沖縄大学の総合型選抜では、学科・専攻の指定テーマに沿った発表と面接があります。公募推薦は、口頭試問を含む面接が中心で、一般推薦には小論文もあります。健康スポーツ福祉専攻では新体力テストがあるため、志望分野と方式を分けた準備が必要です。
経法商学部、人文学部、健康栄養学部を扱い、福祉文化学科は2専攻に分けて質問例を紹介します。以下は独自に作成した架空の練習用の質問・回答例です。過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。省略部分には本人の実際の経験を入れてください。学校推薦型は公募制の方式のみを扱います。
総合型と公募推薦の面接・試験内容
| 方式・対象 | 面接・発表 | 併せて準備する内容 |
|---|---|---|
| 総合型選抜:10月・12月 | 指定テーマの発表5~7分と質疑応答、面接20分程度 | 志望理由書、活動歴等、調査書。12月はこども文化学科の募集なし |
| 公募:一般推薦・健康スポーツ福祉以外 | 15分程度の面接の中で口頭試問 | 小論文60分・600~800字、自己推薦書、推薦書、調査書等 |
| 公募:一般推薦・健康スポーツ福祉 | 面接。口頭試問の実施なし | 新体力テスト、自己推薦書、推薦書、調査書等 |
| 公募:文化・スポーツ活動等特別、専門・総合学科特別、スポーツ特別、地域・同窓会特別 | 対象学科では口頭試問を含む面接。健康スポーツ福祉は面接と新体力テスト | 種別ごとの出願条件・書類。対象学科は種別により異なる |
文化・スポーツ活動等特別は経法商、国際コミュニケーション、社会福祉、健康スポーツ福祉が対象です。専門・総合学科特別は経法商、国際コミュニケーション、社会福祉、管理栄養、スポーツ特別は経法商、国際コミュニケーション、社会福祉、健康スポーツ福祉、地域・同窓会特別は経法商、国際コミュニケーション、社会福祉が対象です。一般推薦とは試験内容も異なります。
一般推薦は、2026年3月卒業者または2027年3月卒業見込み者で、全体の評定平均値3.5以上、学校長の推薦等が条件です。特別推薦には、活動実績、出身学科、競技部からの推薦、地域との関係等、種別ごとの条件があります。
出典:大学公式2027年度学生募集要項7~10ページ、入試種別・選考方法。
総合型の発表課題と、公募推薦の口頭試問テーマは別です。志望学科・専攻と、受験する方式に合わせて準備しましょう。
総合型は12月の発表課題を確認する
10月の総合型選抜は実施済みです。12月の発表課題を、分野ごとに整理すると次のようになります。課題文の全文と条件は、募集要項で確認してください。
| 学科・専攻 | 12月の発表で扱う内容 |
|---|---|
| 経法商 | 最近の国内外の出来事から、法律・経済・経営に関係する話題を選ぶ |
| 国際コミュニケーション | 求める人物像から共感する項目を選び、自分の経験・学び・将来と学科の学びを結び付ける |
| 社会福祉 | 誰かを助けた、または助けられた経験から、人を支える意味を考える |
| 健康スポーツ福祉 | 肥満以外の健康問題について、地域で実施できる健康づくりの提案を考える |
| 管理栄養 | 食と健康、食糧問題、食品の安全に関する指定分野からテーマを選ぶ |
国際コミュニケーションと社会福祉は、10月と12月で課題が異なります。管理栄養は10月にも受験した場合、異なるテーマを選ぶ必要があります。健康スポーツ福祉は、健康の定義、課題を選ぶ根拠、対象者、具体的な取り組みを含めて考えてください。
発表にPC・タブレット等の電子機器は使用できません。ホワイトボードは使用できますが、資料を貼る場合のテープやマグネット等は自分で用意します。配付資料を使う場合は3部が必要です。画面を見せることを前提にせず、紙資料と口頭で内容が伝わるかを練習しましょう。
総合型の活動歴等は様式②を使い、賞状等の添付は不要という案内です。一方、公募の文化・スポーツ活動等特別では活動実績等の書類・証明資料が必要です。方式ごとの提出物を混同しないよう確認してください。
学科・専攻別の質問例と回答の組み立て方
公募推薦の口頭試問は、大学が2027年度のテーマを公表しています。ここでは短く整理し、そのテーマについて考えるための練習例を示します。実際にこの質問が出るという意味ではありません。
出典:大学公式2027年度口頭試問のテーマ・キーワード。
経法商学部経法商学科:冤罪について、どのように考えますか
……(本人が資料や報道等を調べたきっかけ)……から、冤罪を防ぐためには、……(確かめた制度や問題点)……が重要だと考えました。……(資料同士の比較や、自分が疑問を持った点)……を通じ、結論を急がず根拠を確かめる必要を感じました。大学では法律だけでなく社会の仕組みも学び、……(深めたい問い)……を考えたいです。
公表テーマは冤罪です。報道で見た印象と、確認できた事実を分けて説明してください。簿記、ITパスポート、統計検定等の経験を自己PRに使う場合も、学んだ内容をどう生かし、何を調べたかまで話せることが大切です。
人文学部国際コミュニケーション学科:異なる考え方の相手と、どう協力しましたか
……(本人が言語や文化の異なる相手と関わった経験)……では、……(伝わらなかったことや認識の違い)……がありました。そこで……(聞き直す、表現を変える等の本人の工夫)……を試し、……(変化や残った課題)……が分かりました。語学力を伸ばすとともに、自分の前提を振り返って協力する力を学びたいです。
口頭試問は、語学と意思疎通、自分の理解と異文化の相手との協働がテーマです。英検やスピーチコンテストの結果だけでなく、相手の話を理解するために何をしたかを整理しましょう。大学のQ&Aでは、面接中に英語で質問される可能性も案内しています。
人文学部福祉文化学科社会福祉専攻:若者の孤立や生きづらさを、どう捉えていますか
……(本人が地域活動や学習等で問題に関心を持った経験)……から、困りごとがあっても相談しにくい状況があると考えました。……(資料や活動を通じて確認したこと)……を踏まえると、本人の努力だけに頼らず、……(つながりや相談につながる工夫)……が必要だと感じます。大学では福祉の制度と支援の方法を学びたいです。
公表テーマは、生きづらさと、人とのつながり・孤立・若者です。本人の経験だけですべてを説明しようとせず、制度や資料も確かめましょう。実際の活動を話す際は、関わった人の個人情報に配慮し、自分の役割と学びを説明してください。
人文学部福祉文化学科健康スポーツ福祉専攻:地域の健康づくりに、どんな工夫が必要ですか
……(本人の運動・競技・地域活動等の経験)……から、……(肥満以外の健康上の課題)……に関心を持ちました。……(資料や記録から確認した対象者の特徴)……に合わせて、……(場所、内容、続けやすさ等の具体策)……を考えました。効果を確かめるには……(記録や振り返りの方法)……も必要だと考えています。
この専攻には口頭試問がありません。総合型の地域の健康づくりの発表と、公募推薦の面接を分けて練習しましょう。一般推薦等の新体力テストは、シャトルラン、立ち幅跳び、握力、長座体前屈、反復横とびの5種目です。運動できる服装と体育館シューズが必要です。
人文学部こども文化学科:沖縄の子どもの教育・社会問題に、どう向き合いたいですか
……(本人が子どもの学習や暮らしに関心を持った経験)……をきっかけに、……(調べた課題)……について資料を読みました。……(実際の活動や資料から分かったこと)……を踏まえると、……(学校や地域で必要と考える支援)……が大切だと思います。大学では子どもの理解と指導について学び、根拠を持って考えられるようになりたいです。
口頭試問は、沖縄の子どもの教育や社会の問題がテーマです。身近な一例を地域全体の事実として話さず、資料の時期や対象を確かめてください。12月の総合型には、この学科の募集がありません。
健康栄養学部管理栄養学科:食べ物と身体の関係を、どのように学びましたか
……(本人が食や健康に疑問を持ったきっかけ)……から、……(学習、調査、実験、記録等)……に取り組みました。……(条件を確かめて分かったこと)……を通じ、体験だけで結論を出さず、身体の仕組みや栄養の知識を学ぶ必要があると感じました。大学では……(深めたい内容)……を学びたいです。
口頭試問は、食べ物と身体の関係がテーマです。生物検定、化学検定、統計検定等の学習経験があれば、理解した内容や調べた方法に結び付けて説明しましょう。資格の名称や取得だけで加点されると断定するものではありません。
実績は、本人が取り組んだこと、工夫、分かったこと、大学で深めたい問いの順に整理すると、志望理由とつながります。
発表・口頭試問と、書類の内容をつなげる
総合型の練習では、まず指定テーマに答えているかを確認してください。資料を増やす前に、伝えたい結論、根拠、自分の経験との関係を整理し、時間内で説明できるかを試しましょう。
口頭試問は、公表テーマの用語を覚えるだけでなく、「なぜそう考えるのか」「別の見方はないか」と質問を重ねる練習が役立ちます。分からない点は、確認できている内容と区別して伝え、根拠のない断定を避けてください。
一般推薦の小論文は60分、600~800字です。意見を支える根拠を選び、文章全体のつながりを見直す練習を、面接対策と並行して進めましょう。
スキルパスでは、本人の資格学習、探究、地域活動等を振り返り、志望理由書、発表、小論文、面接まで準備を支援します。本人の実績を学びたい分野に結び付け、質問に応じて説明できるよう練習を重ねます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
2027年度の出願日程と提出書類
公募推薦は、出願2026年11月4日~10日、試験11月21~22日の指定日時、合格発表12月1日11時の予定です。受験票は11月13日からダウンロードできます。自己推薦書は様式③、200~400字です。文化・スポーツ活動等特別の活動実績等、スポーツ特別の調査書等、種別ごとの書類も確認してください。
総合型12月は、出願11月30日~12月4日、試験12月12~13日の指定日時、合格発表12月16日11時の予定です。受験票は12月9日からダウンロードできます。志望理由書は様式①、600~800字です。
Web出願登録は願書受付開始日の1週間前9時から最終日17時まで、書類提出は最終日17時15分必着です。Web登録だけでは出願は完了しません。郵送・窓口提出の方法も要項で確かめてください。
総合型と学校推薦型は専願制で、合格後の入学辞退はできない案内です。出願資格、推薦条件、必要書類、入学手続日程まで確認して準備しましょう。
Web登録の締切は17時、書類は締切日17時15分必着です。登録と書類提出を分けて確認し、余裕を持って準備してください。
志望理由の整理には、次の記事も参考になります。


