大阪公立大学の面接対策は、学部名だけでなく、学科・学類と選抜方式を確認するところから始まります。志望理由に基づく面接、数学・理科等の口述試験、グループワーク等を含む選抜がある一方、面接を行わない推薦もあります。
実績を説明する準備と、基礎知識を使って考え方を伝える準備を、受ける方式に合わせて進めましょう。 資格名や将来の希望だけでは、本人が何を理解し、どう考えたかは伝わりません。
以下は独自に作成した架空の質問・回答例です。実際の過去問や合格者の回答ではありません。2027年度の公式要項で確認できる内容と、練習のための例を分けて紹介します。
総合型選抜の面接・口述試験
現代システム科学域・教育福祉学類
教育福祉学類の総合型選抜は、2026年11月21日に、小論文90分・200点と、12時30分から面接100点を実施します。小論文は日本語・英語の文章や資料を基に出題されます。
面接は志望理由書等に基づき、出願書類と小論文も合わせて判定する方式です。自己評価書や学習計画書に書いたことも、自分の経験と考えから説明する準備が必要です。
工学部・海洋システム工学科
海洋システム工学科は、第1次の書類選考を経て、2026年10月3日・4日に適性検査、口述試験、面接を実施する日程です。配点は口述試験400点、面接200点、英検による英語能力評価100点の計700点です。
口述試験では、数学・物理の基礎学力や理解度に加え、グループワーク等による課題解決の取組を通して、コミュニケーションや論理的思考等も評価します。面接前に行う適性検査は、面接で学科への適性を判断するために用います。
英検は所定の受験時期と級に応じて評価され、合格証明書を提出できない場合も受験できますが、その英語評価は0点です。「英検がなければ出願できない方式」とは区別してください。
工学部・都市学科
都市学科の総合型選抜は、2026年10月3日の口述試験1,000点と、2027年1月の共通テストの指定科目による判定を組み合わせます。志願者数によっては、先に出願書類による選考を行う場合があります。
募集要項上の試験名は口述試験です。一般的な志望理由の面接だけを想定せず、学習内容を使って考え方を説明する準備が必要です。共通テストは合否判定に用いられるため、口述試験だけで完結する選抜ではありません。
医学部・医学科の総合型選抜
医学科の総合型選抜は、共通テスト、口述試験・面接、出願書類を総合して判定します。2027年2月7日に口述試験・面接を行います。
共通テスト825点、出願書類100点、口述試験100点の計1,025点で、面接は別に合否判定を行います。口述試験は面接に続いて実施され、論理性、思考力、判断力、語学力、学習意欲等を問います。面接で適性がないと判断された場合には、得点にかかわらず不合格となることがあります。
公募推薦の面接・口述試験と、面接のない方式
現代システム科学域
環境社会システム学類と教育福祉学類は、2026年11月21日に小論文と面接を行い、共通テストは課しません。環境社会システム学類は小論文120分・150点と面接100点、教育福祉学類は小論文90分・200点と面接100点です。
心理学類は、共通テストと志望理由書等に基づく面接を組み合わせ、面接は11月21日・150点です。所定の受験時期の英検・英検S-CBTで2級以上という出願要件もあります。知識情報システム学類の学校推薦型選抜は、共通テストと書類による選抜で、面接はありません。
理学部・工学部
理学部の物理・化学・生物・地球・生物化学の各学科は、2027年2月7日に口述試験を行います。物理学科は、数学・物理・英語の基礎学力を問う150分の小論文も必要です。口述試験では、学習意欲や学習能力等を問います。
工学部の機械工学・電子物理工学・応用化学・マテリアル工学・化学バイオ工学の各学科は、2026年11月21日に口述試験・面接を行います。小論文の有無、共通テストの利用、提出書類の扱いは学科ごとに異なります。応用化学科は共通テストを課さず、小論文150点と口述試験・面接100点です。
都市学科の学校推薦型選抜は、同じ11月21日に小論文120分・50点、口述試験・面接50点を実施し、出願書類100点と合わせて200点です。総合型の都市学科とは試験構成が異なります。
農学部・獣医学部
農学部の緑地環境科学科は、2026年11月21日に小論文60分と面接を実施し、共通テストも利用します。応用生物科学科と生命機能化学科は、共通テストと出願書類による選抜で、面接はありません。
獣医学部は、11月21日に小論文60分と面接を行い、共通テスト等と総合して判定します。面接は100点の評価に加えて合否も判定し、獣医学を学ぶ適性に欠けると判断された場合は、合計点にかかわらず不合格となります。
獣医学部の推薦には、所定の受験時期の英語資格条件もあります。英検・英検S-CBTの2級以上、またはGTEC CBTの690点以上等、要項に記載された条件を確認してください。資格学習の経験を説明することと、出願資格を満たすことは別です。
医学部・看護学部
医学科の学校推薦型選抜は、地域等の出願条件がある方式で、2027年2月7日に小論文・面接を行います。小論文と面接を合わせて100点とし、面接は別に合否も判定します。「面接だけで100点」とは読みません。卒業後の進路に関する確約等も確認が必要です。
リハビリテーション学科の理学療法学・作業療法学の両専攻は、2026年11月28日に面接を行い、各300点です。形式は個別面接、集団面接、またはその両方とされています。共通テストの利用科目は専攻ごとに異なります。
看護学部の学校推薦型選抜は、共通テストと出願書類による選抜で、面接はありません。他の医療系学科の面接対策を、そのまま看護学部の推薦対策として当てはめないようにしましょう。
経済学部・商学部・生活科学部
経済学部の英語重点型・数学重点型と、商学部の通常の学校推薦型選抜は、共通テストと書類による選抜で、面接はありません。一方、商学部の商業科等対象の推薦は、共通テストに加え、2027年1月27日に口述試験300点を課す別の方式です。
生活科学部の食栄養・居住環境・人間福祉の各学科の公募推薦は、共通テストと書類による第1次選考を経て、2027年2月7日に口述試験を行い、合否を判定します。
ここで紹介していない特別選抜を、同じ試験内容とみなすことはできません。募集要項にない面接時間や質問内容も推測せず、志望する方式の要項と大学からの通知を確認してください。
資格・探究・制作を、口頭で説明できるようにする
理系は、結果だけでなく原理と検証を話す
実験、観察、プログラム制作等は、目的、仮説、方法、結果、限界を分けて整理しましょう。物理・化学・生物分野の理科検定、統計検定、情報オリンピック等に取り組んだ経験がある場合も、学んだ考え方をどう使ったかまで説明することが大切です。
これらは本人の学習を振り返るための例であり、すべての方式で資格が必須になったり、一律に加点されたりするという意味ではありません。指定された資格要件・評価と、任意の学習経験は区別してください。
分からない問題でも、どの知識を使い、何を確かめようとしたかを順に伝える練習が必要です。 結果を暗記するだけでなく、式や条件の意味を説明し、誤りに気付いたら考え直す過程も練習しましょう。
人や地域に関する経験は、自分の判断を説明する
教育・福祉・医療等への関心を話すときは、自分の考えだけで相手の希望を決め付けず、何を確かめ、行動をどう変えたかを整理してください。他の人の病歴や家庭事情等、個人を特定できる情報を詳しく話す必要はありません。
グループワーク等に備える場合は、意見を述べることに加え、相手の理由を聞き、論点や条件を共有する練習も大切です。グループ全体の成果と、本人の役割を分けて説明しましょう。
面接・口述試験の想定質問と回答例
質問1|教育・福祉・社会の課題に、どんな関心がありますか
…(本人の経験や調査)…から、…という課題に関心を持ちました。初めは…と考えましたが、…の資料や意見に触れて見方が変わりました。
…はまだ分かっていません。貴学の…学類で…を学び、複数の立場と根拠を踏まえて考える方法を身に付けたいです。
質問2|数学・理科の考え方を、どう使いましたか
…(本人の実験・学習)…で、…という結果を予想しました。…の関係を使い、…という条件の下で考えました。
実際の結果は…でした。…の影響が考えられますが、まだ確認できていません。条件を変えて比較し、どこまで説明できるかを確かめたいです。
質問3|工学分野の制作や課題解決で、何を工夫しましたか
…(本人の制作・探究)…では、私は…を担当しました。…がうまくいかず、…の仕組みを調べ直して、…を比較しました。
…は改善できましたが、…は未検証です。大学で…の基礎を学び、動作することだけでなく、効果や安全性を確かめる方法も身に付けたいです。
質問4|農学・環境分野の観察から、何を学びましたか
…(本人の栽培・観察・調査)…で、…という違いに気付きました。…をそろえて比較したところ、…という結果になりました。
調べた場所や期間が限られるため、…までは断定できません。貴学で…を学び、生物や環境の変化を科学的に調べる方法を深めたいです。
質問5|獣医学を学びたい理由を教えてください
…(本人のきっかけと、その後の学習)…から、動物の健康と…の関係に関心を持ちました。…を調べ、…という疑問を持ちました。
関心だけでは理解できないことが多いと感じています。大学で生命科学と獣医学の基礎を学び、根拠を確かめながら…を考えたいです。
質問6|医師・医学研究者を目指す理由を説明してください
…(本人の経験や探究)…を通して、…に関心を持ちました。その後…を学びましたが、…はまだ十分に理解できていません。
医学を体系的に学び、…を確かめる方法を身に付けたいです。貴学の教育内容を確認し、…を深めたいと考えています。
質問7|リハビリテーションに関心を持った経験はありますか
…(本人の経験・調べ学習)…を通して、身体の機能だけでなく、本人の生活や希望を理解する必要があると気付きました。
…は資料だけでは分かりませんでした。大学で…を学び、自分の判断で支援を決め付けず、相手の考えを確かめる姿勢を身に付けたいです。
質問8|商学や生活科学への関心を、何から深めましたか
…(本人の調査・学習・活動)…で、…に関心を持ちました。…を比較し、…という傾向を確かめました。
ただし…の条件が異なるため、同じ原因だとは言えません。貴学の志望学科で…を学び、人や社会の行動を根拠から考える力を身に付けたいです。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの面接対策|学科・方式に合わせて準備する
面接の有無と評価方法を確かめ、書類の説明・基礎学力の応答・協働の練習を使い分けましょう。 同じ大学の別の方式を、同じ面接内容だと考えないことが大切です。
スキルパスでは、本人の学習・探究・制作等を振り返り、志望理由と面接の準備を支援しています。実際に取り組んだことを整理し、質問に応じて根拠や限界も説明する練習を重ねます。
2026年10月23日時点の大学公式情報を基に作成。システム障害により、大学は臨時サイトで入試情報を案内しています。日程等の変更を含め、最新の通知を確認してください。


