東京電機大学の面接では、「ものづくりが好きです」と伝えたあとに、自分が何を考え、どう試したのかを説明できる準備が大切です。AO、とんがりAO、公募推薦では選考内容が異なるため、受験する方式に合わせて練習しましょう。
資格名や作品名だけで終わらせず、本人の担当・仕組み・改善した理由まで話せることが、実績を生かした面接対策の出発点です。
この記事の質問と回答は練習用の想定例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。回答中の実績は架空のモデルであり、自分が経験した内容に置き換えてください。
東京電機大学の方式別の面接内容
総合型選抜(AO)|志望学科・学系と活動をつなげる
対象はシステムデザイン工学部、未来科学部、理工学部です。書類による第1次選考のあと、第2次選考で個別面接やプレゼンテーション等があり、口頭試問も含まれます。内容は学科・学系で異なります。
提出した志望理由書、活動報告書、課題を見返し、そこで使った用語や図を自分の言葉で説明する練習が役立ちます。他学科向けの発表を、そのまま自分の試験に当てはめないことが大切です。
総合型選抜(とんがりAO)|熱中した経験を具体的に
工学部の独自方式で、「とんがり要件」に合う経験や能力が出願資格に含まれます。第2次選考はプレゼンテーションと個別面接で、口頭試問を含むことが案内されています。
派手な成果を演出するより、どこに面白さを感じ、どんな工夫を続けたのかを掘り下げましょう。作品を動かせることと、その仕組みを理解していることは別です。
公募推薦|筆記と口頭試問の違いを確認
学校推薦型選抜(公募)は、学科・学系により基礎学力テストと面接の組み合わせが異なります。理工学部の情報システムデザイン学系では数学・英語、機械工学系では数学・物理の基礎知識に関する口頭試問が案内されています。
理学系では数学・物理・化学から出願時に選ぶ1科目について口頭試問があります。また、システムデザイン工学部情報システム工学科は、出願書類を参考にしたグループ面接です。
「公募推薦は全員が同じ数学の筆記と個人面接」と考えず、出願先の学科・学系の選考欄を確認してください。
回答は経験・工夫・課題・学びの順に整理
最初に質問への答えを短く伝え、その根拠となる活動を説明すると、話の内容が伝わりやすくなります。
- 何に取り組んだのか。
- 自分で考え、担当した部分はどこか。
- どのように試し、何を変えたのか。
- まだ分からないことは何か。
- 志望学科で何を学びたいのか。
質問が「自分の担当」についてなら、まず担当部分に答えましょう。どの問いにも志望理由の全文を話す必要はありません。
想定質問と回答例
質問1|なぜ東京電機大学のその学科を志望するのですか
情報・通信分野を志望する架空の例です。
私は、必要な情報を安定して届ける仕組みを学びたいと考えています。
高校では、…(関心を持ったきっかけ)…から、部室の温度を記録して別の端末で確認する仕組みを作りました。ところが、通信が途切れると記録が抜け、表示だけを作っても使い続けられないと分かりました。
自分では再送の処理を追加しましたが、通信とデータ保存をどう組み合わせるべきかは十分に理解できていません。志望学科の…(公式の科目・教育内容を踏まえた学修計画)…を学び、試作で残った課題を基礎から考えたいです。
「実学だから」という一言に加え、その学科の学びが自分の経験にどう必要なのかを伝える回答です。実在する授業や研究分野を調べて具体化しましょう。
追加質問には、「通信以外の原因は調べましたか」「なぜその学科の学びが必要ですか」が考えられます。
質問2|熱中した取り組みで、何を工夫しましたか
とんがりAOを意識した、電子工作の架空の例です。
私は、光の強さに合わせて動く模型の制作に熱中しました。最初はセンサーの値をそのまま使いましたが、影が横切るだけで動きが大きく変わってしまいました。
そこで、…(実際に試した処理や部品の変更)…を比較しました。反応を安定させると、今度は変化への反応が遅くなり、安定性と応答の速さを両方考える必要があると気付きました。
完成品だけでなく、試した条件と動きの記録を残したことが、自分の工夫です。
熱意は「好き」の回数より、試したことの具体性で伝えましょう。 既存の作例を参考にした場合は、参考にした部分と自分が変更した部分を区別する必要があります。
質問3|資格や競技で学んだことを説明してください
情報分野なら基本情報技術者試験や情報オリンピック、機械・電気なら数学検定や物理検定、化学・生命なら化学検定や生物検定などの学習を、活動と結び付ける方法が考えられます。これは説明材料の例であり、大学が一律に加点する資格の一覧ではありません。
情報オリンピック予選Bランクに向けた学習で、同じ結果を得る処理でも、入力が増えたときの計算量が違うことを学びました。
自作の検索処理でも、…(自分が比較した方法)…を試しました。ただ、速さの測定には端末や実行回数の条件が関わるため、結果を一度測っただけで判断しないようにしています。
取得・受賞した実績と、学習中・挑戦中の内容は分けて伝えます。資格の難しさだけでなく、そこで得た知識を説明できるようにしておきましょう。
質問4|予想と違う結果になったとき、どう考えましたか
物理・化学・生命分野の探究でも、成功した結果だけを用意する必要はありません。
…(実験や観測のテーマ)…では、条件を変えたときの結果が予想と一致しませんでした。すぐに仮説が間違っていると決めず、測定位置と測定時刻を確認しました。
条件をそろえて調べ直すと、…(確認できたこと)…が分かりました。一方、測定回数が少ないため、原因を一つに絞れる段階ではありません。
追加質問として、「そろえた条件は何ですか」「次にどの条件を調べますか」を練習しましょう。実験では安全を優先し、必要な指導を受けてください。
質問5|その式や処理を、言葉で説明できますか
口頭試問に向けた想定例です。公式に公表された過去問ではありません。
このグラフでは横軸を…、縦軸を…としています。比較したいのは…です。ここで使った式は、…という条件を置いたときの関係を表しています。
ただ、…の影響は含めていないため、この式だけで実際の現象を全て説明できるとは考えていません。
数学の答えだけでなく、式の意味、単位、条件、考えた順序を説明する練習が役立ちます。分からない部分を隠して話を広げず、どこまで理解しているかを伝えましょう。
本番前の練習と準備
提出物を見ながら、目的・担当・工夫・結果・限界を整理してください。発表がある方式は、受験する年度と学科の指定時間・テーマに合わせて練習します。
グループ面接では、他の受験生への質問と自分への質問を区別し、求められた内容に簡潔に答える練習が大切です。実績を競うために、他の人の話に合わせて経験を大きく見せる必要はありません。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの面接対策は実績づくりから
スキルパスでは、資格・探究・制作などの実績づくりから、書類・発表・面接まで一貫して支援しています。本人が考え、試し、説明できる経験を増やし、その過程を志望分野の学びにつなげることを重視しています。
面接練習では、答えを暗記するだけでなく、作品やデータをもとに追加質問を受け、自分の理解を確かめます。現在の活動と志望方式に合わせ、何を深めるべきかを無料相談で整理できます。
2027年度の大学公式案内を基に、2026年10月22日時点で作成。受験する方式・学科の最新の要項と通知を確認してください。


