神戸芸術工科大学の総合型選抜では、作品や活動の記録を通じて、制作への関心や学ぶ意欲を伝える準備が大切です。完成した作品の見た目に加え、何を考え、どこを工夫し、どう見直したかを説明しましょう。
2027年度の公式入試要項を基に、体験型・面談型・作品持参型・資格取得型の違いと、芸術工学部4学科の質問・回答例をまとめました。方式によって作品の持参条件や配点が異なります。
以下の質問・回答例は独自の架空の練習用です。過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。省略部分は、本人が実際に制作し、調べ、考えた内容に置き換えてください。
神戸芸術工科大学の面接は選抜の期と型を分けて確認する
| 期・型 | 面接・面談等の選考 | 準備のポイント |
|---|---|---|
| Ⅰ期・体験型 | 一次は自己PR書と体験プログラムを総合評価して200点 | 学科別の体験に参加。プログラムで制作した作品自体は評価対象ではない |
| Ⅱ期・面談型 | 一次は自己PR書・当日持参の課題・面談を総合評価して200点 | 建築・環境、ビジュアル、メディアは個人面談約15分、生産・工芸は約20分 |
| Ⅲ・Ⅴ・Ⅵ期・作品持参型 | 志望理由書・持参作品・面接を合わせて190点、調査書10点 | 制作意図、制作過程の工夫、学習意欲を説明できる作品と資料 |
| Ⅲ・Ⅴ・Ⅵ期・資格取得型 | 志望理由書・面接を合わせて190点、調査書10点 | 所定の資格・コンテストの条件と証明書を確認 |
| Ⅳ期・科目選択型 | 科目試験200点、調査書10点、志望理由書10点 | 面接型と分けて、選ぶ科目の試験を準備 |
Ⅰ期・Ⅱ期の二次選考は、志望理由書95点と調査書5点による書類選考です。一次の面談や体験と、二次の出願・書類提出を区別してください。
Ⅱ期の面談時間は、他の期の面接時間を示すものではありません。作品持参型や資格取得型を受ける人は、自分が出願する期の案内を確認しましょう。
同じ大学の総合型でも、体験中の取り組み、作品を使う面談、資格を生かす面接では準備する資料が異なります。
作品の完成形と制作過程を両方説明できるようにする
作品を選んだら、制作のきっかけ、意図、試した方法、うまくいかなかった点、変更したことを振り返ってください。複数人で取り組んだ活動なら、自分の担当と他者の担当を分けて説明することも必要です。
作品持参型では、学科に合わせて現物、ポートフォリオ、活動記録等を準備します。例えば建築・環境デザイン学科では、模型やデッサンに限らず、建物や街並みについて調べたレポート、地域活動の記録等も例示されています。
メディア芸術学科では、映像の絵コンテやデジタル作品の中間データ等も確認できる形で持参するよう案内されています。完成した映像だけでなく、どう構成し、何を変えてきたかを見せられる準備が役立ちます。
出願時には、持参作品等について作品制作証明書の提出が必要です。作品の準備と合わせて、所定様式と提出時期を確認してください。
4学科の質問例と制作経験を伝える回答例
建築・環境デザイン学科:空間を観察して何に気づきましたか
……(本人が建物、広場、街並み等に関心を持った経験)……から、私は……(現地観察、記録、模型制作等)……に取り組みました。……(人の動き、使われ方、光等で比較したこと)……を通して、見た目だけでは分からない課題に気づきました。……(自分で変えて確かめたこと)……を振り返り、大学では建築と環境の関係を専門的に学びたいです。
模型や図面を見せる場合も、どの観察や考えを形にしたのかを説明しましょう。物理検定等の学習を行った人は、光や力への理解と制作の関心を結びつけて話すこともできます。これは本人の学習経験の例であり、資格取得型の対象資格を示すものではありません。
生産・工芸デザイン学科:材料や形をどのように試しましたか
……(本人の製品、衣服、工芸等への関心)……から、私は……(実際に制作したもの)……を作りました。……(材料、寸法、組み立て方等の課題)……があり、……(試作して変えた点)……を比べました。……(使った人の反応や自分で確かめた結果)……から残った疑問を、大学での素材や制作の学びにつなげたいです。
作品持参型の規定では、この分野に関する本人制作の実物作品を3点以上持参します。作品ファイル等は追加の参考資料として使えます。Ⅱ期面談型の課題はポートフォリオなので、受ける型を確認して準備してください。
ビジュアルデザイン学科:見る人へ伝えるために何を変えましたか
……(本人のポスター、冊子、写真、イラスト等の制作)……では、……(伝えたい内容と見た人の理解の違い)……がありました。私は……(文字、構成、色、写真等の変更)……を試し、……(実際に得た反応)……を振り返りました。大学では視覚表現を学び、表現の理由を説明しながら制作する力を深めたいです。
作品持参型は、過去3年以内の作品を5~10点程度が目安です。持ち運べる手描き作品は現物が望ましいとされています。デッサンだけに偏らず、本人の関心や表現の幅が伝わる作品を検討しましょう。
メディア芸術学科:物語や映像の構成をどう考えましたか
……(本人がまんが、映像、アニメーション等に取り組んだきっかけ)……から、私は……(実際の制作や発表)……を続けました。……(見る人へ意図が伝わらなかった点)……に対して、……(絵コンテや構成、見せ方を変えたこと)……を振り返りました。大学では表現と技術を学び、作品への意図と制作の過程を深めたいです。
絵を描く受験生は、日頃の絵やイラストを含む40ページ以上のノート・スケッチブック・クロッキー帳、または40ページ・20ポケット以上のクリアブックにまとめたポートフォリオが必須です。本人の制作の幅や過程を説明できるようにしましょう。
持参作品と資格証明を学科・型に合わせて確認する
デジタル作品や映像作品は、再生できるPC・タブレット等に記録して持参する規定です。大学から再生装置、バッテリー、インターネット回線の貸し出しはありません。通信がなくても再生できる状態を確かめ、限られた時間で説明する箇所を整理してください。
ビジュアルデザイン学科とメディア芸術学科には、AI生成画像・映像を持参作品にすることを避けるよう明記されています。本人が制作した内容と、その過程を説明できる資料を準備しましょう。
資格取得型は、大学が指定する資格・コンテスト等の条件を1つ以上満たす必要があります。例えばITパスポート等の情報処理技術者試験、色彩検定2級以上、ウェブデザイン技能検定3級以上などが一覧に掲載されています。対象の級・賞位だけでなく、卒業年月等の条件と証明書も確認してください。
情報系コンテストも、大学が指定する賞位を満たす必要があります。練習で話す「情報オリンピック予選Bランク」等を、そのまま資格取得型の出願条件と考えないようにしましょう。
本人が制作した内容を、現物や制作途中の資料を使って具体的に説明できる準備が、作品を用いる面接に役立ちます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
2027年度Ⅴ期・Ⅵ期に向けた準備
作品持参型・資格取得型のⅤ期は、2026年11月1日~9日出願、11月21日試験、12月1日合格発表です。Ⅵ期は、2027年2月1日~11日出願、2月27日試験、3月5日合格発表です。
Web出願と検定料の支払いは最終日23時59分まで、国内からの書類郵送は締切日消印有効です。国外からの出願は締切日必着なので、到着までの時間も考えてください。
Ⅰ期体験型・Ⅱ期面談型は、9月の一次選考と10月8日までの出願が終了しています。これからⅤ期・Ⅵ期を受ける人は、過去の面談型の課題と混同せず、作品持参型・資格取得型の規定を確認しましょう。
スキルパスでは、本人の資格、探究、制作、コンテスト等の実績づくりから、書類、発表、面接までを大学と方式に合わせて支えます。まずは実際の作品や活動を振り返り、自分の考えと試行錯誤を説明する練習から始めてください。
神戸芸術工科大学の面接対策は、学科と選抜の型を確かめ、作品の意図と本人の学ぶ意欲を具体的に伝える準備から始まります。
出典:神戸芸術工科大学公式入試要項&ガイド2027、作品持参型、資格取得型、出願書類のダウンロード。


