自治医科大学医学部の総合型・学校推薦型は、実施する県と出願条件が定められています。面接の前に、出願地の選び方、卒業後の勤務に関する確約、書類選考と筆記試験も確認する必要があります。
地域医療への関心を、自分が学び、調べ、考えてきた経験と結びつけましょう。 「人を助けたい」という思いに加え、なぜ地域で医師として働きたいのかを、自分の言葉で説明する準備が大切です。
この記事は2027年度の医学部総合型と、富山県で実施する医学部学校推薦型を扱います。以下の質問・回答例は独自に作成した架空の練習用で、実際の過去問や合格者の回答ではありません。
医学部総合型|出願地・評定・入学確約
対象は栃木・富山・山梨・山口・佐賀の5県
医学部総合型は、栃木県・富山県・山梨県・山口県・佐賀県で実施します。所定の大学入学資格と出願地の条件を満たし、合格時に必ず入学を確約できること、全体の学習成績の状況4.0以上が要件です。
卒業から年数が経過して調査書が発行されない場合は、代わりの証明書や学力の参考資料について別の指定があります。調査書が出ないことだけで出願できない、あるいは評定の条件が無条件で免除される、と判断しないでください。
出願地は、高校所在地や本人・父母等の現住所地等から、要項の条件に従って1県を選びます。住所地による選択には居住期間等の条件もあり、受験しやすい県を自由に選べる制度ではありません。複数の都道府県への出願は、当該年度の受験資格を失う扱いです。
入学後だけでなく、卒業後の勤務も確認
医学部では、卒業後に出願都道府県のキャリア形成プログラムに基づき、一定期間、知事の意見を聴いて指定する公立病院等へ医師として勤務する確約が必要です。大学の教育や卒業後の勤務を理解したうえで、地域医療を志望する理由を整理しましょう。
入学確約は他大学との併願を妨げず、併願の有無は合否に影響しないと大学が明記しています。ただし、合格後の入学確約までなくなるわけではありません。同大学内の総合型と学校推薦型への重複出願も認めていません。
2027年度総合型の出願期間は2026年10月14日から10月20日17時必着で、既に終了しています。郵送には10月19日という消印の期限もあります。今後の年度の準備でも、必着と消印の両方の指定を確認してください。
面接までの選考|数学・英語と2つの個人面接
書類選考の後に、基礎学力検査と面接
出願書類で選考し、大学での基礎学力検査・面接の受験者を決定します。書類選考の発表は2026年11月13日、基礎学力検査と面接は11月18日です。総合型・学校推薦型ともに、書類・筆記・面接を総合して判断します。
基礎学力検査は記述式の数学と英語で、各60分・100点です。数学は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A、数学Bの数列、数学Cのベクトル・平面上の曲線と複素数平面を範囲としています。片方でも受験しなければ欠席扱いとなり、面接も受けられません。
面接の回答練習と並行して、数学と英語の基礎学力も準備しましょう。 資格や探究の実績だけで、当日の筆記試験に代えられる方式ではありません。
都道府県と大学が、それぞれ約10〜15分
面接は個人面接で、都道府県と大学がそれぞれ10〜15分程度実施します。午後の面接実施時間帯全体が、1人の面接時間ではありません。会場は自治医科大学です。
志望動機、地域医療への理解、学習・活動の経験について、短く答えたあとに理由や具体例を補う練習が考えられます。実際の質問内容や順番が公表されている、という意味ではありません。
大学は、倫理観や教養、論理的思考力、表現力、コミュニケーション能力、困難があっても継続する姿勢等を求めています。自分が直接経験したことと、資料で調べたことを区別して話しましょう。
医学部学校推薦型|富山県の推薦条件
校長推薦・評定4.0以上・卒業時期の条件
医学部学校推薦型は富山県で実施します。2026年3月から2027年3月までに高校・中等教育学校を卒業した人、または卒業見込みの人で、校長が責任を持って推薦でき、合格時の入学確約と全体の学習成績の状況4.0以上が条件です。1校からの推薦人数は1名です。
出願期間は2026年11月1日から11月7日17時必着で、郵送の消印期限は11月6日です。出願地の条件や卒業後の勤務確約等も確認してください。
総合型と同じく、書類選考の後に数学・英語の基礎学力検査と個人面接を行います。推薦を受ければ面接だけで選考される、という方式ではありません。
活動報告書と評価書・推薦書を区別
総合型には、志願者を客観的に評価できる人が記入し厳封する志願者評価書があります。学校推薦型の推薦書は、出身学校長が発行するものです。活動報告書も所定の様式で提出します。
本人の活動は、参加した事実、担当、調べた内容、考察を分けて整理しましょう。自分が担当していない研究や医療行為を、実績に加える必要はありません。
大学は2026年10月9日付で、検定料の払込証明に関する提出書類の訂正も公表しています。原本・コピーの指定を含め、要項だけでなく訂正情報も確認してください。
質問例と回答例|地域医療への関心を具体化
質問1|自治医科大学で医師を目指す理由を教えてください
…(本人が関心を持った経験)…から、…(実際に調べた地域医療の課題)…に関心を持ちました。…(学習や活動で分かったこと)…を踏まえ、大学で…(公式情報で確認した学び)…を深め、地域医療に取り組みたいです。
独自の練習例です。医師を目指す理由と、この大学の教育・卒業後の勤務を理解して志望する理由の両方を考えてください。
質問2|地域の医療について、どのように調べましたか
…(本人が実際に調べた地域や課題)…について、…(公表資料や本人が行った調査)…を確認しました。…(読み取れたこと)…がある一方、…(資料だけでは分からないこと)…もあると考えました。
独自の練習例です。患者や住民の個人情報を含めず、調べた事実と自分の推測を分けましょう。少数の体験から地域全体を断定する必要はありません。
質問3|理科や数学の学習から、どのような疑問を持ちましたか
…(本人が実際に学んだ内容)…から、…(自分が持った疑問)…を調べました。…(試した方法や確認した資料)…で…(分かったこと)…を学びましたが、…(未解決の点)…もありました。
生物検定・化学検定・物理検定、統計検定等の学習も、実際に取り組んでいれば説明材料です。取得を入試の必須条件や、一律の加点・筆記免除として扱う例ではありません。
質問4|意見が異なる人と協力した経験を教えてください
…(本人が実際に取り組んだ共同活動)…で、…(意見の違い)…がありました。私は…(相手の話を聞いて行ったこと)…に取り組み、…(その経験で気づいた点)…を学びました。
独自の練習例です。相手の考えを聞いた過程と、自分の行動を説明してください。実際には合意していない結果や、他人の成果を加える必要はありません。
質問5|難しい課題に、どのように取り組みましたか
…(本人が学習・活動で困ったこと)…に対し、…(原因として考えたこと)…を確かめました。…(実際に変えた勉強方法や取り組み)…を続け、…(改善した点や残った課題)…が分かりました。
大学が求める継続する姿勢を振り返る独自の練習です。成功談だけに整えず、分からない点や現在も取り組んでいる課題は、その状態のまま説明しましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスの面接準備|学習と地域への関心をつなげる
スキルパスでは、本人の関心に合う実績づくりから、志望理由書と面接の準備までを個別に支援します。学習・探究で確認した根拠を整理し、提出資料に基づく質疑応答を重ねます。
自治医科大学では、本人の経験と、地域医療・卒業後の勤務への理解を結びつけましょう。 県別の条件を満たしているかを確認し、2つの個人面接でも同じ経験を矛盾なく説明できる準備が大切です。
公式資料
出願前に最新の公式要項と訂正情報で、出願資格・出願地、評定と代替書類、推薦・評価書、入学と卒業後の勤務の確約、必着と消印の期限、当日の受付を確認してください。


