神戸薬科大学の面接対策は、総合型選抜のプレゼンテーションと、公募制・専願型の面接評価を分けて考えることが大切です。総合型では探究活動を発表し、公募の面接では入学志望理由書などを基に説明する準備が必要です。
薬学部薬学科を対象に、2027年度の公式募集要項から、選考方法と準備したい内容を整理しました。公募専願には、面接の代わりに自己PR動画を提出する動画評価もあります。
質問・回答例は独自の架空の練習用です。過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。省略部分には本人が実際に取り組んだ経験を入れてください。
神戸薬科大学の総合型・公募推薦は何が違うか
| 選抜・方式 | 選考の内容 | 面接・発表の準備 |
|---|---|---|
| 総合型選抜・専願型 | 第一次は化学60分・150点。第二次はプレゼンテーション50点 | 学修計画書に記載した探究・研究・課題活動の1テーマを発表10分、質疑応答10分 |
| 公募制・専願型の面接評価 | 第一次は化学60分・150点。外部英語試験活用方式は英語換算100点も利用。第二次は面接50点 | 調査書・入学志望理由書を基に、薬学と大学を志望する理由を説明 |
| 公募制・専願型の動画評価 | 化学、自己PR動画50点、調査書など。外部英語試験活用方式は英語換算点も利用 | 指定された3つの内容を入れた3分以内の動画を出願時に提出 |
| 公募制・併願型 | 化学、学修計画書50点、調査書など。外部英語試験活用方式は英語換算点も利用 | 面接のある方式として扱わず、筆記と学修計画書を準備 |
総合型は学修計画書、公募専願の面接評価は入学志望理由書を提出します。動画評価を選んだ場合は、出願時の自己PR動画が必要です。方式ごとの書類を取り違えないようにしましょう。
公募制・専願型は学校長の推薦が必要です。また、総合型と公募専願は、合格した場合にその種別で入学することを確約できる人が対象です。
総合型の探究発表、公募専願の面接、出願時の動画は、それぞれの指定内容に合わせて準備しましょう。
探究の成果と薬学を学ぶ理由を整理する
総合型の学修計画書には、高校時代の探究・研究・自由研究・課題活動、大学で達成したいこと、自由記述の欄があります。ただし、第二次のプレゼンテーションで扱うのは探究などの活動で、複数ある場合もテーマは1つに絞ります。
大学で達成したいことや自由記述欄の内容を、発表に含めない指定があります。活動の目的、調べた方法、本人の工夫、結果、残った疑問が伝わる構成を考えてください。
公募専願の入学志望理由書は、なぜ薬学を目指すのか、薬系大学の中で神戸薬科大学を志望した理由、卒業後に地域医療へどう貢献したいか、という3点を600字以内でまとめます。経験と将来の希望をつなげ、大学について調べたことにも具体的に触れましょう。
大学のアドミッション・ポリシーには、自然科学への関心、基礎学力、思考力・判断力、相手の表現を理解する力、協働性などが示されています。実績の名称だけでなく、学んだ過程や他者と協力した経験も振り返ると、説明の材料になります。
薬学部の面接・質疑応答で練習したい質問例
以下は、公式に公表された質問ではありません。本人の活動と志望理由を具体的に説明するための練習例です。
なぜ薬学を学びたいと思いましたか
私は、……(本人の見学や調査、身近な疑問など)……をきっかけに、薬と健康の関係に関心を持ちました。……(本人が読んだ資料や取り組んだ学習)……から、薬の働きだけでなく、安全に使うための知識も必要だと感じました。大学では化学や生命科学の基礎から学び、根拠を確かめながら人の健康を支える力を身につけたいです。
薬系大学の中で、神戸薬科大学を選んだ理由は何ですか
……(本人が参加した見学や確認した大学の情報)……を通して、……(関心を持った授業や学びの特徴)……に魅力を感じました。私が取り組んだ……(実際の探究など)……では、……(知識が足りずに残った疑問)……がありました。大学では、その疑問を……(実際の教育内容と合う学び)……へつなげ、薬学の知識を深めたいです。
大学名だけを入れ替えた回答にならないよう、授業や教育内容は大学公式の情報で確認してください。
探究では、なぜその方法を選びましたか
……(本人が取り組んだテーマ)……では、……(確かめたい問い)……を設定しました。私は……(実際に選んだ比較や調査)……によって、……(何を確かめられると考えたか)……を調べました。ただし、……(条件や資料の限界)……もあるため、結果から言える範囲を区別して説明したいです。
予想と違う結果が出たとき、どう考えましたか
当初は……(本人の予想)……と考えていましたが、……(実際の結果)……になりました。そこで……(記録の見直しや追加の確認)……を行い、……(考え直した点)……を整理しました。まだ……(未確認の点)……が残っており、結果に都合のよい説明を当てはめず、条件を確認する大切さを学びました。
資格の学習を、薬学への関心にどうつなげましたか
……(化学検定や生物検定など、本人が実際に取り組んだ学習)……では、……(学んだ内容)……に関心を持ちました。用語を覚えるだけでは説明できない部分があり、……(教科書や資料で確かめたこと)……を調べ直しました。その経験から、大学では現象の仕組みと根拠を理解し、他の人にも説明できるようになりたいです。
ここに挙げた検定は、学習経験の例です。公式に指定されていない資格を出願条件や加点対象として扱わず、本人の取得状況と学んだ内容を正確に伝えてください。
地域医療に、どのように貢献したいと考えていますか
……(本人の地域活動や調査)……を通して、……(地域で暮らす人の困りごとへの気づき)……がありました。自分の経験だけでは分からないこともあるため、大学では薬学の知識と、人の話を聞いて理解する力の両方を身につけたいです。将来は……(本人が考える関わり方)……について、学びながら理解を深めたいです。
本人の経験、調べた根拠、そこから生まれた疑問を、具体的に説明できるようにしましょう。
発表・面接・動画を方式別に練習する
総合型のプレゼンテーションは、発表10分と質疑応答10分です。PowerPoint 2021以降で資料を作成し、1枚目にはタイトルと氏名を入れます。USBメモリと、スライド1枚につきA4片面1枚で印刷した資料3部を持参する指定があります。
当日は大学のWindowsパソコンとプロジェクターを使い、ネットワークには接続できません。発表者ツールや手持ちの資料も使えないため、スライドを見て自分の言葉で説明する練習が必要です。詳細は第一次選考の合格通知に同封される案内も確認してください。
公募専願の面接は、調査書と入学志望理由書の内容について、具体的な経験を追加して説明する練習が役立ちます。面接の所要時間や人数は、大学からの案内を確認してください。
動画評価は、薬学を目指す理由、薬系大学の中で神戸薬科大学を志望した理由、社会が薬剤師に求めていること、という3点を含む3分以内の動画です。面接用の志望理由書にある「卒業後の地域医療への貢献」と、動画の指定内容を取り違えないようにしてください。
動画は時間内に収めるだけでなく、本人の経験を短く示し、その経験から何を考えたかが聞き取れることも大切です。提出形式や撮影条件は公式の出願案内を確認しましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
2027年度の日程と今から取り組みたい準備
総合型の出願は2026年9月25日に終了し、第一次は10月4日、第二次は10月18日に実施されました。合格発表は11月2日です。
公募制推薦の出願は10月23日~30日で、すでに終了しています。試験は11月8日、公募専願の面接評価の第二次選考は11月22日、最終の合格発表は12月1日です。動画評価と公募併願にも、11月22日の面接があるわけではありません。
出願済みの人は、筆記と受験方式に応じた準備を進めてください。これから受験を考える人は、化学の基礎学力をつけながら、授業や探究で取り組んだ内容を記録しておくと、志望理由と発表を考える材料になります。
スキルパスでは、本人の資格・探究などの実績づくりから、出願書類、プレゼンテーション、面接まで、受験する大学と方式に合わせて支えます。何をしたかだけでなく、どのように考えて取り組んだかまで説明できる準備を重ねましょう。
神戸薬科大学の対策では、化学の学習と、本人の経験を根拠に薬学への関心を説明する準備の両方が大切です。
出典:神戸薬科大学公式入試日程・科目・募集要項、2027年度総合型選抜募集要項、2027年度公募制・専願型募集要項。


