東京大学の志望理由書では、高い目標だけでなく、その分野を自分で探究してきた過程が重要です。既存の10学部と、2027年9月に開設予定のUTokyo College of Designに対応し、調査・実験・制作の実績から学びへつなげる例文を紹介します。
AI時代の志望理由書では、将来の目標を支える「自分が実際に取り組んだこと」が重要です。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
東京大学の志望理由書|実績と大学での学びをつなぐ書き方
AIで整えた将来像だけでは、差がつきにくい
生成AIを使えば、社会課題や将来の仕事について、整った文章を作れます。だからこそ、「将来は最先端の技術で社会に貢献したい」という文章だけでは、あなた自身が見えてきません。
一方、自分で取った資格、作った作品、実験の失敗、改善のために比較したデータには、その人の行動が表れます。「なぜその分野なのか」「入学後も学び続けられるのか」を伝えるには、過去の取り組みを根拠にすることが重要です。
私はAIに興味があります。貴学で最先端の情報技術を学び、社会に貢献できる人材になりたいです。
私は図書の検索アプリを制作しました。検索が遅くなる原因を調べ、処理方法を見直した経験から、アルゴリズムとデータ構造を体系的に学びたいと考えています。
資格の取得で終わらず、学んだことを使う
ITパスポート、統計検定、数学検定などの資格は、学習の積み重ねを示す実績になります。さらに、その知識を探究や制作に使えば、志望分野への関心を具体的に説明できます。
たとえば統計を学んだなら、集めたデータのばらつきや、結果をどう解釈したのかまで書くと、取り組みが具体的に伝わります。プログラミングなら、何を作り、どこでつまずき、どう直したのかが大切です。取得した資格と、その知識を自分で考えて使った経験を組み合わせることが、実績重視の志望理由書の出発点です。
以下は、学部ごとの学びに合わせて設定したモデルケースです。資格・活動・成果は、自分自身の経験に置き換えてください。
法学部の志望理由書例文
実績の軸:生徒会活動/規則の比較/意見の整理
例文 01|校則の検討から法と合意形成へ
私は異なる立場の人が納得できるルールの条件を学びたいと考え、貴学法学部を志望します。生徒会で校則の見直しに参加し、賛否の人数だけでは判断できない問題があると気付きました。
生徒と教員の意見を整理し、規則が守ろうとしている目的と、実際に生じている負担を分けて検討しました。自分に都合のよい意見だけを集めず、反対の理由も説明資料に残しました。一つの提案でも適用範囲や例外の扱いによって意味が変わると学びました。
貴学では法と政治を学び、権利や責任、公共的な判断について考えたいです。身近な合意形成の経験を出発点に、条文や事例を丁寧に読み、異なる利益を踏まえて制度を検討できる力を養いたいと考えています。
この例文のポイント:リーダー経験を肩書で終えず、ルールの目的と負担を考えた過程で示しています。
医学部の志望理由書例文
実績の軸:生命科学の探究/論文要旨の比較/発表
例文 02|科学記事の検証から医学研究へ
私は疾病の仕組みを研究し、その知見を人の健康に生かしたいと考え、貴学医学部を志望します。健康に関する科学記事を読み、見出しと研究が実際に示した範囲の違いに関心を持ちました。
公開された研究の要旨や公的な解説を比較し、対象、比較方法、結果の限界を整理しました。細胞で得られた結果をそのまま人の治療効果と考えないなど、研究の段階を区別して発表しました。英語の資料も読みましたが、専門知識が足りず判断できない部分が残りました。
貴学では人体と疾病に関する基礎を学び、研究の根拠を読み解く力を身に付けたいです。分からない点を専門的に調べ直す姿勢を大切にし、科学的な検討と人を支える実践を結び付けたいと考えています。
この例文のポイント:研究への憧れを、根拠の適用範囲を確かめた行動で支えています。
工学部の志望理由書例文
実績の軸:機構の試作/動作記録/設計変更
例文 03|義手模型の改良から人を支える工学へ
私は使う人の動作に合った機械を開発したいと考え、貴学工学部を志望します。高校で物をつかむ機構を試作し、動くことと使いやすいことの違いを実感しました。
指の形や駆動方法を変え、つかめる物と失敗した条件を記録しました。力を強くすると壊れやすい物を扱えず、構造だけでなく制御や材料も考える必要がありました。利用者全体の意見を得たとはいえないため、試験で確認できた範囲を限定して発表しました。
貴学では数学と物理を基礎に、機械や材料、制御の知識を学びたいです。試作の経験を理論と結び付け、安全性や使用環境も評価できる力を養い、人の活動を支える技術の研究に取り組みたいと考えています。
この例文のポイント:試作品の機能を誇張せず、試験条件と改善の理由を示しています。
文学部の志望理由書例文
実績の軸:公開史料/語句の調査/解釈の比較
例文 04|日記資料の読解から歴史研究へ
私は過去の人々の生活を、残された言葉から理解したいと考え、貴学文学部を志望します。地域の公開資料にある日記を読み、同じ出来事について公的な記録とは違う記述があると知りました。
分からない語句を調べ、日付や書き手の立場を整理しました。一つの記述だけで地域全体を説明しないよう、新聞や別の資料とも照らし合わせました。読めなかった部分を推測で埋めず、複数の解釈があり得る点を残して発表しました。
貴学では歴史や人文学の研究方法を学びたいです。資料の成立した背景を読み解き、根拠を示して解釈する力を養い、過去の人の経験と現在の社会の関係を考えたいと考えています。
この例文のポイント:史料を扱う姿勢を、具体的な記録と比較の行動で示しています。
理学部の志望理由書例文
実績の軸:数学検定の学習/自作プログラム/証明の検討
例文 05|数学の問題研究から証明へ
私は数の規則が成り立つ理由を論理的に説明したいと考え、貴学理学部を志望します。数学検定の学習で出会った問題を発展させ、条件を変えたときの規則を調べました。
プログラムで具体例を計算し、成り立つ場合を探しました。しかし、多くの例で正しくても証明にはならず、反例を探す方法と条件の整理をやり直しました。友人に説明しても伝わらなかった箇所を見直し、根拠を省略しない記述を心掛けました。
貴学では数学の基礎から厳密に学び、具体例と抽象的な構造を行き来する力を養いたいです。計算で見つけた予想を証明へ進め、自分の考えを他者が検討できる形で示す研究に取り組みたいと考えています。
この例文のポイント:資格の取得数ではなく、問題を自分で発展させた実績を示しています。
農学部の志望理由書例文
実績の軸:保存条件の比較/観察記録/廃棄量の整理
例文 06|食品保存の実験から食と生命へ
私は食品の性質を理解し、食料を無駄なく利用する方法を学びたいと考え、貴学農学部を志望します。家庭で捨てられる野菜を記録し、保存の仕方で状態が変わることに関心を持ちました。
安全に扱える範囲で温度や包装の条件を変え、重さや外観の変化を記録しました。見た目だけでは安全性を判断できないため、観察した変化と評価できない事項を分けました。食品ロスの問題を考えるには、生物の仕組みと流通や生活の条件も学ぶ必要があると感じました。
貴学では生命や食料、環境に関わる知識を学びたいです。身近な記録から得た疑問を実験と社会の両面で捉え直し、品質と資源の有効利用を両立する食のあり方を研究したいと考えています。
この例文のポイント:高校で確かめた範囲を明確にし、農学で学ぶ必要性を示しています。
経済学部の志望理由書例文
実績の軸:価格の継続調査/統計の学習/比較発表
例文 07|地域店舗の価格調査から経済分析へ
私は人や企業の選択が価格や地域の暮らしにどう関わるかを学びたいと考え、貴学経済学部を志望します。身近な商品の価格を継続して記録し、店舗による違いが単純には説明できないと感じました。
容量や販売条件をそろえて比較し、特売と通常の価格を分けました。統計の学習を生かして変化を図にしましたが、価格だけから費用や需要を判断することはできませんでした。調査結果と考えられる理由を区別して発表し、理論を用いて検討する必要性を学びました。
貴学では経済の理論と実証的な分析方法を学びたいです。データの扱い方を磨き、観察した関係を安易に原因と考えず、人々の選択と制度の関わりを根拠に基づいて説明できる力を養いたいと考えています。
この例文のポイント:データを集めた後に残った問いが、経済学を学ぶ理由になっています。
教養学部の志望理由書例文
実績の軸:AI利用の調査/情報源の比較/議論の記録
例文 08|科学技術の利用調査から学際的な学びへ
私は科学技術が人の判断や社会の制度に与える影響を学びたいと考え、貴学教養学部を志望します。生成AIを使った学習について探究し、便利さと学ぶ過程の変化を一緒に考える必要を感じました。
利用の目的や確認方法を質問し、回答を個人が特定されない形で整理しました。利用頻度だけでは学習の質を判断できず、課題の種類や本人の理解も関わりました。回答から分かることと自分の評価を分け、賛成・反対で終わらない議論を試みました。
貴学では人文・社会科学と自然科学の考え方を学び、自分の問いを複数の分野から検討したいです。技術の仕組みと人が使う背景を関連付け、分野の違う人にも根拠を説明できる力を身に付けたいと考えています。
この例文のポイント:学際的という言葉だけで終わらず、複数の視点が必要になった経験を示しています。
教育学部の志望理由書例文
実績の軸:学習支援/参加の記録/運営の振り返り
例文 09|居場所づくりの活動から教育と社会へ
私は学校や地域で人が学び続けられる条件を考えたいと思い、貴学教育学部を志望します。地域の学習支援に参加し、教材を用意しても参加につながらない場合があると知りました。
担当者と活動を振り返り、時間、場所、案内の方法を整理しました。参加した人数だけで成果を判断せず、本人の希望を聞ける機会も設けました。個々の意欲の問題に見えたことにも、家庭や地域の環境が関わる可能性があると気付きました。
貴学では教育を人の発達と社会の両面から学びたいです。実践の記録を調査や理論と照らし合わせ、本人の声と生活環境を踏まえて学習を支える方法を研究したいと考えています。
この例文のポイント:支援する側の感想にとどめず、教育を取り巻く条件への問いを示しています。
薬学部の志望理由書例文
実績の軸:化学実験/文献の読解/実験記録
例文 10|化学の探究から薬の働きへ
私は物質の構造と生体への働きの関係を学びたいと考え、貴学薬学部を志望します。化学の探究を続ける中で、似た物質でも性質や働きが異なることに関心を持ちました。
学校で扱える試料を用いて性質を比較し、実験条件と観察結果を記録しました。薬に関する公開資料も読みましたが、試験管の中の反応だけでは体内での働きを説明できないと分かりました。確認した事実と文献から得た知識を分けて発表し、生命科学を学ぶ必要を感じました。
貴学では化学と生命科学を基礎に薬の研究を学びたいです。効果だけでなく安全性や体内での動きも理解し、複数の根拠を検討しながら、新しい治療の可能性を研究する力を養いたいと考えています。
この例文のポイント:実験経験から、薬学の専門的な学びで補いたい点を明確にしています。
UTokyo College of Design(2027年9月開設予定)の志望理由書例文
実績の軸:課題調査/デジタル試作/英語発表
例文 11|地域サービスの試作から課題解決のデザインへ
私は複数の分野の知識を結び付け、社会で使える解決策を考えたいと思い、貴学UTokyo College of Designを志望します。地域施設の予約のしにくさを調べ、仕組みを作るだけでは利用につながらないと感じました。
ITの学習を生かして予約画面を試作し、利用者と運営者の意見を聞きました。入力を簡単にしても、窓口での確認や運用の負担が残りました。技術の完成度だけでなく、制度や働き方も含めて設計する必要性を学び、試作を改めた理由を英語でも発表しました。
様々な学問の知識を融合し、社会への貢献につなげるデザインの学びに魅力を感じています。異なる背景の人と協働し、実際に試して確かめながら、課題の捉え方と提案を改善する力を養いたいと考えています。
この例文のポイント:美術的なデザインに限定せず、技術と運用を結び付けて課題を検討した経験を示しています。
自分の志望理由書に置き換える、5つの確認ポイント
- きっかけ:関心を持った出来事を、短く具体的に書けているか。
- 実績:資格・探究・制作について、自分が担当した内容を説明できるか。
- 試行錯誤:最初の方法、気づいた問題、改善したことが分かるか。
- 大学との接点:活動で残った課題と、志望学科の学びがつながっているか。
- 将来像:過去の経験と大学での学びを踏まえた目標になっているか。
実績から書き始めるための整理メモ
私が取り組んだことは【活動・資格・制作】です。
その中で、私は【自分の役割と工夫】を担当しました。
【記録・比較・発表】を通して、【得た力・気づき】がありました。
一方、【今の知識では解決できない課題】が残りました。
そこで、東京大学【志望学科】で【関連する学問・技術】を学び、【取り組みたいこと】につなげたいと考えています。
このメモが埋まらない場合は、文章を飾る前に、実績の整理や追加の取り組みが必要です。途中の作品や失敗した実験にも、自分で考えた過程が残っています。完成度だけでなく、何を確かめ、次にどう直すのかまで振り返ってみてください。
AI時代の志望理由書対策は、実績づくりからスキルパスへ
志望理由書は、提出直前の添削だけで完成するものではありません。書く根拠となる資格や活動を積み上げ、その経験から大学で学びたいことを見つける準備が重要です。AIで文章を整えやすくなった今こそ、自分の言葉で説明できる実績が強みになります。
理系大学院講師が中心のスキルパスでは、志望分野に合わせた資格取得や探究・制作の計画から、活動の振り返り、志望理由書、面接まで一貫して対策します。情報系ならプログラムとデータ、機械系なら試作と検証、建築系なら調査と提案というように、学部の学びに合う実績づくりから相談できます。
スキルパスのカリキュラムなら、資格取得の設計から学修計画書の作り込み、小論文・面接対策まで一貫して仕上げられます。実績作りが重要ですが、コツさえつかめば誰でも簡単にできます。
総合型×理系×実績
実績づくりから志望理由書まで
- STRENGTH 01総合型選抜に特化
志望理由書・面接・小論文・実績作りまで、専門講師が一貫してサポートします。
- STRENGTH 02理系志望に最適化
プログラミング・データサイエンス・IT資格など、理系大学が評価する実績作りに直結します。
- STRENGTH 03実績を志望理由書へ
資格や探究・制作の経験を振り返り、志望学科で学びたいことにつなげます。
実績と大学での学びのつながりが重要です。資格・探究・制作から書類・面接まで、志望分野に合わせて一貫して対策します。
実績づくり・志望理由書を相談する
國武 塾長現役私立大学兼任教員/入試制度研究者・社会工学専攻講師紹介を見る
オンライン個別指導
オンラインだからこそ、理系の専門家から学べる
地理的条件に縛られず、日本全国から
理系の第一線で活躍する講師が集結
現役の研究者大学院生エンジニアが直接指導
- 全国どこからでも受講
- 徹底伴走
- 質問は24時間受付
完全個別指導
一人ひとりの実績と志望校に合わせて、マンツーマンで対策します。
実績づくりから出願まで
資格やコンテストの実績づくりから、志望理由書・面接・小論文までを一貫して支えます。
東京大学の志望理由書でよくある質問
大きな受賞歴がないと、実績重視の志望理由書は書けませんか?
全国大会での入賞だけが実績ではありません。資格の取得、自分で制作した作品、継続した観察や実験、改善の記録も、取り組みを示す材料になります。規模よりも、志望分野との関係と、自分の工夫を具体的に書くことが大切です。
資格は、たくさん並べた方がよいですか?
志望分野に関わる資格を中心に、なぜ学び、どの活動に使ったのかまで示す方が、学習の意味が伝わります。取得数を増やすことだけを目的にせず、探究や制作と組み合わせて実績を積み上げましょう。
同じ情報系の活動を、複数の学部の志望理由に使えますか?
使えます。ただし、学びたい内容は学部・学科に合わせて具体化する必要があります。アプリ制作でも、情報工学ならシステムの仕組み、経営デザインなら運営上の課題、ロボティクスなら機体と制御との関係が中心になります。
例文を参考にした後、面接に向けて何を準備すればよいですか?
活動の記録、制作物、比較したデータなどを見返し、「なぜその方法を選んだか」「何がうまくいかなかったか」「大学では何を学びたいか」を説明する練習が役立ちます。書いた文章と、実際に取り組んだことが一貫しているか確認してください。
大学公式情報で学部の学びを確認
例文は学部の学びにつながる経験を整理するためのモデルケースです。志望学科の学びと、出願する方式の提出書類・様式を確認し、自分の経験に合わせて具体化してください。
学部構成・学びの確認:2026年10月17日。
東京大学の志望理由書・実績づくりを無料相談
「今ある活動をどう書けばよいか」「これから何に取り組めばよいか」と迷っている方は、無料受験相談をご利用ください。志望学部と現在の経験に合わせて、資格・探究・制作から志望理由書までの準備を相談できます。

