大阪音楽大学の総合型選抜・公募推薦区分では、自己PRシートに基づく個人面接があります。演奏や制作の成果だけでなく、音楽にどう取り組み、入学後に何を学びたいかを、自分の言葉で伝える準備が大切です。
この記事は2027年度の公式入学者選抜要項に基づく対策です。質問・回答例は独自の架空の練習用で、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。
大阪音楽大学の面接は約10分、冒頭に3分以内の自己PR
総合型選抜、学校推薦型選抜の公募推薦区分、後期総合型選抜の面接は、担当教員2名による約10分の個人面接です。自己PRシートをもとに、音楽経験、高校での学習、入学後の学業・音楽活動などを尋ねます。
面接の最初には、シートに書いた内容を踏まえて、口頭だけで3分以内の自己アピールを行います。電子機器や説明用の資料は持ち込めません。資料を使える専攻別の専門課題とは、条件を分けて確認しましょう。
| 選抜方式 | 面接と組み合わせる主な科目 |
|---|---|
| 総合型選抜・専願 | 専門課題、調査書・面接、小論文。所定の適性テスト等で専門課題の免除を受ける場合がある |
| 学校推薦型・公募推薦区分・専願 | 専門課題、調査書・面接、小論文 |
| 後期総合型選抜・併願可 | 専門課題、調査書・面接、小論文。演奏家特別コースは対象外 |
小論文は70分で700字以上800字以内です。文章を読み、テーマに対する意見と理由を順序立てて書く準備も必要です。
共通面接の自己PRは、資料を使わず3分以内です。音楽経験と学びたいことのつながりが伝わるよう、話す内容を絞りましょう。
専攻別の専門課題と共通面接を区別する
大阪音楽大学は音楽学部音楽学科の中に、演奏、創作、音楽を通じた企画などの専攻があります。共通面接と専門課題の口頭試問では、扱う内容や持ち物の条件が異なります。以下は主な例です。
| 専攻・分野 | 専門課題に関連する説明の準備 |
|---|---|
| 音楽クリエイター | 自編曲・自作曲の演奏または提出作品等を扱う。口頭試問では主にその実技内容について説明する |
| ミュージックコミュニケーション | 地域の音楽イベントの企画書、3分以内の自己表現、内容に関する個別の口頭試問 |
| ミュージックビジネス | 指定の写真を使う物語とSpotifyのプレイリストを企画し、5分以上7分以内で発表。企画や経歴、将来像、志望理由等の口頭試問 |
| ピアノなどの演奏分野 | 総合型等では演奏と専門実技に関する口頭試問を組み合わせる。曲目・演奏時間は専攻・選抜別に確認 |
ミュージックコミュニケーションの専門課題では、使用する物を願書に記入し、指定の機器や持ち込み品を使える条件があります。しかし、共通面接の3分自己PRにそのまま資料を持ち込めるわけではありません。
ミュージックビジネスでは、プレイリストの曲数・アーティスト・楽曲の種類などに条件があります。好きな曲を紹介するだけで終わらず、どんな人の、どんな場面を想定したか、曲順や広め方にどんな理由があるかまで説明する練習が必要です。
演奏分野も、総合型と後期総合型で曲目等が変わる場合があります。受ける専攻・コースの課題ページと、個人別の時間割を確認してください。
音楽の実績は結果と工夫した過程の両方を伝える
演奏会、コンクール、作品制作、部活動、イベント運営などの経験は、本人が担ったことを具体的に話す材料になります。受賞歴を使う場合は、大会の正式名称、主催者、時期、部門、実際の結果を確認しましょう。出場・入賞・予選通過を混同しないことが大切です。
たとえば演奏なら、難しかった箇所と、その理由をどう考えて練習したか。制作なら、表現したかったことと、音色や構成をどう選び直したか。企画なら、対象者と実施条件をどう考えたかを整理すると、大学で学ぶ理由も具体的になります。
英検などの資格や情報の学習経験も、本人の音楽活動にどう関係したかを説明できるなら材料になります。ただし、資格が面接の代わりになったり、総合型で自動的に加点されたりすると決めつけないようにしてください。
コンクールや資格の名前を並べるだけでなく、どこに課題を感じ、どう工夫し、次に何を学びたいかまで伝えましょう。
大阪音楽大学の面接に向けた質問例と回答
以下は本人の経験を振り返るための練習例です。入賞、資格、演奏会への出演等は、本人の事実に合う内容だけを扱ってください。
共通:これまでどのように音楽に取り組みましたか
私は…(本人が続けてきた演奏・制作等を書く)…。最初は作品を最後まで仕上げることに集中していましたが、人に聴いてもらうと、自分の意図と受け止められ方が違うと気づきました。練習や修正を重ねる中で、音楽を相手にどう届けるかを学びたいと思うようになりました。
自己PRの中心となる経験を一つ選び、課題、工夫、学びたいことまでつなげる練習例です。3分に収まるよう、経歴を最初から全て並べる必要はありません。
演奏:練習でどこを改善しましたか
…(本人が取り組んだ曲と難しかった点を書く)…。私は、音を正しく並べるだけでは、全体の流れが伝わらないと感じました。録音を聴き直し、フレーズのつながりを考えて練習しました。まだ安定しない部分もあり、大学で技術と作品理解の両方を深めたいです。
実際に録音した経験がなければ、レッスンで受けた指摘や本人の練習記録に置き換えられます。専門課題の口頭試問では、演奏上の判断の理由を説明する練習も役立ちます。
音楽クリエイター:作品で何を表現しましたか
私は…(本人が制作した曲や編曲を書く)…。伝えたい雰囲気に対して音数が多すぎると感じ、一部の音を減らして聴き比べました。使える機能を増やすことと、意図に合う表現を選ぶことは違うと気づきました。作品の構成や音の関係を、さらに学びたいです。
使用したソフト、借用した素材、共同制作の担当などは明らかにしましょう。自作部分と、既存の曲や素材を参考にした部分を分けて説明することが大切です。
ミュージックコミュニケーション:地域の人に何を届けたいですか
…(本人が企画で想定した地域と対象者を書く)…。私は、音楽に詳しい人だけでなく、普段は演奏会に来ない人にも参加しやすい場を考えました。ただ、会場や時間帯によって参加できる人は変わります。対象者の立場から企画を見直し、音楽を通じて人が関わる方法を学びたいです。
未実施の企画を開催実績として話さず、本人が調べたことと、これから確かめることを分けてください。企画書の内容と自己表現の関係も整理しましょう。
ミュージックビジネス:選曲や曲順にはどんな理由がありますか
私は…(本人が作った物語や想定する聴き手を書く)…。曲ごとの印象だけで選ぶと、物語の変化が伝わりにくくなりました。場面ごとに聴き手がどう感じるかを考え、曲順を見直しました。人に音楽を知ってもらうきっかけを、理由を持って企画する力を身につけたいです。
プレゼンテーションの条件を満たしたうえで、選んだ理由を説明する練習例です。再生数などの未確認の成果を作らず、企画の狙いと根拠を具体的に伝えましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
公募推薦と後期総合型の日程を確認する
2027年度の学校推薦型選抜・公募推薦区分は、2026年11月2日〜11日が出願期間です。Web登録は最終日17時まで、書類は最終日消印有効で郵送します。試験期間は11月29日・30日、合格発表は12月9日です。学校長の推薦を受ける現役生等が対象で、合格後の入学が条件となる専願の方式です。
後期総合型選抜は2027年2月16日〜27日出願、3月16日試験、3月19日発表です。併願可能ですが、演奏家特別コースは対象外です。10月24日・25日に実施した総合型選抜は、すでに出願・試験とも終了しています。
自己PRシート、共通面接、専攻別の専門課題をつなげ、同じ経験について一貫した説明ができるよう準備しましょう。
スキルパスでは、本人の資格・制作・活動を振り返り、志望理由や面接での説明につなげる準備を支援しています。音楽の経験を大きく見せるために実績を加えず、自分の課題と学ぶ理由を具体的にすることから始めましょう。
詳細は2027年度入学者選抜要項と公式入試情報をご確認ください。共通面接の説明は要項67ページ、専攻別の専門課題は26ページ以降に掲載されています。


