山口大学の総合型選抜では、第1次選抜の合格者が「面接試験」と「講義等理解力試験」の両方を受けます。志望理由を話すだけでなく、講義を理解し、レポートや発表、討論に取り組む準備が必要です。
公募の学校推薦型Ⅰ・Ⅱは、総合型と試験内容が異なります。本人の実績を説明する練習と、受験する方式の学力・課題への準備を並行して進めましょう。
以下の質問・回答例は、練習のための架空の例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。省略部分は本人の経験に置き換えてください。
総合型|面接の形式と文系・教育系の課題
個人面接と集団面接を区別
人文学部・理学部は個人面接、教育学部・経済学部・工学部・情報学部・国際総合科学部は集団面接です。学ぶ意欲、明確な目的意識、自己表現力などを評価します。
他の受験者がいる場合も、自分の経験に基づいて簡潔に説明することが大切です。暗記した長い回答を話し続ける練習に偏らず、質問を聞いて答え直す練習を取り入れましょう。
人文学部|講義とレポート
講義等理解力試験では、90分の講義を受け、その内容に関するレポートを90分で作成します。理解・分析・論理的思考・表現などを評価します。
講義の主張、根拠、具体例を分けてメモし、学んだ内容と自分の意見を区別して書く練習が役立ちます。読書や調査の実績も、どのような問いが残ったかまで整理してください。
教育学部・小学校総合選修|当日課題の発表
講義と課題・レポートに加え、別の課題について資料を作り、3分以内の発表と質疑を行います。資料はA3用紙2枚、作成時間は30分が目安です。
準備した自己紹介をそのまま発表する試験ではありません。当日示された課題から論点を捉え、理由を付けて説明する練習が必要です。
経済学部・国際総合科学部|講義を踏まえた討論
経済学部は、講義とレポートの後に、関連課題のグループディスカッションを25分行います。人の意見を聞き、講義の内容を使って意見を述べる練習をしましょう。
国際総合科学部は、講義の一部が英語で、レポートも一部を英語で解答します。その後のグループディスカッションは日本語で50分です。英語の受け答えだけでなく、講義理解と日本語での議論にも備えてください。
総合型|理学部・工学部・情報学部の課題
理学部|講義後の質疑と討論
物理・情報科学科は、講義とレポートの後、そのレポートを踏まえた質疑応答を行います。化学科は、講義とレポートに加え、化学に関する質疑応答を行います。どちらも講義・レポートは各70分、質疑応答は15分が目安です。
地球圏システム科学科は、講義、レポート、120分のグループディスカッションを行います。別に行う個人面接と、講義等理解力試験の討論を混同しないことが大切です。
工学部・創成工学科|4つの系で異なる試験
機械系は、機械工学の初歩的な講義と、関連するレポート・試験などに加え、英語CBTを課します。国土・環境デザイン系は、模擬講義、レポート、小テスト、個別の質疑応答です。
化学系は、講義と理解度の確認、個別の質疑応答を行います。電気電子系は、数学・物理の設問に対話形式で解答し、基礎学力や伝える力などを評価します。
同じ工学部でも、すべての系で英語CBTを課すわけではありません。公式要項の自分の系の欄を確認しましょう。
工学部・建築学科と情報学部
建築学科は、空間の安全性・快適性やデザインに関する初歩的な講義、演習またはレポート、英語CBTを課します。建物の見た目への関心だけでなく、人が使う空間をどう考えたか整理してください。
情報学部は、情報に関する講義、関連する小テスト、英語CBTを行います。プログラミングの実績があっても、講義で新しく学んだことを理解する準備は欠かせません。
公募の学校推薦型Ⅰ|面接のある学部・ない学部
教育学部|小論文または総合問題と面接
小学校教育コースの国際理解教育選修、幼児教育コース、特別支援教育コース、情報教育コースは、小論文と面接を課します。教科教育コースの数学教育選修は、数学に関する総合問題と面接です。
面接は個人または集団で、志望するコース・選修の基礎学力や能力、学習意欲、表現力などを確認します。子どもへの思いに加え、学びたい専門を説明できるようにしましょう。
理学部・農学部|本人の考え方を説明
理学部の数理科学科・化学科・生物学科は、小論文と個人面接などで選抜します。志望動機、学習意欲、質問を理解して表現する力、学科への適性などを確認します。
農学部の生物資源環境科学科・生物機能科学科は、総合問題と個人面接などを課します。取り組んだ活動の目的、方法、観察した結果と、そこから考えたことを区別して説明してください。
ひと・まち未来共創学環と経済学部
ひと・まち未来共創学環は、小論文と個人または集団面接などで選抜します。地域の問題について、誰の立場から何を調べたのか、自分の考えが変わった点は何かを整理しましょう。
経済学部の推薦Ⅰは、小論文と書類で選抜し、面接を課しません。総合型の集団面接・討論を、推薦Ⅰの試験内容と取り違えないよう注意してください。
公募の学校推薦型Ⅱ|共通テストと面接の準備
人文学部・教育学部
人文学部は、共通テストと個人面接などで選抜します。調査書や志望理由書の内容を踏まえ、人文学を学ぶ意欲と適性を説明できるようにしましょう。
教育学部は、小学校教育コースや教科教育コースの募集単位で、個人または集団面接を行います。音楽教育選修の面接にはピアノの弾き歌いとソルフェージュが含まれます。美術教育選修では、高校で制作した本人の作品写真をまとめたA4の作品ファイルを持参する規定です。
理学部・工学部・情報学部
理学部の物理・情報科学科は個人または集団面接、地球圏システム科学科は個人面接です。工学部・情報学部は個人または集団面接を行います。物理・情報科学科、工学部、情報学部では基礎学力を問う場合もあります。
総合型の講義等理解力試験を、そのまま推薦Ⅱにもあると考えず、共通テストと面接の両面から準備してください。
医学部保健学科・共同獣医学部
保健学科は、看護学・検査技術科学の志望分野への適性、学習意欲、質問への理解・表現などを、個人または集団面接で評価します。
共同獣医学部は、小論文と集団面接、共通テストなどで選抜します。動物への関心を、獣医学を学ぶ目的や本人の観察・学習に結び付けて説明しましょう。
医学科の推薦Ⅱは別要項で、2027年度の詳細は11月下旬公表予定です。前年の方式を今年度の確定情報として扱わず、公表後に確認してください。
実績を使った想定質問と回答例
理科検定の物理・化学・生物、情報オリンピック予選Bランク、探究や制作などは、自分の理解や試行錯誤を説明する題材になります。ただし、全方式の必須条件や一律の加点対象ではありません。
成果と、そこに至るまでの工夫・失敗・検証をセットで整理しましょう。
質問1|なぜ、その学部・学科を志望するのですか
…(本人の学習・活動)…から、…に関心を持ちました。…を調べましたが、…という疑問が残りました。
貴学の…で…を学び、この疑問を考え直したいです。現在は…を復習しています。
質問2|活動で、何を工夫しましたか
…(本人の実験・制作・調査)…では、…を担当しました。…がうまくいかず、…を変えて比較しました。
…という結果でしたが、…の影響は確かめられていません。次は…を検証したいです。
質問3|講義の内容を、どのように理解しましたか
…(練習で聞いた講義)…の中心は、…だと理解しました。理由として…が示されていました。
自分は…と考えましたが、講義で説明されたことと、自分の推測は区別する必要があると考えています。
質問4|討論で、他の人の意見から何を学びましたか
…(本人の話し合い)…では、…という意見を聞きました。自分には…の視点が足りなかったと気付きました。
…は考えを修正しました。…については、追加の資料を確認してから判断したいです。
質問5|その資格・コンテストの学習は、何につながりましたか
…(本人が取り組んだ資格・コンテスト)…では、…を学びました。…に活用しましたが、…という難しさもありました。
知識を覚えるだけでは…を説明できなかったため、大学で…を体系的に学びたいです。
本番前の確認とスキルパスの面接対策
面接とは別に、講義後のレポート・発表・討論・質疑応答があるかを確認してください。 学部ごとの集合場所、持参物、使用できる資料などは、大学からの受験者への通知に従いましょう。
例文を本人の経験として使うことはできません。AIで文章を整える場合も、大学の書類作成の規定に従い、本人が根拠を説明できる内容か確かめてください。
スキルパスでは、資格・探究・制作の実績づくりから、出願書類と面接の準備まで一貫して支援しています。本人の経験を振り返り、学部・方式に合わせた発表や質疑応答を練習します。
2026年10月22日時点の大学公式情報を基に作成。最新の募集要項と受験者への通知を確認してください。


