京都教育大学の学校推薦型選抜は、教育学部の専攻によって面接の形式や評価する内容が異なります。教員になりたい理由とともに、志望する教科・領域で何を学んできたかを説明する準備が必要です。

活動の経験を振り返り、なぜその学校種の教員を目指すのかまで説明しましょう。 このページでは、公開されている学校推薦型選抜の募集要項に沿って、専攻別の準備を紹介します。

以下は架空の口頭練習用の質問・回答です。実際の過去問や合格者の回答ではなく、教員志望動機書へ転用するための例文でもありません。

専攻別の面接形式と準備

教育学・幼児教育・発達障害教育|学ぶ理由と子どもの理解

教育学専攻、幼児教育専攻、発達障害教育専攻は、原則として集団面接です。幼児教育専攻は集団討論を含みます。志望動機、関心を持つ分野、これまでの学校生活や学習などについて問い、教員への意欲や資質、思考力、表現力などを評価します。

教育学専攻は小学校、幼児教育専攻は幼稚園、発達障害教育専攻は特別支援学校または小学校の教員を目指すなど、出願要件にも違いがあります。

子どもと関わった経験を話す場合は、見聞きした事実と自分の考察を分けてください。少数の経験から、全ての子どもに同じ対応が有効だと決め付けないことも大切です。

国語・社会・英語|教科への関心と学校での学び

国語領域、社会領域、英語領域も、原則として集団面接です。志望動機、教科への関心、学校で学んだ内容などについて問い、教員への意欲や資質、思考力、表現力などを評価します。

得意な教科だからという理由に加え、どの内容に関心を持ち、どのように学びを深めたかを整理しましょう。集団面接では、他の受験者の発言を聞きながら、自分の考えを簡潔に伝える練習も役立ちます。

数学・理科|知識と探究を説明する

数学領域と理科領域は、原則として個人面接です。数学では、算数・数学への関心、学校で学んだ内容などについて問い、説明能力や積極性なども評価します。

理科では、理科の内容への興味・関心、探究活動の経験なども問います。実験の結果だけでなく、条件をそろえた理由や、結果からどこまで分かるかを説明してみましょう。

両専攻とも、小学校教員を目指すことが出願要件です。専門内容を学びたい理由と、教員として学ぶ理由を結び付ける必要があります。

技術・家庭|活動と教員志望を結び付ける

技術領域のA入試・B入試、家庭領域は、原則として個人面接です。

技術のA入試は工業・農業などの産業分野、B入試はもの作りや情報活用などへの関心と、これまでの学習内容などを問います。出願できる高校の条件や、目指す学校種もA・Bで異なるため、取り違えないよう注意が必要です。

家庭領域では、家庭科への関心や学んだ内容などを問い、小学校教員への意欲、資質、思考力、表現力などを評価します。生活の中で調べたり試したりしたことを、学習内容とつなげて説明してください。

美術・音楽|表現活動と教育への関心

美術領域は原則として集団面接、音楽領域は原則として個人面接です。各領域への関心や学習内容とともに、教員への意欲などを評価します。

美術は小論文、面接、美術・工芸作品で選考し、出願時に写真を提出した作品を当日に持参します。音楽は実技検査と面接で選考します。作品や演奏の完成度だけでなく、考えて試した過程と、教育に関心を持った理由も振り返ってみましょう。

体育|業績調書と事前課題のプレゼン

体育領域は、体育・スポーツ業績調書による第1次試験後、第2次で小論文と面接を行います。面接は個人形式で、事前に示される課題についてのプレゼンテーションを含み、電子機器は使用できません。

競技成績の説明だけでなく、学校教育や体育・スポーツの活動を通じて学んだこと、教員を目指す理由を整理してください。事前課題は、大学の指示に従って準備する必要があります。

2027年度学校推薦型選抜募集要項

面接と小論文・実技を並行して準備する

音楽や美術、体育を含め、選考に用いる資料や試験は専攻ごとに異なります。教員志望動機書に書いた経験を説明する練習と、専攻の小論文・実技などの準備を並行して進めましょう。

物理検定・化学検定・生物検定の学習や、数学の探究、情報を使った制作の経験があれば、本人が理解した内容を説明する題材にできます。ここで挙げた資格は、大学が全専攻で必須としたり、一律に加点したりする資格の一覧ではありません。

「できたこと」と「まだ分からないこと」を分けて、学ぶ必要性を伝えてください。 子どもに説明した経験がある場合も、相手の反応をどう確かめたかまで振り返ると、話す内容が具体的になります。

想定質問と回答例

質問1|なぜその学校種の教員を目指すのですか

…(本人が教育に関心を持った経験)…で、…に気付きました。そこから…について調べました。

…の学校種では…を学ぶことが大切だと考え、教員を目指しています。貴学で…の基礎から学びたいです。

小学校・幼稚園・特別支援学校など、志望する専攻の出願要件と照らして考えてください。

質問2|得意な教科で、どのような学びを深めましたか

…(本人が取り組んだ内容)…では、初めは…を理解できませんでした。…を比較したり、…を試したりして、…が分かりました。

他の人に説明すると、…の部分が曖昧だと気付きました。現在は…を確認しています。

教科の知識と、理解するために本人が行ったことを結び付けましょう。

質問3|探究や制作では、何を工夫しましたか

…(本人の実験・制作)…で、私は…を変えて比較しました。…という結果から、…と考えました。

ただし、…の条件は確かめていません。次は…をそろえて試したいです。

手順の紹介で終わらず、工夫した理由まで説明する練習例です。

質問4|相手の反応を受けて、どう考え直しましたか

…(本人が説明や学習支援をした経験)…では、初めに…と伝えました。しかし、…という反応を見て、…が伝わっていない可能性を考えました。

そこで…を試しました。…は変わりましたが、相手がどこまで理解したかは、さらに確認が必要だと思います。

相手の様子を、本人が都合よく解釈していないかも振り返ってください。

質問5|他の人と意見が異なるとき、どう考えますか

…という意見は、…を重視した考えだと受け止めました。私は…と考えていますが、判断するには…の条件を確かめる必要があります。

まず、どの点が違うのかを整理し、…を比較したいです。

集団面接・集団討論に向けた架空の練習です。相手の意見を聞き、自分の理由を伝えることを意識しましょう。

本番前の確認と教員志望動機書の注意

面接の形式と、志望する学校種・専攻の要件を確認しましょう。 要項では、志願者数によって個人面接と集団面接を変更する場合がある旨も示されています。体育の課題発表など、専攻固有の指示も確認が必要です。

京都教育大学は、教員志望動機書の作成に生成AIを利用しないよう定めています。このページの練習例を動機書に転用せず、大学の入学者受入れ方針を読み、本人の考えを自分の言葉で整理してください。

入学者選抜における生成AIの取扱い

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