広島大学の「光り輝き入試」は、学部だけでなく、型・プログラム・類によって面接の有無や内容が異なります。この記事では、高校生が検討する総合型Ⅰ型・Ⅱ型、IGS国内選抜型、公募の学校推薦型を中心に整理します。
Ⅰ型は共通テストを課さず、Ⅱ型は共通テストを課します。志望理由の受け答えに加え、受験する方式の発表・口頭試問・実技に合わせた準備が必要です。
以下の質問・回答例は、練習のための架空の例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。省略部分は本人の経験に置き換えてください。
総合型|総合科学部・文学部・法学部
総合科学部・総合科学科|2つのⅠ型
一般型は、書類による第1次選考の後、講義を踏まえた小論文と面接を行います。関心のある問題について、自分の言葉で説明する練習が大切です。
サイエンス研究評価型は、研究発表と質疑応答を行います。提出したA4横1ページの資料を投影し、5分間発表した後、20分程度の質疑応答を行う規定です。研究の成果だけでなく、方法を選んだ理由、本人の担当、結果の限界も整理しましょう。
国際共創学科・IGS国内選抜型|英語での対面面接
書類による第1次選抜を通過した人が、東広島キャンパスで対面の面接を受けます。面接はすべて英語です。社会・国際・科学の問題を理解し、自分の考えを論理的に伝える力などを確認します。
英語資格のスコアだけでなく、関心のある問題について調べ、根拠を挙げて説明する練習が役立ちます。オンライン面接と混同しないよう注意してください。
文学部|志望する研究分野での個人面接
Ⅱ型では、第1次選考の合格者に、志望する分野ごとの個人面接を行います。研究への意欲や適性などを確認するため、読書・調査からどのような問いが生まれたかを説明できるようにしましょう。共通テストの準備も必要です。
法学部|Ⅰ型とⅡ型で選考が異なる
Ⅰ型は、修学計画書や探究活動に関する資料などを踏まえた面接です。これまでの学習、入学後の学び、将来とのつながりに加え、法学部の高大接続型プログラムの対面企画に関連する質問も行います。
Ⅱ型は小論文と面接を行い、最終選考で共通テストを課します。Ⅰ型の出願資料やプログラムの条件を、そのままⅡ型の条件として扱わないことが大切です。
総合型|教育学部・理学部・工学部・情報科学部
教育学部|プログラムごとの違い
初等教育学のⅠ型は、高大接続型プログラムの参加を踏まえ、当日テーマの発表を含む面接を行います。特別支援教育学のⅡ型も、発表を含む面接で問題意識などを評価します。
理科教育学は小論文と発表を含む面接、技術情報教育学・社会認識教育学は当日課題の発表を含む面接です。一方、数学教育学は、課題レポートなどの書類と共通テストによる選考で、面接は課しません。
英語文化教育学は、英語と日本語による面接です。日本語・日本文化教育学と多文化・グローバル教育学のⅠ型は、小論文と発表を含む面接を行います。多文化・グローバル教育学では日本語と英語を使用します。
健康スポーツ教育学・音楽教育学・美術教育学のⅡ型は、実技と発表を含む面接などを課します。美術教育学の発表では、提出したポートフォリオを使い、活動実績を5分程度で説明します。
教育学プログラムは小論文と当日の教育課題の発表を含む面接、心理学プログラムは当日の「こころ」の問題に関する課題の発表を含む面接です。似た名称でも、試験の組み合わせは同じではありません。
理学部|学科ごとの基礎学力を説明する
数学科は筆記試験と面接で、数学の基礎知識や思考力、表現力などを確認します。物理学科は物理・数学の口頭試問と面接、化学科は化学の基礎知識や科学的思考力に関する面接です。
生物科学科は、生物学への関心や志望動機などを面接で確認します。地球惑星システム学科は、物理・化学も含む地球科学分野の口頭試問と面接を行います。日本地学オリンピック利用型も別に設けられているため、出願する型の要件を確認してください。いずれもⅡ型です。
工学部|面接のある類と、ない類
Ⅱ型の第一類は、数学・物理などの基礎知識を含む面接と書類審査などを行います。第四類は、小論文と面接を課し、面接には数学・物理の簡単な質問も含みます。当日課題に基づく資料作成を求める場合もあります。
第二類・第三類は、書類と共通テストで選考し、面接を課しません。工学部を志望する人全員に面接があると考えず、自分が出願する類を確認しましょう。
情報科学部|数学・情報の筆記試験と面接
Ⅱ型は、書類、数学・情報の基礎知識などを問う筆記試験、面接で第1次選考を行い、最終選考で共通テストを課します。面接では学ぶ意欲や適性を確認します。制作やコンテストの実績と、筆記試験の基礎学力を分けて準備してください。
総合型|医療系・生物生産学部
医学部|研究者志向の医学科と保健学科
医学科のⅡ型では、MD-PhDコースで希望する研究や、目指す研究者像を説明する必要があります。小論文、当日課題のポスター作成・発表を伴う面接、共通テストなどで選抜し、コースへの進学意思も確認します。医師になりたいという思いだけでは、この方式の目的を説明しきれません。
保健学科の看護学・理学療法学・作業療法学の各専攻は、小論文と個別面接、共通テストなどで選抜します。志望する専門職の役割と、本人が学習・活動で考えたことをつなげてください。
歯学部・薬学部|専門職と研究の違い
歯学部の歯学科、口腔健康科学科の口腔保健学専攻・口腔工学専攻は、小論文、面接、書類、共通テストなどで選抜します。志望する専門領域を区別し、医療・生命科学への関心や学習意欲を整理しましょう。
薬学部の薬学科・薬科学科は、書類による第1次選考の後、面接と共通テストを課します。科学の基礎学力や薬学への関心を問う面接です。薬剤師の養成と創薬研究では学ぶ目的が異なるため、志望学科の教育内容と照らし合わせてください。
生物生産学部|高大接続、セミナー、課題研究
Ⅰ型は、高大接続型プログラムを踏まえた面接などを行います。Ⅱ型のセミナー受講型は、受講後のレポートと面接を課します。
Ⅱ型の課題研究評価型は、取り組んだ課題研究を10分以内で発表し、その内容や出願書類について質疑応答を行います。資料の提出時期、形式、スライドの枚数にも規定があります。両方のⅡ型で、共通テストの準備が必要です。
公募の学校推薦型|情報・教育・経済・生物生産
情報科学部・Ⅰ型地方創生枠
書類、オンデマンド講義レポート、筆記試験、面接で選抜します。出願前に指定の線形代数学の講義を受講する必要があり、筆記試験はその内容を扱います。
面接では、学習意欲、地域のDXへの関心、短い英文を読んだ内容への質疑応答を行います。所定の活動実績のほか、指定奨学金の受給希望と、卒業後に広島県内で就職する強い意思なども要件です。一般的な情報系の推薦と同じ条件だと考えないよう注意してください。
教育学部・Ⅱ型
国語文化教育学は小論文と面接、家政教育学は基礎学力や家庭科教員としての資質を確認する面接などで第1次選考を行い、最終選考で共通テストを課します。総合型の日本語・日本文化教育学とは募集単位が違います。
経済学部・生物生産学部のⅡ型
経済学部は昼間コース・夜間主コースとも、書類、面接、共通テストで選抜します。面接では問題意識と学習意欲、問題を解決したり議論したりする力などを確認します。
生物生産学部は、セミナー受講後のレポート、面接、書類で第1次選考を行い、最終選考で共通テストを課します。講義の趣旨を捉え、自分の考えを展開する練習が必要です。
医学科の推薦Ⅱ型・ふるさと枠は、2027年度募集要項が11月下旬公表予定です。未公表の詳細を前年からの推測で確定させず、公表後に確認してください。
実績を使った想定質問と回答例
理科検定の物理・化学・生物、情報オリンピック予選Bランク、探究・制作などは、学習の過程を説明する題材になります。資格やコンテストが、全方式の必須条件や一律の加点対象になるわけではありません。
共同研究では、自分の担当と、他の人の成果を分けて説明しましょう。
質問1|その学部・プログラムで、何を学びたいですか
…(本人の学習や活動)…で、…に疑問を持ちました。…を調べましたが、…は十分に分かりませんでした。
貴学の…で…を学び、この疑問を考え直したいです。現在は基礎となる…を復習しています。
質問2|研究で、その方法を選んだ理由は何ですか
…(本人の研究)…では、…を確かめるために…を比較しました。私は…を担当しました。
…という結果でしたが、…の影響を取り除けていません。次に…を検証したいです。
質問3|その式やデータから、何が分かりますか
…(練習で扱った問題・資料)…では、…という条件があります。そのため、…と考えました。
…の条件が変わると、この説明が成り立つか確かめ直す必要があります。
質問4|講義で学んだことを、どう考えましたか
…(本人が受けた講義)…では、…が重要だと理解しました。以前は…と考えていましたが、…という根拠から考えが変わりました。
…については、別の資料も読んで確認したいです。
質問5|資格やコンテストの経験を、大学でどう生かしたいですか
…(本人の資格・コンテスト学習)…で、…を学びました。…を実際に試すと、…という難しさがありました。
資格の知識だけでは…を説明できないため、大学で…を体系的に学びたいです。
本番前の確認とスキルパスの面接対策
当日課題の発表、研究発表、口頭試問は別の試験です。出願する募集単位の指定を確認してください。 持参・事前提出する資料、使用できる機器、集合場所などは、最新の受験案内に従いましょう。
例文を本人の経験として使うことはできません。AIで回答を整える場合も、大学の出願書類の規定を確認し、本人が根拠を説明できる内容にしてください。
スキルパスでは、資格・探究・制作の実績づくりから、出願書類と面接の準備まで一貫して支援しています。本人の活動を振り返り、学部・方式に合わせた発表や質疑応答を練習します。
2026年10月22日時点の大学公式情報を基に作成。最新の募集要項と受験者への通知を確認してください。


