考力・判断力・表現力、倫理性、協働する力、主体性、コミュニケーション能力などを総合的に評価します。活動報告書には、自分が実際に担った役割、判断に迷った点、他者と調整した経験を整理しておくことが大切です。
科学の探究や物理検定・化学検定・生物検定に向けた学習経験を扱う場合も、取得や受賞だけで医師への適性を証明しようとせず、その経験で生まれた疑問や、学びを続けたい理由まで説明しましょう。
公募制推薦は現役生で、全体の学習成績の状況4.0以上、所定の数学・理科の履修、学校長の推薦、指定の英語資格等の条件があります。英語資格は、例えば英検CSEスコア1980以上など、要項の基準と取得時期を確認する必要があります。面接では小論文や書類を使い、医学への関心や主体性・協働性等を評価します。
薬学部・看護学部は職種への理解と学びの姿勢を伝える
薬学部の公募制推薦・専願制では、理科と英語または数学の適性検査、調査書による1次選考を経て面接を受けます。なぜ薬学なのか、6年間の学びにどう取り組むか、授業や探究で何を考えたかを振り返りましょう。専願制の面接評価によっては、基礎学力試験の結果にかかわらず不合格となることがあります。
併願制は理科・英語・数学の適性検査と書類等を用いる方式です。専願制と同じ面接日程を一律に想定せず、必要に応じて面接を行う場合があるという要項の条件を確認してください。
看護学部の「至誠仁術」入試では、活動報告書等による1次選考の後、英文資料を日本語で読み解いて答える小論文Ⅰと、日本語のテーマに答える小論文Ⅱ、面接を受けます。論理的に考える力だけでなく、協働や主体的な行動、相手とのやり取りも評価します。
看護学部の公募制推薦は、小論文Ⅰが90分・200点、調査書が50点で、面接を含めて総合判定します。英語の読解と日本語で考えをまとめる練習、看護を学びたい理由を説明する練習を並行して進めることが大切です。
実績を伝える際は、本人が行ったことと、そこから学んだことを具体的に説明し、医師・薬剤師・看護職それぞれの学びにつなげましょう。
大阪医科薬科大学の面接に向けた質問例と回答
以下は本人の考えを整理するための練習例です。未経験の医療活動や未取得の資格を、本人の実績として話さないでください。
医学:なぜ医学を学びたいと考えましたか
…(本人が医学に関心を持ったきっかけを書く)…。私は、病気の仕組みを知るだけでなく、その人が大切にしている生活も理解する必要があると感じました。科学の探究を続ける中で、分からないことを根拠から確かめる姿勢を学びました。医学の知識と、人の話を受け止めて考える力の両方を身につけたいです。
個人の病歴を詳しく話さなくても、本人が見聞きした経験や学習から説明できます。医師の仕事への理解と、自分がさらに学ぶ必要のある点を具体化しましょう。
共通:活動で自分が担った役割は何ですか
私は…(本人の活動と担当を書く)…。最初の計画では、一部の人に作業が集中していました。自分だけで進めるより、困っている点を聞き、役割を見直す必要があると考えました。結果だけでなく、相手の意見を確かめながら行動することの大切さを学びました。
総合型の活動報告書を振り返る練習です。共同活動の成果を自分一人の実績にせず、他者の貢献も含めて正確に説明してください。
薬学:理科の学習からどんな疑問が生まれましたか
…(本人の実験や授業での学びを書く)…。私は、同じ物質でも条件によって結果が変わることに興味を持ちました。化学検定に向けて学んだ内容も振り返りましたが、物質の性質と体の中での働きとの関係は、さらに専門的に学ぶ必要があると感じています。基礎から学び、根拠を確かめる力を身につけたいです。
資格がない場合は授業や探究の経験に置き換えられます。身近な薬の話題を扱う際も、自分の経験だけで効能や安全性を判断しないことが大切です。
看護:相手を理解するために何を大切にしていますか
私は…(本人が人と関わった場面を書く)…。相手のためになると思って説明しても、本人が求めていることと違う場合がありました。まず話を聞き、自分の理解で合っているかを確かめる必要があると感じました。看護の知識と技術を学び、相手の考えや状況を理解して関われるようになりたいです。
日常の経験を、専門的な看護行為を行った経験のように言い換えないでください。本人の気づきと、大学で学ぶ必要のあることを分けて伝えましょう。
共通:意見が分かれる課題をどう考えますか
…(練習で扱った課題と本人の考えを書く)…。私はまず、判断に必要な事実と、まだ分からないことを分けたいです。自分が重視する理由を説明したうえで、別の立場の人が何を心配しているかも確認したいと思います。一つの見方だけで結論を急がず、根拠と影響を考えたいです。
これは倫理的な課題や小論文について考えを深める練習例です。実際の出題内容や、唯一の正解を示すものではありません。問いをよく聞き、理由を添えて答える練習に使ってください。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
出願日程と提出書類を面接の準備につなげる
2027年度の医学部「至誠仁術」入試は、2026年12月9日〜2027年1月15日出願です。1次は1月16日・17日の共通テスト、2次は3月14日、最終合格発表は3月16日です。活動報告書に加えて、本人を客観的に評価できる2名による志願者評価書が必要で、そのうち1名は指定の活動と関わりの深い人に依頼します。
医学部の公募制推薦は2026年11月1日〜7日出願、11月21日試験、12月1日発表です。薬学部の公募制推薦は専願制・併願制とも11月1日〜9日出願、11月15日に適性検査を実施します。専願制の2次面接は11月28日、最終発表は両方式とも12月3日です。
看護学部の公募制推薦は2026年11月2日〜9日出願、11月23日試験、12月1日発表です。看護学部「至誠仁術」の出願は10月8日で終了し、1次発表は11月4日、2次は11月23日です。志望理由書・活動報告書は、2027年度からJ-Bridge Systemでの作成・提出となっています。
書類に記載した活動、小論文で述べた意見、面接で話す学ぶ理由がつながるよう、本人の経験を振り返って準備しましょう。
スキルパスでは、本人の資格・探究・活動を振り返り、志望理由や面接での説明につなげる準備を支援しています。大きく見せるために実績を付け加えず、自分が何を考え、どう行動したかを具体的に伝える練習を重ねていきましょう。
詳細は医学部の2027年度要項、薬学部の2027年度要項、看護学部の2027年度要項をご確認ください。看護の面接形式の参考情報は公式Q&Aに掲載されています。


