昭和医科大学(旧・昭和大学)の面接では、医療職を目指す理由と、自分の学習・活動から何を考えたかを説明する準備が大切です。総合型は歯・薬・保健医療で実施内容が異なり、公募推薦も学部ごとに筆記科目や配点が分かれています。
医療への憧れだけで終わらず、本人が学び、調べ、取り組んできたことと、志望する専門職の役割を結び付けて説明しましょう。この記事は2027年度の公式要項に基づく対策ガイドです。質問・回答例は独自に作成した架空の練習用で、過去問や合格者の回答ではありません。
総合型選抜の学部別対策
歯・薬・保健医療で異なる選考
| 学部・方式 | 公式要項の選考内容 | 面接に向けて準備したいこと |
|---|---|---|
| 歯学部・総合型 | 書類審査の合格者が模擬授業60分、理解度の確認50分、面接約10分を受験 | 授業の内容を理解する力と、歯学を学びたい理由 |
| 薬学部・総合型 | 書類審査、グループワーク90分、レポート45分、小論文60分、面接約10分 | 他者と協力する姿勢、議論の要約、薬学への意欲 |
| 保健医療学部・総合型 | 書類審査、小論文60分、面接約10分 | 志望学科・専攻の役割、活動の過程と学習意欲 |
2027年度の総合型は2026年9月1〜15日郵送必着、試験は10月3日で、すでに終了しています。歯学部は事前の書類審査を通過した人が当日の試験へ進む構成です。次年度の受験生は、当該年度の要項で改めて確認してください。
歯学部は授業を理解する力も必要
歯学部では、志願理由書や活動報告書等で意欲・活動を評価するとともに、模擬授業への適応、態度、理解力も評価します。面接の話し方だけでなく、初めて聞く内容の要点をつかみ、自分の理解を確かめる練習もおすすめです。
総合型の志願理由書・活動報告書は所定用紙へのPC入力です。活動の証明資料や探究の成果物、所定の業者テスト結果等にも提出指定があります。活動の証明に使える時期や、資格・検定の扱いは要項で確認してください。
薬学部はグループワークとレポート
薬学部の総合型は、グループワークの後にレポートを作成する構成です。大学は協調性、積極性、態度、リーダーシップ等に加え、内容を把握して要約する力や文章構成力等も評価します。
発言の回数を増やすことだけに偏らず、他者の意見を確認し、自分の根拠を伝え、議論の内容を整理する練習が必要です。レポートでは、自分の最初の意見と、話し合いで分かったことを区別してまとめてみましょう。
保健医療学部は志望専攻を具体的に
保健医療学部は看護学科、リハビリテーション学科、医療技術学科で募集があります。リハビリテーション学科には理学療法・作業療法・言語聴覚療法・視覚機能療法、医療技術学科には診療放射線技術・臨床工学・歯科衛生の専攻があります。
「人を助けたい」という共通の思いに加え、なぜその専門分野を学びたいのかを説明しましょう。2027年度の新学科・新専攻を、以前の学科構成のまま扱わないことも大切です。
学校推薦型の公募制と出願条件
4学部の筆記・面接
| 学部・公募 | 基礎学力試験 | 小論文・面接 |
|---|---|---|
| 医学部 | 英語、数学または国語、理科2科目。140分・計400点 | 小論文60分30点、面接約10分70点 |
| 歯学部 | 英語、数学または国語、理科1科目。140分・計150点 | 小論文60分30点、面接約10分100点 |
| 薬学部 | 英語、数学または国語、化学。140分・計300点 | 小論文60分75点、面接約10分75点 |
| 保健医療学部 | 英語、数学または国語、理科1科目。140分・計150点 | 面接約10分100点。公募には小論文の記載なし |
数学の範囲は数学Ⅰのうちデータの分析を除く範囲、国語は古文・漢文を除く範囲です。医学部の理科は物理基礎・化学基礎・生物基礎から2科目、歯・保健医療は同じ3科目から1科目です。薬学部の化学は化学基礎に加え、化学の指定範囲があるため、公式要項で詳細を確認してください。
公募推薦では、基礎学力試験が一定の基準を満たすことを前提に合否を判定します。総得点が高くても、面接の評価が著しく低い場合は不合格とする方針です。面接も筆記も、どちらかだけで十分とは考えないよう注意してください。
学歴・推薦・履修条件
公募推薦は原則として現役生を対象とし、学校長の推薦が必要です。在外教育施設の扱い等に例外があるため、本人の学歴に対応する条件で確認しましょう。総合型・公募推薦とも、本学を専願し、合格時に入学を確約できることが条件です。
医学部の公募推薦は全体の評定平均4.3以上という基準があります。歯・保健医療学部の公募にこの数字を一律に当てはめることはできません。薬学部の公募では、所定の学歴・学校長の推薦に加え、化学基礎・化学の履修も必要です。
総合型の学歴条件も学部差があります。歯・薬学部には所定の既卒者等の条件があり、保健医療学部は原則として現役生を対象とする構成です。総合型の薬学部にも化学基礎・化学の必須履修指定があります。
面接で説明したい経験と医療への姿勢
調査書と本人の説明
大学の要項には、総合型以外では出願書類審査を点数化しない一方、調査書を面接時の参考資料として使用するとあります。調査書を提出しなくてよいという意味ではありません。学習状況、出欠、学校生活等について確認する場合があるとも示されています。
資格や活動の名称を並べるだけでなく、本人が何を考え、どのように取り組み、そこから何を学んだかを振り返ることが大切です。提出した内容と面接での説明が食い違わないかも確認しましょう。
チーム医療と自分の専門
昭和医科大学は、2027年4月に鷺沼キャンパスを開設予定とし、複数学部の学生が共にチーム医療を学ぶ環境を案内しています。面接に向けては、自分が目指す職種の役割と、他職種と協力するときに大切だと考えることを整理してみましょう。
「協調性があります」と言うだけでなく、他者の意見を聞いた経験、自分の考えを見直した経験、任された役割を果たした経験が本人にあれば、具体的な場面から説明する練習がおすすめです。
面接の質問例と回答の組み立て方
以下は公式の出題予告ではなく、本人の経験を整理するための架空の練習例です。…( )…は本人の事実に置き換える部分です。未経験の医療活動や未取得の資格を実績として使わないでください。
質問1|なぜその医療職を目指すのですか
…(本人の学習・読書・活動等)…をきっかけに、…(医療上の課題)…に関心を持ちました。…(自分で確かめたこと)…から、…(志望する職種の役割)…を学びたいと考えています。大学では…(志望学科・専攻で深めたい内容)…に取り組みたいです。
本人が学んだことと、まだ知らないことを分けて説明しましょう。他者の病歴など、第三者の個人情報を詳しく述べる必要はありません。
質問2|学習や探究で何を確かめましたか
…(本人の実験・調査・制作)…では、…(問い)…を確かめるため、…(方法や比較条件)…を選びました。…(結果)…が得られた一方、…(測定やデータの限界)…もあります。大学で…(学びたい理論や方法)…を深めたいです。
物理検定・化学検定・生物検定、統計検定等が本人の取り組みにある場合は、その知識を何に使ったかを振り返ってみましょう。ここで挙げる実績例は一律の必須条件や加点の保証ではなく、薬学部の履修条件の代わりにもなりません。
質問3|他者と意見が違ったとき、どうしましたか
…(本人の学校生活や活動での場面)…で、…(意見の違い)…がありました。私は…(相手に確認したこと)…を踏まえ、…(自分が提案・修正したこと)…に取り組みました。…(結果や残った課題)…から、…(学んだこと)…があります。
薬学部のグループワークに向けても、自分だけが話す練習に偏らず、相手の発言の要点を確かめる練習が役立ちます。実際の試験で同じ課題が出るという意味ではありません。
質問4|学び方を見直した経験はありますか
…(本人が難しいと感じた学習内容)…について、最初は…(理解が足りなかった点)…がありました。そこで…(自分で試した方法)…に取り組み、…(確認できた変化)…がありました。今も…(残る課題)…を学び続けています。
歯学部の模擬授業に向けても、聞いた内容の要点と疑問点を自分で整理してみましょう。分からないことを、理解できたように取り繕う必要はありません。
質問5|チーム医療で自分の専門をどう生かしたいですか
…(本人の調べたこと)…から、…(志望する専門職)…には…(役割)…があると理解しています。他の職種と協力するには…(大切だと考えること)…が必要です。大学では専門知識に加え、…(本人が伸ばしたい力)…も身に付けたいです。
看護、理学療法、作業療法、言語聴覚療法、視覚機能療法、診療放射線技術、臨床工学、歯科衛生では専門が異なります。「医療系だから同じ」という説明にせず、志望専攻の役割を確認してください。
公募推薦の日程とスキルパスの面接準備
| 手続・試験 | 2027年度の日程 |
|---|---|
| 公募推薦の出願 | 2026年11月1〜8日郵送必着 |
| 試験 | 2026年11月14日。旗の台キャンパス |
| 合格発表 | 2026年12月1日15:00 |
| 入学手続 | 2026年12月1〜8日12:00まで |
出願書類が到着する期限と、登録・支払い等の手続を区別して準備しましょう。昭和医科大学の公式募集要項ページには、2026年10月16日の更新を反映した2027年度要項が掲載されています。最新のお知らせも確認してください。
スキルパスでは、本人の学習・活動・探究の過程を整理し、志望学部・専攻の面接や課題に合わせた練習を支援します。下のフォームから出願準備についてご相談ください。


