奈良教育大学の総合型選抜は、意欲重視型・一般型Ⅰ・一般型Ⅱの3区分です。教育学部の各専修で、面接、発表、講義とレポート、実技など、異なる試験を課します。
教員を目指す理由に加え、志望する教科や分野の内容を説明できる準備が必要です。 志望理由を暗記するだけでなく、その場で課題を読み、考え、伝える練習を取り入れましょう。
以下は架空の口頭練習用の質問・回答です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。省略部分は本人が経験したことに置き換えてください。
3区分の違いと準備の順番
意欲重視型と一般型Ⅱは、専修ごとの第1次選考と提出書類で選抜します。一般型Ⅰは、専修ごとの第1次選考後、共通テストを資格試験として課します。共通テストの指定科目と基準も確認が必要です。
意欲重視型には、所定の教員養成プログラムの修了や、教育に関する科目の修得などの出願条件があります。教員になりたいという意欲だけで出願できる区分ではありません。評定や専修別の条件も確認しましょう。
一般型Ⅰは教育学・心理学・幼年教育・特別支援教育・国語教育・社会科教育・数学教育・保健体育・英語教育、一般型Ⅱは理科教育・音楽教育・美術教育・家庭科教育・技術教育・書道教育・文化遺産教育が対象です。
教育発達専攻の面接・発表対策
教育学専修|レポートに基づく集団面接と討論
教育に関する資料を読み、レポートを作成したうえで、その内容について集団面接と集団討論を行います。資料に書かれた事実と自分の考えを分け、他の人の意見を受けて考え直す練習も必要です。
心理学専修|子どもの発達・教育に関する課題発表
与えられた課題・テーマについて発表し、その内容について個人面接で質疑応答を行います。志願者が多い場合は集団面接になることもあります。課題を正確に読み取り、根拠を示して説明できるか確かめましょう。
幼年教育専修|講義の理解を発表と討論へ
乳幼児や教育・保育に関する講義を受け、レポート、発表、集団討論に取り組みます。事前に覚えた一般論を話すだけでなく、当日の講義をどう理解したかを説明する練習が役立ちます。
特別支援教育専修|講義・レポートと個人面接
人間の発達と教育に関する講義の後、レポートを作成し、それを基に個人面接で質疑応答を行います。関わった一人の経験を全ての子どもに当てはめず、分かっていることと、さらに学びたいことを整理してください。
教科教育・伝統文化教育の専修別対策
国語・数学・英語|教科の内容を口頭で説明
国語教育専修は、文章を読んで課題に取り組む個人面接形式の試験です。志願者数によって集団面接になる場合もあります。文章のどこを根拠に考えたかを説明してみましょう。
数学教育専修は、問題を解き、白板や模型などを使って解決過程を発表します。教員を目指す理由や数学の経験も確認します。志願者数によっては、発表に代えて記述式試験となる場合があります。
英語教育専修は、教育に関する講義、英語のレポート、英語での質疑応答を行います。使用言語は原則英語です。試験では辞書などを使えないため、自分が理解した内容を言い換えて説明する練習も必要です。
社会科・理科|講義を理解してレポートを書く
社会科教育専修は人文・社会分野の講義とレポート、理科教育専修は自然科学の見方・考え方に関する講義とレポートを課します。募集要項の専修別表には、これらの試験に個人面接は記載されていません。
他専修の面接を前提にするのではなく、講義の要点、根拠、そこから考えたことを文章にまとめる練習を優先しましょう。
音楽・美術・保健体育|実技と説明の両方を準備
音楽教育専修は、課題についてのレポート、個人面接形式の発表・質疑応答、子どもの歌の弾き歌いを課します。演奏技能と、教育や他者との協働への関心を分けて振り返りましょう。
美術教育専修は、授業の中で紙による立体制作やレポートに取り組み、教員との対話や受験者間の議論も評価の対象になります。完成した作品だけでなく、試しながら考えた過程も大切です。
保健体育専修は、講義後の筆記試験、集団討議、実技に加え、個人面接を行います。スポーツ・運動歴調書に書いた活動と、教員として学びたいことを整理してください。
家庭科・技術|実技の後に工夫や理由を説明
家庭科教育専修は生活科学、技術教育専修はものづくりの課題に取り組み、実技に関する発表と個人面接を行います。志願者数によっては、発表に代えてレポートを課す場合があります。
普段の制作でも、手順だけでなく、材料・方法を選んだ理由、安全のために確かめたこと、改善した点を言葉にしてみましょう。
書道・文化遺産|講義から専門分野の理解を確かめる
書道教育専修は、講義、レポート、実技に加え、個人面接で資質や意欲などを確認します。作品の結果とともに、学んだことや教えることへの関心を整理しましょう。
文化遺産教育専修は、文化遺産の材質に関する講義とレポートの後、その内容について個人面接で質疑応答を行います。文化財への関心を、材質や保存・継承の学びにつなげて考えてください。
実績を使った想定質問と回答例
理科検定の物理・化学・生物の学習、数学の問題への挑戦、ものづくりなどは、本人の理解や試行錯誤を振り返る題材になります。ここで挙げた実績が、全専修で必須・加点対象になるという意味ではありません。
一方、募集要項には、英語教育専修の英検や、家庭科教育専修の所定の技術検定など、加点対象が記載されています。一般的な活動紹介と、公式に定められた加点条件は分けて確認してください。
活動の成果と、本人が考えたこと・できるようになったことを分けて説明しましょう。
質問1|なぜその専修で教員を目指すのですか
…(教科や教育に関心を持った本人の経験)…から、…を調べました。…を試す中で、…という疑問が残りました。
貴学の…専修で…を学びたいです。現在は基礎となる…を復習しています。
質問2|資料や講義の内容をどう理解しましたか
…(練習で読んだ資料・受けた講義)…では、…が示されていました。…を根拠に、…と理解しました。
ただし、…までは分かりません。…を確認して考えたいです。
実際の試験内容を予想する例ではなく、聞いたことを正確に説明する練習です。
質問3|その解き方・作り方を選んだ理由は何ですか
…(本人が解いた問題・制作)…では、…という条件があるため、…を選びました。初めは…を試しましたが、…がうまくいきませんでした。
…を変えた結果、…になりました。別の条件でも同じ方法が使えるかは、さらに確かめたいです。
質問4|他の人の意見を聞いて、どう考えましたか
…(本人の話し合い・共同活動)…で、…という意見を聞きました。自分の説明には…が足りなかったと気付きました。
…については考え直しました。一方、…という点は、…を根拠に引き続き確かめたいです。
質問5|その経験を教員としてどう生かしたいですか
…(本人の学習・活動)…で、…を伝える難しさを感じました。…を試したところ、…という反応がありました。
この経験だけで授業ができるとは考えていません。大学で…を学び、子どもの理解を確かめながら伝え方を考えられる教員を目指したいです。
本番前に確認したいこと
専修別の課題と実技、集団・個人の形式、共通テストの有無を確認してください。 事前に用意する資料や道具が必要な専修もあるため、募集要項と受験者への通知を読みましょう。
面接練習では、話し方の滑らかさだけで判断せず、根拠を示せたか、相手の質問に答えたか、分からない範囲を区別できたかを振り返ることが大切です。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの面接対策は実績づくりから
スキルパスでは、資格・探究・制作の実績づくりから、出願書類と面接の準備まで一貫して支援しています。本人の活動を振り返り、志望する専修の試験に合わせて、説明や発表、質疑応答を練習します。
2026年10月22日時点の大学公式情報を基に作成。最新の募集要項と受験者への通知を確認してください。


