成城大学の総合型選抜は、学部・学科ごとに面接の進め方が異なります。経済学部では当日の小論文の説明、文芸学部の一部学科では5分の発表、法学部では当日資料を読んで議論する準備が必要です。
志望理由を暗記するだけでなく、読んだ資料や本人の活動を根拠に、自分の考えを説明する練習が大切です。この記事は2027年度の公式募集要項を基にした対策ガイドです。後半の質問・回答例は独自に作成した架空の練習用で、公式の過去問や合格者の回答ではありません。
学部・学科別の面接形式
経済学部は小論文の説明も必要
経済学部の一次試験は書類審査です。二次試験では90分・1,200字程度の小論文と、20分程度の個別面接を行います。面接には小論文の内容説明3〜5分と、提出書類の内容についての質疑応答が含まれます。一次試験の結果は二次試験には反映されません。
文章を書き終えた後に、結論、理由、具体例を短く説明してみましょう。反対意見や、説明しきれていない点も考える練習が役立ちます。面接会場に持ち込めるのは受験票のみです。
文芸学部は4学科で進め方が異なる
| 学科 | 公式に示された二次試験 | 準備したいこと |
|---|---|---|
| 英文学科 | 日本語の資料を読み、要約と自分の意見をまとめた上で個人面接 | 資料の主張と本人の意見を分けて説明する練習 |
| 文化史学科 | 15分。高校時代の活動内容と志望動機の発表5分、質疑10分 | 活動で何を調べ、何を考えたかと、学科への関心の関係 |
| マスコミュニケーション学科 | 15分。志望動機の発表5分、質疑10分 | 関心のあるメディアや社会の問題と、学びたい内容 |
| ヨーロッパ文化学科 | 個人面接。受験票以外は面接会場へ持ち込み不可 | 志願理由書や課題に書いた考えを、自分の言葉で説明する練習 |
文化史学科とマスコミュニケーション学科の発表は、5分を厳守する指定です。PowerPointや模造紙等を事前に準備して使用することが認められ、会場にはWindowsのパソコンとホワイトボード等が用意されます。マスコミュニケーション学科では説明パネルも挙げられています。
英文学科やヨーロッパ文化学科まで、一律に「5分のスライド発表」と考えないよう注意してください。文芸学部は一次試験の結果も含めた総合的な選考です。
法学部・社会イノベーション学部の対策
法学部は資料を基にした約20分の個人面接
法学部の一次試験は志願理由書の審査と、90分の文章読解力・表現力審査です。二次試験では特定のテーマに関する資料を約15分で読み、約20分の個人面接に臨みます。資料分析力や表現力、社会問題への関心を審査し、志願理由書を基にした質問も行います。二次試験は面接審査の結果のみで選考します。
資料の内容を正確に捉えた上で、「どの記述を根拠に、どう考えたか」を話す練習がおすすめです。社会問題について意見を述べる際は、立場が異なる人への影響も考えてみましょう。持ち込めるのは受験票と当日の配付資料です。
社会イノベーション学部は課題図書と志願理由を整理
社会イノベーション学部は、一次試験で出願書類と、課題図書に基づく90分の論述審査を行います。2027年度の課題図書は植原亮著『科学的思考入門』です。試験中に課題図書を参照することはできません。
二次試験は出願書類による審査と面接審査で、一次試験の結果も含めて総合的に選考します。面接時間や具体的な質問を独自に決め付けることはできません。面接審査の試験場には受験票以外を持ち込めません。
本を読んだ上で、主張と根拠、印象に残った論点、自分の探究や身近な社会の問題との関係を整理してみましょう。これは対策上の練習であり、大学が面接の出題内容として予告しているものではありません。
提出書類と実績の振り返り
学部ごとの条件を確認
経済学部は全体の評定平均3.8以上に加え、所定の英語外部検定または英語科目の評定平均4.2以上という条件があります。社会イノベーション学部は、所定の英語外部検定の4技能の結果が必要です。文芸学部の条件は学科によって異なるため、他学科の資格・評定条件をそのまま当てはめることはできません。
各学部・学科の学歴条件、検定の種類・有効時期、書類の提出方法も確認してください。資格だけで合否が決まると考えず、志願理由書や課題に書いた内容を説明できるようにしましょう。
資格を取った後に何を考えたか
活動の成果と本人の役割、そこから生まれた問いを整理すると、大学で学びたい理由を具体的に説明しやすくなります。経済学部の活動報告書では、取得資格や課外活動の成果、その証明資料についても指定があります。
経済学部の要項には、関連する所有資格の例として数学検定、簿記、ITパスポート等が挙げられています。本人が取得している場合は、学習内容がどんな関心や活動につながったかを振り返ってみましょう。これらが全員に必須という意味でも、取得すれば一律に加点されるという意味でもありません。
文化史学科の活動なら、調査した対象、使った資料、本人の担当と考察を分けることが大切です。共同活動全体の成果と、自分が担当した作業も区別して説明してください。
面接の質問例と回答の組み立て方
以下は公式の過去問ではなく、本人の経験や考えを整理するための架空の練習例です。…( )…の部分には自分の事実を入れてください。未取得の資格や、経験していない活動を自分の実績として話すことはできません。
質問1|なぜ成城大学のその学部・学科で学びたいのですか
…(本人の学習・読書・活動)…を通して、…(関心を持った問題)…を考えるようになりました。…(自分で調べたこと)…から、…(まだ分からない点)…があります。成城大学の…(確認した学部・学科の学び)…を通して、この問いを深めたいです。
大学名を入れ替えるだけでなく、本人の関心と実際のカリキュラムとの関係を確認しましょう。
質問2|小論文で述べた考えを説明してください
私の結論は…(自分の結論)…です。理由は…(文章中で示した根拠)…です。…(具体例)…を挙げましたが、…(反対意見や条件の違い)…も考える必要があります。…(まだ検討が必要な点)…が残ると考えています。
経済学部の内容説明を想定した練習例です。本人が実際に書いた小論文で練習し、書いていない主張を後から都合よく付け加えないようにしましょう。
質問3|高校時代の活動から何を学びましたか
…(本人の調査・制作・活動)…では、私は…(自分の担当)…を行いました。…(資料や方法)…を選んだ理由は…(判断の根拠)…です。…(分かったこと)…と…(残る問い)…があり、大学で…(学びたい分野)…を学びたいです。
文化史学科等の発表を考える際の練習です。活動を長く紹介するだけで終わらず、なぜその学科へ進みたいかまで説明してみましょう。
質問4|資料の主張についてどう考えますか
資料では…(読み取った主張)…と述べられ、その根拠として…(資料にある事実)…が示されています。私は…(自分の考え)…です。ただし、…(別の立場や追加で確認したい情報)…についても検討したいです。
法学部や英文学科の資料を踏まえた面接に向けた練習例です。資料の主張を本人の意見と混ぜず、資料にない事実を根拠として扱わないことが大切です。
質問5|資格や読書の経験をどう学びにつなげましたか
…(本人が取得した資格・読んだ本)…で、…(実際に学んだ内容)…に関心を持ちました。…(本人が試した調査・比較)…を通して、…(分かったこと)…がありました。今後は…(さらに確かめたいこと)…を学びたいです。
資格名や本の内容の暗記だけでなく、その後の本人の行動を具体的に話してみましょう。社会イノベーション学部の課題図書も、要約だけを読み上げる練習で終わらせないことが大切です。
二次試験の日程とスキルパスの準備支援
| 学部 | 二次試験の出願期間 | 二次試験日 |
|---|---|---|
| 経済学部 | 2026年10月22日〜11月2日 | 2026年11月22日 |
| 文芸学部 | 2026年10月16〜26日 | 2026年11月15日 |
| 法学部 | 2026年10月9〜19日 | 2026年11月8日 |
| 社会イノベーション学部 | 2026年10月9〜19日 | 2026年11月8日 |
二次試験に出願できるのは一次試験合格者です。一次試験に合格しただけでは二次試験の出願は完了しません。集合時刻・場所は一次試験合格通知書等で確認してください。
大学は2026年10月22日付の案内で、入試情報サイトのメンテナンスに伴う募集要項の代替掲載を行っています。成城大学の二次試験受験者向け公式案内と、そこから案内されている2027年度募集要項で最新情報を確認しましょう。
スキルパスでは、本人の学習・活動の振り返りから、志望学部に合わせた面接・発表の練習まで支援します。出願書類と話す内容のつながりを確かめたい方は、下のフォームからご相談ください。


