名古屋芸術大学では、作品や実演だけでなく、取り組んだ過程を言葉で説明する力も大切です。ただし、自己PR型のプレゼンテーション、実技型の個人面談、公募制の一般推薦では、選考内容が異なります。
完成した作品だけでなく、発想のきっかけ、試した方法、見直した点を本人の言葉で説明できるようにしましょう。
以下の質問・回答は独自の架空練習例です。公式過去問、合格者の回答、出題予告ではありません。省略部分は本人の実際の活動に置き換えてください。
名古屋芸術大学の総合型は発表・面談の有無を確認
2027年度は、総合型選抜に複数の方式があります。芸術学部芸術学科の音楽・舞台芸術・美術・デザイン・芸術教養の各領域と、教育学部子ども学科が対象です。音楽領域のプロフェッショナルアーティストコースには別の選考があります。
| 方式 | 発表・面談と選考の概要 |
|---|---|
| 体験授業型・1期のみ | 体験授業レポート300点と調査書を参考に学内選考。面談のある方式とは別 |
| 自己PR型・活動評価型 | 自己PRシート100点、準備・質疑応答を含む発表約10分200点、プラスα加点最大10点 |
| 自己PR型・未来評価型 | 自己PRシート100点、準備・質疑応答を含む発表約10分200点 |
| 実技型 | 実技200点と個人面談約10分100点 |
| 科目選択型・2期のみ | 基礎学力検査または小論文200点と志望理由書100点。面接なし |
| プロフェッショナルアーティスト入試 | 所定の専攻実技200点と個人面談約10分100点 |
自己PR型は活動評価型・未来評価型とも、口頭での発表です。楽器演奏、歌唱、演舞等は含みません。実技型と取り違えず、何を言葉で伝えるかを整理しておきましょう。
自己PR型は活動評価型と未来評価型を分けて準備
活動評価型では、これまで本人が取り組んだ活動を、自己PRシートに沿って説明します。評価の観点には、聞き手に伝える工夫、理解しやすい構成、一貫性、志望分野への意欲などがあります。
活動評価型で資料や作品、ポートフォリオ等を持参する場合は、出願時に内容を登録します。持参物は1人で運べる範囲です。スライドや映像など、再生装置が必要な作品では、その装置も持参する案内があります。
未来評価型は、将来活躍したい分野と、そのために大学で取り組みたい学び・研究などを説明する方式です。「未来を語る方式だから、過去の経験は不要」と考えず、なぜその分野を選んだのかを本人の経験から整理すると、説明の根拠になります。
発表の約10分には、準備と質疑応答も含まれます。原稿を10分間読み続ける前提で準備しないことが大切です。
活動評価型のプラスα加点は、活動報告書と証明資料等による制度です。全員に自動で10点が付くわけではありません。音楽、舞台、美術、デザイン、芸術教養、子ども学科で対象例が異なります。
教育学部では、活動評価型・科目選択型の所定資格を持つ人が、必要書類の提出により入学特待生Sの選考対象となる制度もあります。英検2級以上、漢字検定2級以上、ITパスポートなどが示されています。面談の評価、プラスα加点、特待生の選考は、それぞれ区別して確認してください。
公募推薦の個人面談と領域ごとの実技
公募制の一般推薦入試は、出身学校長の推薦を受けて出願する併願可能な方式です。志望理由書や調査書等も提出し、個人面談は100点です。
| 領域・学科 | 一般推薦の試験と面談 |
|---|---|
| 音楽・美術・デザイン | 実技200点、または英語・数学・国語から出願時に2科目選ぶ基礎学力検査50分200点と、個人面談100点 |
| 舞台芸術・芸術教養・子ども学科 | 上記の基礎学力検査50分200点と個人面談100点 |
音楽領域の声楽・鍵盤楽器・弦管打の各コースでは、一般推薦の基礎学力検査は選べません。また、プロフェッショナルアーティストコースは一般推薦の対象外です。
実技型の「約10分」という個人面談時間を、一般推薦にも同じと決め付けないようにしてください。募集要項の一般推薦の選抜表では、面談100点は示されていますが、所要時間は示されていません。
実技型で舞台芸術領域を受ける場合、実技は活動・作品の発表10分と質疑応答10分です。これに、選抜表の個人面談が組み合わされます。教育学部の実技型は、新聞紙による制作70分、発表用ワークシート作成30分、1人5分の発表などで構成されます。一般推薦の子ども学科に、この制作試験もあると取り違えないことが大切です。
デザイン領域も、ファンデーションの鉛筆デッサン・デザイン思考力テスト、先端メディア表現の構想表現テスト、文芸・ライティングの文章表現テストと、実技内容が分かれています。面談練習と並行して、志望先の実技欄を確認しましょう。
名古屋芸術大学の面接・発表に備える質問例
音楽領域:練習や制作で、どのようなことを見直しましたか
…(本人が実際に取り組んだ演奏、作曲、音響、舞台出演など)…。最初は自分の担当を間違えずに終えることを重視していましたが、録音を聞き直し、全体の中でどう伝わるかを考える必要があると分かりました。助言を受けた点と、自分で試した点を記録し、表現を見直しました。大学では志望するコースの専門を学び、意図を持って表現する力を伸ばしたいです。
コンクールの結果がある人も、賞名だけでなく、そこに至る練習や改善を説明しましょう。共同制作では、本人の演奏・編集・企画などの担当を明確にしてください。
舞台芸術領域:共同で作品や行事をつくった経験を教えてください
…(本人が実際に担当した演劇、照明、美術、行事運営など)…。考えた案がそのまま実現せず、時間や場所、他の担当との関係を整理する必要がありました。意図を図と言葉で共有し、実現できる方法を相談しました。大学では舞台をつくる技術と企画を学び、異なる担当と協力しながら表現を具体化したいです。
舞台芸術の実技では、作品の意図や工夫、苦労した点を説明する力も評価されます。「全員で頑張った」で終えず、本人が提案したことや判断したことを整理しましょう。
美術・デザイン領域:その表現方法を選んだ理由は何ですか
…(本人が実際につくった作品やデザイン)…。伝えたいことに対して最初の方法では十分に表現できず、構図や素材、言葉の配置を変えて比較しました。人の感想も確かめ、自分の意図と受け取られ方の違いに気付きました。大学では基礎と専門を学び、感覚だけに頼らず表現の選択を説明できるようになりたいです。
プログラミングやデジタル制作、関連コンテストの実績がある場合も、作品の目的と検証した範囲を説明してください。借用した素材や共同制作者の仕事を、自分の実績として扱わないことが大切です。
芸術教養領域:異なる対象を結び付けて考えた経験はありますか
…(本人が実際に行った読書、調査、展示鑑賞、地域活動など)…。最初は別々の出来事と考えていましたが、背景を調べると共通する問いがあると気付きました。一方で、似ている点だけを見て結論を急がず、違いも確かめる必要がありました。大学では芸術や社会を幅広く学び、自分の関心を他の分野と結び付けて考えたいです。
本人の視点と、調べた資料から分かったことを区別して話しましょう。実技型の構想リサーチと、公募推薦の基礎学力検査・面談は別の試験です。
教育学部:相手に伝えるために工夫したことは何ですか
…(本人が実際に経験した説明、読み聞かせ、制作、共同活動など)…。用意した内容を順番に話すだけでは伝わらず、相手の反応を確かめて、言葉や見せ方を変えました。自分が理解していることと、相手が理解できることは同じではないと感じました。大学では教育・保育の理論と表現の方法を学び、相手に合った関わり方を考えたいです。
子どもの個人情報や、本人が経験していない支援を付け加える必要はありません。資格がある場合も、取得したことだけでなく、どんな学習をしたかを説明できるようにしましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
出願日程と資料・発表練習の最終確認
2027年度の総合型2期は、出願登録が2026年11月16日~12月7日、書類郵送期限は12月8日消印有効、試験日は12月12日です。公募制の一般推薦は、登録が11月2日~9日、書類は11月10日消印有効、試験日は11月14日です。
出願登録は開始日10時から最終日17時までです。総合型1期の10月17日の試験と体験授業型の出願は、この記事の確認時点では終了しています。
書類・作品・発表の内容をそろえ、本人が選んだ理由と改善した過程を、追加の質問にも答えられる形で整理しましょう。
スキルパスでは、学習や実績づくりから、志望理由書、発表、面接まで一貫した対策を相談できます。芸術・教育分野でも、本人の活動と大学での学びを結び付け、志望する方式に合わせた説明を考えることが大切です。


