京都大学の特色入試は、学部・学科によって総合型選抜と学校推薦型選抜に分かれます。面接や口頭試問を行う方式もあれば、書類・筆記試験・共通テストなどで選考する方式もあります。
まず志望する学部・学科の試験内容を確認し、本人の学びを根拠から説明する準備を進めましょう。 実績の名称だけでなく、そこに至る考え方や、大学でさらに学びたい内容が重要です。
以下は架空の口頭練習用の質問・回答です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。京都大学の出願書類に転用するための例文でもありません。
総合型選抜の学部別対策
教育学部|学びの報告書・設計書に関する口頭試問
教育学部は、書類による第1次選考後、課題と口頭試問によるパフォーマンス評価を行います。共通テストの成績も合否判定に用います。
課題は日本語で解答する小論文です。口頭試問では、学びの報告書と学びの設計書に書いた内容について問い、探究力、洞察力、学修への意欲などを評価します。
何をしたかに加え、なぜその問題を選び、どこで考えが変わったかを振り返ってください。経験から得た結論を、そのまま全ての教育場面に当てはめないことも大切です。
理学部|数理科学・生物科学・化学の口頭試問
数理科学入試は、数学に関する能力測定考査と口頭試問を行います。能力測定考査の合格者が、その後の口頭試問を受ける流れです。数理的な理解、問題解決、論理的思考、明確な説明に加え、意欲や適性なども評価します。
生物科学入試と化学入試は、書類による第1次選考後、口頭試問を行います。それぞれの分野への意欲、知識、適性、意見を論理的に述べる力などを評価します。共通テストに関する条件もあるため、口頭の練習だけに偏らないようにしてください。
観察や実験の経験がある場合は、条件、結果、解釈を分けて説明する練習が役立ちます。
医学部人間健康科学科|医療専門職としての適性
先端看護科学コースと、先端リハビリテーション科学コースの理学療法・作業療法は、書類、論文試験、面接、共通テストなどで選考します。
論文試験では医療専門職としての問題発見・解決能力など、面接では医療専門職のリーダーとしての適性やコミュニケーション能力などを評価します。
活動の経験から、なぜその専門職を目指すのかを説明してください。看護・理学療法・作業療法の学びを、同じ志望理由でまとめないことが大切です。
薬学部|科学への関心と考え方
第1次の書類選考後、論文試験と面接を行い、共通テストの成績も用いて判定します。論文試験は、科学に関する英語または日本語の資料を読み、日本語で論述する形式です。
面接では、課題を見つけて解決する力、論理的思考、科学を主体的に学ぶ姿勢、コミュニケーション、倫理性・社会性などを評価します。化学や生物の探究を話す場合は、結果だけでなく、その方法を選んだ理由も説明してみましょう。
農学部|学科によって異なる面接・口頭試問
資源生物科学科は面接、応用生命科学科・地域環境工学科・森林科学科は小論文と面接を行います。書類と共通テストも選考に用います。
食品生物科学科は口頭試問を行い、基礎学力、論理的思考力、英語論文の読解力を評価します。活動紹介に加え、文章や資料を読んで考えを説明する練習も必要です。
食料・環境経済学科の特色入試は、書類、共通テスト、小論文で選考します。要項の選抜方法に面接は記載されていないため、他学科の面接対策をそのまま当てはめないよう注意が必要です。
総合人間学部・文学部|面接を前提にしない
総合人間学部は、書類、文系・理系の総合問題による能力測定考査、共通テストで選考します。文学部は、書類、学びの設計書に関連する論述試験、論文試験、共通テストで選考します。
これらの方式では、面接の回答準備を試験対策の中心にするのではなく、要項に示された筆記試験と提出書類に合わせた準備が必要です。
公募推薦の学部別対策
医学部医学科|資料に基づく口頭試問と面接
医学科の特色入試は学校推薦型選抜です。第1次の書類選考後、口頭試問と面接を別の日に行います。
口頭試問では、物理・化学・生物の資料を読んでレポートを作成し、その内容に基づいて問いを受けます。論理的な思考や文章構成などを評価し、面接では医学研究者・医師としての適性、社会的能力、科学的能力などを評価します。
指定された共通テストの教科・科目を受験し、結果を提出する必要はありますが、その成績は判定に利用しません。「共通テストを受けなくてよい」という意味ではありません。
工学部情報学科|活動の理解と英語の自己紹介
情報学科は、書類選考後に口頭試問を行います。提出書類と高校での学修の確認、活動実績に関係する科目の発展的な内容、英語による自己紹介などで評価します。共通テストに関する条件もあります。
制作物やプログラムでは、自分が書いた部分、その仕組み、方法を選んだ理由を説明してみましょう。英語の自己紹介も、意味を理解したうえで本人の言葉で伝える練習が必要です。
法・経済・工学部の他学科|書類・筆記などの準備
法学部は、書類、英語の文章を題材に日本語で解答する小論文、共通テストなどで選考します。経済学部の文系型・理系型は、書類と共通テストで選考します。
工学部の地球工学科、建築学科、物理工学科、電気電子工学科、理工化学科も、書類と共通テストで選考します。ここで挙げた方式の選抜方法には面接・口頭試問が記載されていません。学科ごとの書類と得点条件の確認を優先してください。
実績と学力を結び付ける練習
実績は、目的、本人の担当、方法、結果、残った疑問に分けて整理しましょう。発展的な内容を使った場合は、その前提となる高校の基礎知識も説明できるか確かめてください。
物理検定・化学検定・生物検定の学習や、情報オリンピック予選Bランクなどの経験があれば、何を学んだかを話す題材にできます。ただし、ここで挙げた経験が全学部の出願要件や、一律の加点条件になるわけではありません。
成果の大きさを強調するより、本人が理解し、検証した範囲を正確に伝えてください。 分からない部分は区別し、追加の問いを受けて考える練習も続けましょう。
想定質問と回答例
質問1|これまでの学びを、大学でどう深めたいですか
…(本人が取り組んだ学習・活動)…では、…を試しました。その結果、…という疑問が残りました。
貴学の…学部で…を学び、…を考えたいです。現在は…の基礎を復習しています。
大学の研究紹介だけでなく、本人の学びとの関係を説明しましょう。
質問2|なぜその方法を選んだのですか
…を確かめるために、…と…の方法を比較しました。…という条件があったため、今回は…を選びました。
ただし、…の場合にも同じ方法が使えるかは未確認です。
方法の名称ではなく、選んだ理由と限界を説明する練習例です。
質問3|資料のどこから、そう考えましたか
資料の…という部分から、…までは読み取れます。一方、…については、この資料だけでは判断できません。
…の情報を確認できれば、…という考えが妥当かを検討できると思います。
資料の事実と、自分の仮説を分けてください。
質問4|実験や制作で、自分は何を担当しましたか
…(本人の共同活動)…で、私は…を担当しました。初めの…という結果を受けて、…を変更しました。
…は自分で確認しましたが、…は仲間が担当した部分です。次は…を調べたいです。
共同活動の成果を、自分だけの成果として話さないことが大切です。
質問5|異なる説明が成り立つ可能性はありますか
今回は…と考えましたが、…の影響でも同じ結果が出る可能性があります。
区別するには…を比較する必要があります。現時点では、…までは分かっていません。
最初の答えに固執せず、根拠に戻って考える練習例です。
本番前の確認と出願書類の注意
志望学科の口頭試問・面接の有無と、提出資料・共通テストの条件を確認しましょう。 面接の集合時刻や会場の指示も、当該年度の受験案内で確認が必要です。
京都大学は、本人が作成する学びの報告書・学びの設計書などについて、自ら考えて自筆で作成し、他者や生成AIが作った文章を利用しないよう定めています。このページの練習例を出願書類へ転用せず、大学の指示に従ってください。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの面接対策は実績づくりから
スキルパスでは、資格・探究・制作の実績づくりから、出願書類と面接の準備まで一貫して支援しています。本人の学習を振り返り、志望学部と方式に合わせた説明を練習します。
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