コンクリートを打設する型枠を、どんな構造で支えるのか。型枠支保工の学習は、荷重や材料、施工を大学で深める問いにつながります。修了済みの講習・実務と、学校の構造実習を分けて説明する準備が大切です。
講習の対象と受講・修了の条件
型枠支保工は、支柱やはり、つなぎ、筋かい等で構成され、コンクリートの打設に用いる型枠を支える仮設設備です。講習は作業方法、工事用設備や機械、作業者への教育、関係法令等を扱い、修了試験があります。
建災防福井県支部の2026年度案内では、満18歳以後に該当する組立て・解体作業へ3年以上従事した人、又は大学・高専・高校等で土木・建築を専攻して卒業し、その後2年以上の該当経験がある人等が対象です。その他の所定区分もあります。工業高校で学んだことだけで、実務経験の条件を満たすわけではありません。
高校生は、将来の資格取得と、今ある実習の実績を分けて考えましょう。既卒で講習を修了している人も、修了証の取得と、現場で作業主任者に選任された経験は別に示すことが必要です。技能講習と国家試験の免許も制度が異なります。
学んだことを、大学で深める問いへ
例えば、学校の構造模型を使い、支える点や部材の配置によって変形がどう変わるかを比べる活動が考えられます。模型の材料や寸法、荷重、測った位置を記録し、比較条件をそろえる方法です。
実際の施工現場とは規模や条件が異なるため、模型の結果で実構造の安全性まで判断したように書かないでください。支え方と力の関係を、図・計算・観察結果から説明することが、大学で構造や土木を学ぶ準備になります。実務経験があれば、現場の記録と学校の学習も時期や範囲を分けて示しましょう。
理系進学へつながる大学3校の選抜例
以下は2027年度の総合型選抜です。講習修了への固有加点の一覧ではなく、学習や実習・探究を説明する機会と、専門との相性から考える候補です。
| 大学・方式 | 講習の学習から準備する内容 |
|---|---|
| 横浜国立大学・都市科学部都市基盤学科の総合型選抜 | 学校での実習や調査の過程を、原理と結果から説明する |
| 芝浦工業大学・工学部総合型選抜 | 工学部土木工学課程都市・環境コース等の学びと、自分が持った疑問をつなげる |
| 東京電機大学・理工学部総合型選抜 | 地域の社会基盤について、図や資料を用いて問題と改善を考える |
横浜国立大学の都市基盤学科は、高校卒業・2027年3月までの卒業見込み等の基礎資格、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cのすべての履修・履修見込み、指定する共通テスト科目の受験、合格時入学確約等が必要です。旧課程は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bです。課題のプレゼンテーション、面接・口頭試問、共通テストの成績等で選考されます。実習の経験と、数学・理科の理解を結び付けて説明する準備を進めましょう。
出典:2027年度募集要項
芝浦工業大学では、工学部土木工学課程都市・環境コース等が考えられます。出願課程のサマースクーリング修了、指定科目の履修、所定の英語スコア等が必要で、第一志望・合格時入学確約の条件があります。実習の記録から、大学で学びたい内容を具体的にしてください。
出典:工学部総合型選抜
東京電機大学の理工学部建築・都市環境学系では、地域の空間や社会基盤等の問題点と改善を考える課題に取り組みます。高校卒業・卒業見込みの区分では数学・外国語各3.3以上と課程別履修条件が必要です。この理工学部の方式は他大学との併願が可能です。
出典:2027年度選抜要項
志望理由書と面接で、学習の過程を伝える
何を支える構造に関心を持ち、どんな条件を比較し、どの知識が不足していたかを整理してください。共同制作では、自分が設計・組立て・測定・考察のどこを担当したかを明確にします。資格名より先に、大学で専門を学びたい理由を具体的な経験から伝えましょう。
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