大阪電気通信大学のAO入試は、小論文、資格、課外活動、作品などの提出内容と個別面接を組み合わせる方式です。面接では志望理由だけでなく、これまで勉強した内容や、志望分野に必要な学力・知識についても問われます。
2027年度の公式入学試験要項に基づき、タイプ別の準備を整理しました。質問・回答例は独自の架空の練習用で、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。
大阪電気通信大学のAOは5タイプとも個別面接
AOはⅠ期・Ⅱ期があり、次の5タイプが設けられています。作品評価タイプ以外は全学科・専攻が対象ですが、資格や課外活動には指定条件があります。
| タイプ | 提出物と面接の準備 |
|---|---|
| 小論文 | 志望学科・専攻のテーマで小論文を事前提出。考えの根拠と学習内容を説明 |
| 資格評価 | 学科・専攻ごとの指定資格を申請。取得までの学習と大学で深めたい内容を説明 |
| 情報資格評価 | 全学科・専攻共通の指定情報資格を申請。学んだ知識をどう使ったかを整理 |
| 課外活動評価 | 指定する活動実績と、入学後の抱負を申請。本人の役割と取り組みを説明 |
| 作品評価 | 建築・デザイン学科とデジタルゲーム学科の対象専攻のみ。作品と制作意図を提出し、面接で説明 |
面接は個別形式です。提出内容、志望学科・専攻への熱意、勉強してきたこと、その分野に必要な学力・能力・知識等が確認対象です。要項の開始時刻は1人あたりの所要時間ではないため、決まった面接時間を独自に設定しないよう注意が必要です。
評価はタイプごとの対象、小論文・資格・活動・作品と、面接、書類審査等を合わせた総合評価です。提出物だけで結果が決まる仕組みではありません。
本人が提出した内容を自分の言葉で説明し、学んだ知識や考え方を尋ねられても答えられる準備が大切です。
資格評価と情報資格評価は対象資格を分けて確認する
情報資格評価タイプは、ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者、応用情報技術者など、IPAの情報処理技術者試験と、情報技術検定2級以上が対象です。所定の情報系資格だけでも出願でき、別の資格評価タイプに準ずる資格を持つ場合は、合わせて評価するとされています。
一方、資格評価タイプの指定資格は学科・専攻ごとに違います。例えば、基礎理工学科の数理科学専攻には統計検定3級以上や、実用理科技能検定の物理・化学2級以上などが挙げられています。応用化学専攻には実用理科技能検定2級以上や、eco検定、危険物取扱者などが指定されています。
本人が持つ資格の正式名称・等級と、志望先の指定を照合しましょう。同じ資格でも全学科共通とは限りません。面接の準備では、取得した理由、理解が難しかった点、その知識を使って考えたことを整理できます。
情報オリンピック予選Bランクなどの経験がある人も、実際の結果と学習内容を説明できます。ただし、その経験を情報資格評価タイプの指定資格と同じだと扱わず、出願できるタイプは公式要項で別に確認してください。
小論文と作品はテーマ・制作意図まで説明する
小論文タイプは、学科・専攻ごとに指定されたテーマで事前に文章を作成します。例えば、情報工学科は新しい情報システムの提案、通信工学科は本人の通信体験と大学での学び、デジタルゲーム学科は社会課題とゲームの活用を扱います。健康情報学科では、健康・医療・スポーツの分野で関わりたいことと、その理由・学びたいことがテーマです。
説明を練習するときは、なぜその課題を選んだか、どの情報を根拠にしたか、実現に向けて何を学ぶ必要があるかを整理しましょう。文章中で使った用語の意味も、自分の言葉で言い換えられるか確かめてください。
建築・デザイン学科の作品評価は、平面表現、立体表現、動画表現などの指定区分から選びます。制作意図と基本事項を提出し、当日は制作物や作品集等を持参することが推奨されています。デジタル作品のファイル形式や印刷物などにも条件があります。
デジタルゲーム学科の作品評価は、絵画・イラスト、ゲームやアプリ、映像、音楽、Web、オンライン作品などの指定区分から選びます。作品そのものに加えて制作意図も必要です。例えばゲームやアプリでは、指定形式の実行ファイルと、内容・遊び方が伝わる10分以内の動画を添付する条件があります。
共同制作は本人の担当部分を具体的に説明し、使った素材や元の作品がある場合は、要項の記載方法に従ってください。完成度を紹介するだけでなく、変更した理由や、うまくいかなかった部分を説明する練習が有効です。
小論文は主張と根拠、作品は制作意図と本人の担当を整理し、質問に応じて説明できるようにしましょう。
学部別に本人の経験を整理する面接の質問例
以下は自分の経験を振り返るための架空の練習例です。大学が公表した過去問ではありません。省略部分を本人の事実に置き換え、経験していない制作・研究や、取得していない資格を付け加えないでください。
工学部:制作や理科の学習で疑問に思ったことは何ですか
私は…(本人の制作、実験、資格学習などの経験を書く)…。最初は答えを出すことだけを考えていましたが、条件が変わると同じ説明では通用しない点に疑問を持ちました。学んだ原理に戻り、記録を見直しました。大学では、仕組みを理解して設計し、根拠を確かめる力を身につけたいです。
物理・化学や統計の検定などを学習経験として挙げる場合も、実際の等級・成績と、本人が学んだことを分けて説明しましょう。資格評価の条件に使う場合は、指定との一致を別に確認してください。
情報通信工学部:プログラムや通信で工夫した点は何ですか
…(本人が作ったものや通信について調べた経験を書く)…。私は、動いた結果だけでは原因を理解したことにならないと感じました。入力や条件を変えて確かめ、どこで結果が変わったかを記録しました。大学では、情報や通信の仕組みを学び、条件の違いも説明できるようになりたいです。
コンテストや情報オリンピックの経験を話す場合も、本人が実際に解いた問題と、教わった内容を区別してください。分からない質問には、分かる範囲と未確認の点を分けて答える練習が有効です。
建築・デザイン学部:その表現や設計にした理由は何ですか
私は…(本人の制作や空間を観察した経験を書く)…。自分の意図が伝わると思っていましたが、他の人に見てもらうと違う受け取り方がありました。形や配置を変え、変更した理由を記録しました。大学では、使う人と空間の関係を学び、考えを形で伝える方法を深めたいです。
作品評価タイプなら、作品のどこに制作意図が表れているかを具体的に説明しましょう。共同制作の場合は、本人が判断・制作した部分を明確にする必要があります。
健康情報学部:なぜその専攻で学びたいのですか
…(本人が健康、医療機器、運動などに関心を持った経験を書く)…。私は、観察した結果だけでは仕組みや理由を説明できないと感じました。資料を調べる中で、情報技術と専門分野の知識の両方が必要だと考えました。大学では、志望する専攻の基礎から学び、根拠を確かめて説明できるようになりたいです。
医療工学・理学療法学・スポーツ科学のどの専攻かを明確にしましょう。他の人の病歴や個人情報を示さず、本人が学びたい理由を整理してください。
総合情報学部:作品や情報の学習をどう発展させたいですか
私は…(本人が制作したゲーム、映像、プログラムなどを書く)…。作りたい内容を入れるだけでは、使う人に意図が伝わらないと気づきました。試してもらった反応をもとに修正し、どの変更が役立ったかを考えました。大学では、情報技術と表現を学び、考えたことを実際に使える形にする力を身につけたいです。
ゲームを遊んだ経験と、実際に制作した経験は分けて話しましょう。情報学科とデジタルゲーム学科では対象やタイプが異なるため、志望先に合わせて説明を具体化してください。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
AOⅡ期の日程と公募制推薦との違いを確認する
AOⅠ期は2026年10月10日に試験を実施済みです。Ⅱ期は2026年11月3日〜12月7日23時まで出願登録、書類は12月7日必着です。試験は12月13日、発表は12月22日です。登録だけでなく、資格証明・小論文・作品など、タイプごとの提出物も期限までにそろえる必要があります。
公募制推薦はAOと別方式です。2027年度要項では、前期・後期とも適性検査、調査書、自己推薦書等による選考で、面接は選考項目にありません。後期の筆記とAOⅡ期の個別面接を同日に受験する場合も、それぞれの出願と受験の手続が必要です。
AOⅡ期は全学部13時30分までの入室、14時から面接開始の予定です。ただし、志願者数で変更される場合があるため、受験票に記載された開始・集合時刻を確認してください。
出願するタイプと提出期限を確認し、本人の経験・学習内容・大学で学びたいことをつなげて準備しましょう。
スキルパスでは、資格・探究・制作の実績づくりから、志望理由や面接での説明まで準備を支援しています。実績を紹介するだけで終わらせず、取り組んだ過程と、大学で深めたい疑問を自分の言葉にしていきましょう。
詳細は公式の2027年度要項ダウンロード、AO入学試験要項、公募制推薦等の入学試験要項をご確認ください。


