消防設備士の学習は、建築設備や電気、防災を学ぶ大学への進学にもつながります。火災の発生を知らせ、被害を抑える設備の仕組みから、人の安全を技術で支えることに関心を持った人は、推薦入試で経験を伝える方法を考えてみましょう。
消防設備の仕組みを学び、建物や利用者の課題を自分で調べた経験は、建築・電気系の推薦で学ぶ目的を伝える材料になります。
ここでは、国立大学と理系私立大学の2027年度総合型選抜を例に、資格を通じた学習や活動を伝える方法を紹介します。大学ごとの必要条件を確認し、自分の実績と学びたい分野に合う進路を比べてみましょう。
消防設備士と大学進学
消防設備士には甲種と乙種があり、対象設備に応じた類に分かれます。甲種は工事・整備・点検、乙種は整備・点検に関わる資格です。乙種は受験資格の制限がなく、甲種には所定の受験資格があります。例えば乙種第6類と乙種第7類は対象設備が異なります。種別・類・免状の取得状況を正確に整理しましょう。
資格の学びを実績として伝える大学例
| 大学・分野 | 総合型選抜の例 | 準備する実績 |
|---|---|---|
| 京都工芸繊維大学・電子システム工学/デザイン・建築課程 | ダビンチ入試(総合型選抜)一般プログラム【一般】 | 設備や空間に関する調査を、志望理由へ |
| 東京電機大学・理工学部建築・都市環境学系など | 総合型選抜(AO) | 建築設備と利用者の課題を考えた経験 |
| 工学院大学・建築学部など | 総合型選抜・探究成果活用型選抜 | 理数系の防災・設備の探究と発表経験 |
資格の学習と、自分が取り組んだ実習・制作・探究をつなげて準備しましょう。この表は学習経験を生かす例で、各資格への固定加点を示したものではありません。
京都工芸繊維大学・電子システム工学/デザイン・建築課程の選抜
2027年度のダビンチ入試・一般プログラム【一般】では、志望理由書に書いた活動を裏づける資格証明や発表資料などの写しを提出できます。大学入学資格を持つ既卒者・2027年3月までの卒業見込み者などが対象で、出願資格に数値による評定基準はありません。合格した場合の入学確約が必要です。
選考には講義や課題に対するレポート、課程ごとの面接・発表などがあります。添付資料はA4以内などの指定があるため、学習や活動の中身が伝わる資料を選び、志望理由書と一緒に準備しましょう。
出典:京都工芸繊維大学「令和9年度ダビンチ入試学生募集要項」
東京電機大学・理工学部建築・都市環境学系などの選抜
2027年度の理工学部総合型選抜(AO)は、探究の経験や資格、活動などから学ぶ意欲を伝える方式です。活動報告書、事前課題、志望理由書などによる一次選考の後、プレゼンテーションと口頭試問を含む個人面接があります。
高校卒業者・2027年3月卒業見込みの人などが対象です。高校卒業資格のルートでは数学・外国語の評定がそれぞれ3.3以上必要で、普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠなどの履修条件があります。理工学部は他大学との併願が可能です。
出典:東京電機大学「東京電機大学「2027年度総合型選抜入学者選抜要項」」
工学院大学・建築学部などの選抜
2027年度の探究成果活用型選抜は、理数系の探究に取り組み、学内外での発表や外部コンクール等への提出経験がある現役生が対象です。資格で学んだことを使って課題を調べ、発表まで進めた経験を伝える進路として考えられます。
一次選考には数学・英語の基礎学力調査と書類審査、二次選考には探究のプレゼンテーションと口頭試問を含む面接があります。他大学との併願が可能です。先進工学部・建築学部・情報学部は、普通科・理数科で全体評定3.2以上、専門学科で3.5以上などの条件があります。工学部にはこの評定条件はありません。その他の学科の扱いは履修科目によって異なります。
出典:工学院大学「工学院大学「2027年度探究成果活用型選抜募集要項」」
資格取得後に広げたい活動例
建物と利用者の関係を観察する
学校の許可を得て、設備の案内表示や利用者の動線を調べる活動が考えられます。図面と実際の空間を比べ、どこで情報が分かりにくいかを整理してみましょう。設備を操作・改造する活動ではなく、公開資料や観察から自分の問いを考える方法です。
設備の仕組みを模型や図で説明する
警報から避難までの流れを図に表し、どの情報を、誰へ、どの順番で伝える必要があるかを考える方法もあります。作った説明を他の人に読んでもらい、質問を受けて修正すれば、技術の理解と伝え方の両方を振り返れます。
完成したものだけでなく、条件・結果・修正理由を残すと、自分の考えを説明しやすくなります。これらは今後の活動例です。出願資料では実際に行った範囲を使い、共同作業では自分の担当を分けて伝えましょう。
志望理由書で経験のつながりを伝える
以下は構成を考えるための架空の例です。省略部分は自分の経験に置き換えてください。
…(防災や設備に関心を持ったきっかけ)…。消防設備士の学習を通じて…(学んだ設備の仕組み)…を理解し、…(自分で行った調査や説明の改善)…に取り組みました。この経験から、設備の性能と使う人の行動を合わせて考えるため、大学で…(建築・電気等の専門分野)…を学びたいと考えています。
これまでの取り組みから生まれた問いを、大学で深めたい内容へつなげましょう。面接では、方法を選んだ理由、うまくいかなかった点、次に調べたいことを話す練習が役立ちます。
大学別の志望理由書例文
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで資格を生かす推薦対策を
大学選びから、資格を生かす実績づくり、志望理由書・面接まで一緒に準備しましょう。スキルパスでは、取得資格と評定、履修科目、活動経験をもとに、理系の総合型選抜・公募推薦の対策を考えます。
消防設備士の学習をどのような活動へ発展させるか、国立大学と私立大学のどの方式が合うかを、オンラインの個別指導で支援します。自分の実績を自分の言葉で伝えられるところまで、徹底伴走します。下の無料受験相談フォームからご相談ください。


