室蘭工業大学の総合型選抜では、科学技術への関心、志望動機、自分の考え、勉学に向かう姿勢等を問う面接があります。総合型Ⅱは課題研究の発表も必要です。一方、学校推薦型選抜には面接がありません。方式の違いを確かめ、必要な準備に取り組みましょう。

理工学部の創造工学科、システム理化学科を扱い、創造工学科の夜間主も紹介します。2027年度の総合型Ⅰ・Ⅱ・夜間主は、2026年10月10日に試験が実施済みです。この記事では、その年度の公式要項に沿って面接と研究発表の準備を整理しています。

以下は独自に作成した架空の練習用の質問・回答例です。過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。省略部分には本人の実際の経験を入れてください。学校推薦型は公募制を扱います。

総合型Ⅰ・Ⅱ・夜間主と、学校推薦型の違い

方式面接学力試験・配点
総合型Ⅰ:創造工学・システム理化10~15分程度数学100点、理科100点。面接・自己推薦書100点、調査書加点20点。計320点
総合型Ⅱ:創造工学15~20分程度。課題研究の発表を含む数学100点。面接・自己推薦書200点、調査書加点20点。計320点
総合型Ⅱ:システム理化20分程度。課題研究の発表を含む数学100点。面接・自己推薦書200点、調査書加点20点。計320点
総合型夜間主:創造工学10~15分程度数学100点、物理基礎100点。面接・自己推薦書100点、調査書加点20点。計320点
学校推薦型:昼間の2学科面接なし共通テスト数学200点・理科200点、調査書加点20点。計420点。推薦書・志望理由書等も用いて判定

総合型の面接時間は目安です。Ⅰと夜間主では、志望動機だけでなく、科学技術への関心や問題意識、勉学への姿勢等を説明する準備が必要です。Ⅱでは、それに加えて研究内容を発表し、質問に答えます。

出典:大学公式2027年度総合型選抜学生募集要項6~7・11~12・15~16ページ、学校推薦型選抜学生募集要項4~6ページ。

総合型Ⅱは面接・自己推薦書が200点です。研究の結果だけでなく、自分で考えた過程と、問いに答える準備が大切です。

面接と並行して、数学・理科の基礎を固める

総合型Ⅰ・夜間主の基礎学力検定は、数学と理科がそれぞれ40分です。創造工学科と夜間主は数学・物理基礎、システム理化学科は数学に加え、物理基礎・化学基礎・生物基礎から1科目を選びます。総合型Ⅱは両学科とも数学40分です。

大学は、高等学校卒業程度認定試験の過去問題から出題し、問題中の数字等を一部変更する場合があると案内しています。マークシート形式で、総合型Ⅰ・Ⅱ・夜間主はいずれも共通テストを免除する方式です。

物理検定、化学検定、生物検定、数学検定等の本人の学習経験があれば、学んだ内容や苦手を克服した過程を自己推薦の材料にできます。ただし、資格取得が基礎学力検定の代わりになるわけではありません。公式の出題範囲に沿って、数学と必要な理科を学習してください。

学科・方式別の質問例と回答の組み立て方

創造工学科:身近な技術について、どんな疑問を持ちましたか

……(本人が構造物、機械、電気等に疑問を持った経験)……から、……(実際に調べた内容や制作・実験)……に取り組みました。最初は……(予想)……と考えましたが、……(測定や比較から分かったこと)……がありました。条件を確かめて考える大切さを感じ、大学では……(深めたい分野)……の基礎と応用を学びたいです。

本人が作った物、測定したデータ、試した条件を区別して説明しましょう。物理検定や数学検定、科学コンテスト等の経験も、結果だけで終えず、実験・制作のどこで知識を使ったかにつなげると、関心の具体性が伝わります。

システム理化学科:実験やデータから、何を考えましたか

……(本人が物理・化学・生物・情報等に関心を持った経験)……をきっかけに、……(実験、観察、解析、学習等)……を進めました。……(本人が条件や方法を工夫した点)……によって、……(確認できた結果)……が分かりました。一方、……(確かめ切れていない点)……もあり、大学で基礎から学び直して考えたいです。

化学検定・生物検定や、情報オリンピック予選Bランク、統計検定等の本人の実績があれば、学習したことを研究・解析にどう使ったかを説明してください。グループの成果は、自分の担当と、他の人と協力した内容を分けて振り返りましょう。

総合型Ⅱの研究発表:その方法を選んだ理由は何ですか

……(研究の問い)……を確かめるため、……(本人が選んだ方法)……を使いました。……(比較対象や測定条件)……をそろえた理由は、……(結果の解釈に必要な根拠)……です。……(実際の結果)……までは確認できましたが、……(限界)……があるため、結論は……(言える範囲)……と考えています。

方法の説明では、条件を変えたらどうなるか、ほかの原因は考えられないか、同じ方法で確かめ直せるかを練習しておくと、研究への理解を深められます。期待どおりの結果が出なかった経験も、原因を考え、試し直した過程を説明する材料になります。

夜間主の創造工学科:この方式で、どのように学びたいですか

……(本人が工学を学びたいと考えた経験)……から、……(関心のある課題)……を深く学びたいと思っています。夜間主の授業や履修の仕組みを確認し、……(本人の状況に合う学習計画)……を考えました。これまでの……(学習や活動)……を生かしながら、数学・物理の基礎を固めたいです。

昼間の方式と同じ説明を繰り返すのではなく、夜間主の学びを理解し、自分に合った計画を話せるよう準備しましょう。本人の事情や経験を、必要以上に作り込む必要はありません。

経験・実績は、本人の役割、試した方法、結果、分からなかった点、入学後の学びの順に整理してください。

総合型Ⅱは、学科ごとの発表資料の指定を確認する

2027年度の追加案内では、創造工学科の発表は10分以内、システム理化学科は10分で、その後に質疑応答があります。募集要項だけでなく、大学が10月2日に公表した学科別の案内も確認する必要があります。

学科発表資料・機器の主な指定
創造工学大学のパソコンを使う場合は発表ファイル入りUSBを持参。紙はA0以下のポスター1枚、またはA3の印刷スライド8枚以内を4部。タブレット・作品の持ち込みは不可
システム理化大学のパソコンを使う場合はUSBを持参。本人のノートパソコンまたはタブレットを使う場合も接続方法と予備USBを確認。紙はA4で4部。インターネットに接続した発表は不可

創造工学科の印刷スライドはA4で作ったものをA3へ拡大する指定です。紙のメモを見ながら発表することはできますが、スマートフォン等を使った発表はできません。大学のパソコンでの動画再生は保証されない案内です。

発表の練習では、研究の問い、方法、結果、考察、自分が担当した部分を順に説明し、資料を見なくても質問に答えられるかを確かめましょう。

出典:大学公式2027年度総合型Ⅱの研究発表について、創造工学科の指定、システム理化学科の指定。

スキルパスでは、本人の資格学習、制作、実験、情報系の探究等を振り返り、自己推薦書、研究発表、面接まで準備を支援します。本人が取り組んだ内容を整理し、根拠と限界を分けて説明する練習を重ねます。

FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます

  1. STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦

    理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。

  2. STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦

    大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。

  3. STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる

    志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。

  4. 合格第一志望
    合格へ

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学校推薦型は面接なし。書類と共通テストを準備する

2027年度学校推薦型は、共通テスト、調査書、推薦書、志望理由書で判定する方式です。面接がある前提で準備を進めないよう確認してください。創造工学科は理科で物理が必須となる等、指定科目も学科で異なります。

出願資格は、2027年3月卒業・修了見込みで学校長が責任を持って推薦できる者、本学指定の共通テスト教科・科目をすべて受験した者等です。合格した場合は必ず入学することが条件です。

Web入力は2027年1月22日10時~2月2日16時、書類受付は1月25日~2月2日、郵送は最終日消印有効、合格発表は2月10日10時の予定です。Web登録だけで完了するわけではないため、提出書類まで確認してください。

志望理由書では、入学後に目指すコースを一つ記入します。推薦書の案内には、協力して取り組んだ具体例や、研究発表、科学・数学系の大会、英語資格等の記載例があります。本人の事実を、学校の先生にも早めに伝えておきましょう。

総合型の自己推薦書は、高校時代の勉学・活動と成果、その成果に向けた努力や過程、入学後の学びへの活用を整理する様式です。資格名を並べるだけでなく、経験から学びたい内容につなげてください。

学校推薦型には面接がありません。共通テストの指定科目と、志望理由書・推薦書等の準備を進めましょう。

志望理由の整理には、次の記事も参考になります。

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