福島県立医科大学の面接対策は、志望する職種と選抜方式に合わせて考える必要があります。医学部総合型のMMIと、看護学部・保健科学部の公募推薦を、同じ試験として扱わないことが大切です。
医療への思いを語るだけでなく、本人の学習・活動から何を考え、どう判断したかを伝えましょう。 科学的な関心と、人の立場や希望を理解しようとする姿勢の両方を振り返ってください。
以下は口頭練習用の架空の質問・回答例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。公式の選抜内容と、独自の練習方法を分けて紹介します。
2027年度の選抜方式と面接|3学部の違い
医学部総合型|6室を巡るMMIとポスター発表
医学部総合型は、総合問題による第1次選考と、MMIの手法を取り入れた面接等による第2次選考を行います。MMIでは評価項目別の6つの面接室を巡り、1室10分程度で独立して審査を受けます。面接は300点です。
科学的探究心を扱う1室では、出願時に提出したポスターで4分程度の発表を行います。手持ち資料等は持ち込めず、提出したポスターのみを使います。本人の科学的研究がない場合にも、興味を持った研究等を調べてまとめる課題があるため、公式の作成要領を確認してください。
看護学部公募推薦|面接は総合判定に用いる
看護学部推薦は、英文・科学的資料の読解を含む総合問題、面接、出願書類で総合的に判定します。面接結果によっては、筆記の得点が合格者最低点を上回っても不合格になる場合があります。書類は面接の参考資料とし、点数化しません。
保健科学部公募推薦|4学科とも面接100点
保健科学部の理学療法・作業療法・診療放射線科学・臨床検査の4学科は、総合問題200点、面接100点です。推薦書・調査書・志願理由書は、点数化せず面接の参考資料に使います。
医学部の公募推薦も別の方式です。2027年度の医学部総合型要項に掲載された基本方針では、総合問題・共通テスト・面接等による選抜としています。総合型のMMIの規定を、そのまま医学部推薦や他学部に当てはめないでください。各学部の地域・履修・卒業後の条件も要項で確認しましょう。
医学部|科学的探究心と、状況に応じた判断を伝える
ポスターは、研究の問い・方法・結果・限界を整理する
本人の研究を扱う場合は、なぜその問いを立て、どう確かめたかを説明する練習が役立ちます。別の研究を調べた場合は、研究者が行ったことと、自分が調べて理解したことを区別してください。
理科検定の物理・化学・生物分野等で学んだ経験も、知識を深めた過程を振り返る題材になります。資格取得だけで研究能力を証明できると考えず、観察や資料の読み方がどう変わったかを整理しましょう。
MMIは、決めた答えをどの場面にも当てはめない
医学部総合型の評価項目には、志願理由、主体性・能動性・リーダーシップ、科学的探究心、倫理観、思考力・判断力・表現力、コミュニケーション力があります。
状況で分かっている事実と、判断の前に確認すべきことを分けて考えましょう。 立場や希望が異なる人がいるときに、何を確かめ、なぜその対応を考えたかを説明する練習が役立ちます。
看護・保健科学部|職種の役割と本人の経験をつなげる
看護は、相手の話を聞いて考え直した経験を振り返る
「人を助けたい」という気持ちを、本人の経験で具体化しましょう。自分が良いと思ったことと、相手が望んだことが違った場面を振り返ると、話を聞く意味や、自分の理解の限界を説明できます。
地域の医療について調べる場合も、公開資料と本人が見聞きしたことを区別してください。活動先の人の病歴等、個人が分かる情報を回答に含めない配慮が必要です。
保健科学部は、選んだ専門職を学ぶ理由を明確にする
理学療法・作業療法では、身体の動きや生活上の活動への関心を、本人の学習や観察とつなげてみましょう。診療放射線科学では物理や機器への関心、臨床検査では化学・生物や測定への関心を振り返ることもできます。
理科の資格・探究の経験を使う場合も、測定の条件や結果から言える範囲を整理してください。資格やコンテストの例は、一律の必須条件・加点・合格保証を示すものではありません。志望する職種の役割は大学公式の学科紹介で調べましょう。
学部・方式に合わせた想定質問と回答例
質問1|なぜ福島県立医科大学で学びたいのですか
…(本人のきっかけ)…から、医療の…に関心を持ちました。…を調べ、…という疑問が残りました。
貴学の…学部・学科の…という学習内容を確認し、…を学びたいと考えています。…という職種を選んだ理由と、地域との関わりについても考えを深めたいです。
質問2|ポスターの研究から、何が分かりますか【医学・総合型】
…(本人の研究、または調べた研究)…は、…という問いを扱っています。…の方法で確かめ、…という結果が示されています。
ただし、…の条件があるため、…までは言えません。私が行ったことは…で、研究者や他の人が行ったことと区別して説明できます。
質問3|意見や希望が異なるとき、どう考えますか【MMI練習】
まず、…(練習で与えられた状況)…の事実と、自分の推測を分けます。…について本人の希望や、関係する人の説明を確認する必要があると考えます。
…という理由から、…の対応を検討します。ただ、…が分かれば判断が変わる可能性があるため、一方の立場だけで決めないようにしたいです。
質問4|人との関わりで、何を学びましたか【看護】
…(本人の活動)…で、私は…が役立つと思っていました。しかし相手の話を聞くと、…という希望があると分かりました。
そこで…を相談し、…を見直しました。この経験から、自分の考えを伝える前に、相手の状況を確かめる大切さを学びました。
質問5|その専門職を学ぶために、何を学習してきましたか【保健科学】
…(本人の教科学習・資格・探究)…では、物理・化学・生物等の…を学びました。…を観察・測定し、…という点に疑問を持ちました。
結果だけでは…の理由を説明できないため、…を学び直しました。…学科で…を深め、専門職の役割を理解したいと考えています。
本番前の確認とスキルパスの面接対策
志望する職種、本人の学習・活動、入学後に学びたいことが、無理なくつながっているかを確認しましょう。 面接と筆記、提出書類の準備を並行して進めることが大切です。
回答例は本人の経験ではありません。本人が経験したことと理解したことを使って練習してください。医学部総合型は提出ポスターの規定、他学部はそれぞれの出願・受験上の指示を確認し、持込み等を自己判断しないようにしましょう。
スキルパスでは、資格・探究・制作の実績づくりから、出願書類と面接の準備まで一貫して支援しています。経験を整理し、追加の質問にも根拠を添えて答える練習を進めます。
2026年10月23日時点の大学公式情報を基に作成。最新の募集要項と受験者への通知を確認してください。


