鉛作業について学ぶ経験は、材料の性質と、それを扱う環境の両方を考えるきっかけになります。総合型選抜では、修了した講習と、材料や情報を自分で比較した経験を合わせて伝えましょう。
講習で得た知識を、自分で考えた探究や制作の経験へつなげましょう。2027年度の大学入試の公式資料から、国立1大学と理工系私立2大学の方式を紹介します。
講習の対象と修了の記録
鉛作業主任者技能講習は、法令で定める鉛作業で選任する主任者に関わる講習です。鉛の溶融を含む電線等の製造や、鉛ライニング、所定の鉛化合物を含む絵具の絵付け・焼成などが実施機関の例に挙げられています。四アルキル鉛の講習とは取り違えないようにしましょう。
愛知労働基準協会は、この講習の受講資格を満18歳以上と案内しています。大学への資料には、講習名と修了時期を示し、材料や作業環境について何を理解したのかを整理します。講習の修了と、現場の主任者として選任・担当した経験は別の事実として記載しましょう。
修了した事実と、学習や実際の業務で自分が担当した内容を整理しましょう。
学習経験を伝える3大学
| 大学・方式 | 経験を伝える資料・選考 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 東京農工大学・SAIL化学物理工学科 | 自然科学の特別活動レポート、発表と質疑 | 成績優秀、学校長の評価書、合格時の入学確約 |
| 東京電機大学・工学部とんがりAO | とんがり報告書、実習・探究の発表 | 数学・外国語とも3.3以上、履修・活動要件 |
| 日本工業大学・活動アピール型 | 資格取得報告、実習写真や作品の説明 | 大学入学資格、他大学との併願可 |
これらは、講習修了の実績による固定加点を紹介するものではありません。材料について調べ、試し、考えた経験を選考資料へ生かす方法です。
東京農工大学の化学物理工学科SAIL
2027年度は、高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。学習成績が優秀であることを求めますが、公式Q&Aには評定の具体的な数値基準はないと記載されています。第一志望とし、最終合格した場合は必ず入学する確約が必要です。
化学物理工学科の特別活動レポートは、自然科学に関する活動が対象です。材料と環境の関係について、資料や観察の結果を整理した探究を伝える方法が考えられます。学校長が発行・厳封する志願者評価書も必要です。
第1次は志望理由書、特別活動レポート、調査書などによる選考です。第2次はレポートに関する10分の発表と20分の質疑応答を含む面接で、共通テストは課しません。実習で得た結果と、その理由をどう考えたのかを説明できるようにしておきましょう。
出典:東京農工大学「2027年度SAIL入試募集要項」22~26ページ
東京電機大学のとんがりAO
応用化学科を含む工学部の2027年度とんがりAOは、高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。高校からの出願では、数学と外国語の学習成績の状況がともに3.3以上必要です。工業科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠの履修中・履修済みが条件で、普通科等は必要科目が異なります。
所定の「とんがり要件」または類似の経験・技能も必要です。とんがり報告書には、自分が誇れる学習・活動経験をまとめ、資格証明や写真等を任意で添付できます。
第1次は書類、第2次は発表と個別面接で、数学Ⅰ・Ⅱの口頭試問を含みます。他大学との併願は認められていますが、第一志望とし、合格時は東京電機大学へ入学することが前提です。
出典:東京電機大学「2027年度AO・とんがりAO要項」15~17・24ページ
日本工業大学の活動アピール型
環境生命化学科などを対象とする2027年度活動アピール型は、大学入学資格を持つ高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。出願の評定数値基準はなく、他大学との併願も可能です。
活動状況・資格取得報告書や資格証明の写しなどを提出し、書類と面接で選考します。面接では製作物や写真等を使った説明もできます。材料と環境の関係を調べた記録をもとに、材料の性質を詳しく学びたい理由を伝えましょう。
材料の用途と性質を公開資料で比べる
今後の活動例として、鉛やその代替材料について、メーカーの公開資料や安全データシートで用途・密度・加工の特徴を調べ、比較表にまとめる方法があります。材料を扱う実験を前提とせず、学校で資料を読み比べる活動として取り組めます。
出典と数値の条件、用途によって必要な性質が違う理由、自分が残した疑問を記録しましょう。志望理由書では、講習で材料と環境への関心を持ち、資料比較を通じて生まれた問いを、大学で材料化学や環境について学びたい理由へつなげられます。
大学別の志望理由書例文
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで学習経験を大学進学へ
講習で学んだ内容から探究、志望理由書・面接まで一緒に準備しましょう。スキルパスは評定や履修科目、学習・制作の経験に合わせ、オンラインの個別指導で徹底伴走します。下の無料受験相談フォームからご相談ください。


