工学院大学の総合型選抜では、自己推薦型、探究成果活用型、総合評価型で選考が異なります。特に探究成果活用型では、高校での活動を発表したあと、その根拠や方法を説明する準備が重要です。

「探究を頑張りました」で終わらせず、自分で立てた問い、比較した条件、結果から考え直したことまで話せるようにしましょう。

以下の質問と回答は練習用の想定例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。回答例の実績は架空であり、自分が経験したことに置き換えてください。

工学院大学の方式別の面接内容

自己推薦型選抜|基礎学力と志望理由を分けずに準備

公式案内では、数学・英語の基礎学力調査、書類審査、口頭試問を含む面接が示されています。建築学部は「建築学部総合」での募集です。

筆記の勉強と別に話し方だけを整えるのではなく、授業で学んだ概念を言葉で説明する練習が役立ちます。自分の活動に使った数学や理科の知識も確認しておきましょう。

自己推薦型選抜の公式案内

探究成果活用型選抜|発表と口頭試問

第2次選考には、探究活動に関するプレゼンテーションと、口頭試問を含む面接があります。発表資料を作る際は、何を調べたかだけでなく、なぜその方法を選び、結果をどう解釈したかを整理しましょう。

提出する探究の内容、本人の役割、大学で学びたい専門分野がつながっているかを確認することが大切です。

探究成果活用型選抜の公式案内

総合評価型選抜|先進工学部と情報学部は別の選考

先進工学部では、生命化学科・応用化学科の案内に実験に関する口頭試問と面接があり、応用物理学科では実験に関するプレゼンテーションと面接が示されています。

一方、情報学部の総合評価型は、公式の選考方法に数学・英語の基礎学力調査、小論文、書類審査が掲載されています。情報学部の総合評価型にも面接があると一律に考えないでください。 この記事の面接練習と、実際に受験する方式の試験内容を区別する必要があります。

総合評価型・先進工学部 / 総合評価型・情報学部

回答は探究の過程から組み立てる

活動を振り返るときは、次の項目を整理しましょう。

  1. 問いを持ったきっかけ。
  2. 立てた仮説と、調べる方法。
  3. 自分が実際に担当したこと。
  4. 得られた結果と、まだ判断できないこと。
  5. 大学で深めたい知識・方法。

受賞歴がある場合も、賞の名称を伝えるだけでなく、何が評価されたのか、自分がどの部分に関わったのかを説明できる準備が大切です。

想定質問と回答例

質問1|なぜその探究テーマを選んだのですか

先進工学部の化学系分野を意識した架空の例です。

私は、同じ場所で採った水でも測定結果が変わることに疑問を持ち、水質の変化を調べました。…(関心を持った場面)…がきっかけです。

初めは採水した場所だけを比べていましたが、天候や採水時刻も異なっていたため、それだけでは場所の違いを説明できないと気付きました。そこで、…(そろえた条件や調査方法)…を見直しました。

結果を比較するには、分析の知識だけでなく、どんな条件で試料を集めるかが重要だと学びました。

追加質問には、「最初の仮説は何でしたか」「その測定で何が分かり、何が分かりませんか」が考えられます。

質問2|その結論を支える根拠は何ですか

工学部の機械・電気系を意識した架空の例です。

装置の振動が小さくなったと考えた根拠は、…(比較したデータ)…です。ただ、取り付け方も同時に変えてしまったため、部品の効果だけとは言い切れません。

この点に気付き、取り付け方を同じにして試し直しました。…(確認できた範囲)…は説明できますが、長時間使った場合の変化は今後の課題です。

結果を大きく見せるより、比較条件と結論の限界を説明することが大切です。 質問されたときに、都合のよい結果だけを選んでいないかも確認しましょう。

質問3|共同研究の中で、何を担当しましたか

情報学部の自己推薦型・探究成果活用型などに向けた想定例です。

私は、学内の混雑状況を集計するプログラムのデータ整理と表示を担当しました。入力に使うデータはチームで集めています。

既存のライブラリを使った部分と、自分で書いた処理を分けると、私が設計したのは…(具体的な処理)…です。入力の形式がそろっていないと集計がずれるため、異常な値の扱いを決めました。

…(失敗した入力例)…を試し、表示だけでは気付かなかった不具合を修正しました。

情報オリンピックや基本情報技術者試験などの学習経験がある場合は、そこで学んだ内容と、自分が書いた処理を結び付けて説明する方法も考えられます。資格取得や競技実績が一律に加点されるという意味ではありません。

質問4|建築を学ぶ必要を感じた経験はありますか

建築学部を意識した架空の例です。

私は、地域の公共施設で利用者が迷う場所を観察し、案内表示の改善案を考えました。…(観察のきっかけ)…から始めた活動です。

ただ、表示を増やすだけでは解決せず、入り口から目的の場所までの見通しや動線も関わると感じました。自分の提案では…(改善しきれなかった点)…が残っています。

この経験から、空間の使い方を調べる方法と、建築の計画を学びたいと考えています。貴学での…(公式の教育内容に沿った学修計画)…につなげたいです。

「建物が好き」という関心を、観察と提案の経験で具体化する回答です。実際に利用者へ調査する場合は、同意や個人情報への配慮も必要です。

質問5|実験で予想と違う結果が出たら、どう説明しますか

先進工学部の実験を伴う方式を意識した練習例です。当日の実験課題を予想したものではありません。

まず、観察した事実と、自分が予想していたことを分けて説明します。…(実際の観察)…に対して、私が置いていた条件は…でした。

手順や測定の条件を確かめたうえで、…(考えられる原因)…を検討したいです。今の結果だけでは原因を一つに決められません。

物理検定・化学検定・生物検定などで学んだ原理も、言葉や図で説明する練習に使えます。検定名を知っていることと、その現象を理解していることは分けて考えましょう。

発表・面接の練習で確認すること

発表のスライドには、目的、方法、結果、考察を区別して載せると、根拠を説明しやすくなります。引用した図表は出典を確認し、自分で作ったデータと混同しないようにしましょう。

口頭試問の練習では、「その式は何を表すか」「条件が変わると何が変わるか」「別の方法でも確かめられるか」を考えてみてください。これらも練習用の問いであり、過去問ではありません。

選抜ごとの提出物や発表の形式は、受験年度の募集要項で確認する必要があります。面接対策に集中して、基礎学力調査の準備を止めないことも大切です。

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