杉野服飾大学の面接・発表対策では、総合型の各方式と公募制推薦を分けて準備しましょう。制作・探究・体験レポート方式は課題の発表、課題作文方式は作文を踏まえた面接、公募制は書類を基にした面接・口頭試問という違いがあります。
本人が作り、調べ、体験したことを出発点に、志望学科で何を学びたいかを、受験方式に合わせて説明することが大切です。この記事は2027年度の公式要項に基づく対策ガイドです。質問・回答例は独自に作成した架空の練習用で、過去問や合格者の回答ではありません。
総合型選抜の方式と発表・面接
制作・探究・体験レポート方式
総合型Ⅰ期・Ⅱ期の制作方式、探究方式、体験レポート方式は、課題とプレゼンテーション、書類を総合して判定します。発表は一人15分で、志望理由1分、課題の発表8分、質疑応答6分です。受験生1人に対して担当教員2人で行います。
| 方式 | 課題でまとめる内容 | 口頭で説明したいこと |
|---|---|---|
| 制作方式 | 本人の作品のねらい、制作過程や工夫 | なぜ作ったか、材料・方法をどう選び、何を学んだか |
| 探究方式 | 関心を持って探究した経験や、探究授業の課題 | 具体的な取り組みと、今後どう生かしたいか |
| 体験レポート方式 | 美術館・博物館・工房・ショップ等での鑑賞・体験・リサーチ | 対象を選んだ理由、観察や比較、自分の考察 |
制作方式の作品ジャンルは、洋服・小物等の立体、イラスト・絵画等の平面も認められます。制作方式は試験当日に実物作品を持参して提示する指定です。一方、他の方式まで一律に作品制作が必須だと考える必要はありません。
課題はA4片面で2枚以上にまとめ、所定用紙または指定様式を使います。資料を配る場合は担当教員分として2部を印刷して持参してください。ディスプレイ等の貸出は事前申請が必要で、会場ではインターネットへ接続できません。機材・ファイル形式も要項で確認しましょう。
課題作文方式は20分の個人面接
総合型Ⅲ期・Ⅳ期は、課題作文、面接、書類による選考です。作文のテーマは「あなたが現在までに熱中したこと」で、所定用紙に800字以上1,000字以内でまとめます。
面接は受験生1人に対し面接官2人、20分です。志望理由、志望学科のカリキュラムの理解、課題作文の内容に関する質問を行うと示されています。オンラインか来校かはWeb出願時に選びます。
作品や活動の成果物を自己PRのために持参することも可能ですが、制作方式の実物持参指定とは別です。作文に書いた本人の経験と、学科で学びたいことを結び付けて説明する練習が役立ちます。
基礎学力方式・小論文方式との違い
総合型Ⅰ期の基礎学力方式は、国語の筆記60分と書類による選考です。総合型Ⅱ期・Ⅴ期の小論文方式も、小論文60分と書類で判定します。これらに面接はありません。
同じ「総合型」という名称でも、すべてに15分の発表や20分の面接があるわけではありません。志望する方式に必要な準備を先に確認しましょう。
公募制推薦の面接・口頭試問
15分の個人面接と書類
公募制推薦は、志望理由書・活動報告書等を踏まえた15分の個人面接で、質疑応答と口頭試問を行います。作品等を持参する必要はありません。面接・口頭試問40点と、書類60点の計100点で判定する構成です。
志望理由書に書いた学習計画や、活動報告書に記載した本人の取り組みを読み返してみましょう。何を担当し、何を考えたかを短く説明し、追加の質問にも自分の経験から答える練習がおすすめです。
口頭試問の具体的な問題や細かな配点を独自に予想して断定することはできません。以下の練習例も、大学の出題予告ではありません。
出願条件と学科選択
公募制は、所定の高校等を2027年3月卒業見込み、または2026年3月以降に卒業した人等が対象です。学修への関心・意欲、良好な学業成績、出身学校長の推薦が必要です。具体的な学歴の扱いは、本人に該当する資格欄で確認してください。
募集は服飾学科・服飾表現学科・服飾文化学科です。服飾学科はモードテクノロジー系かファッションビジネス系を選ぶ必要があります。公募制は併願可能ですが、制作・探究・体験レポート方式は第一志望・合格後の入学が条件です。方式の条件も混同しないよう注意しましょう。
作品・活動と実績の説明
制作の意図と考察
作品の見栄えや資格の名称だけで終わらず、本人がどこを工夫し、何を確かめ、どんな課題が残ったかまで振り返ってみましょう。服飾学科、服飾表現学科、服飾文化学科で学びたい内容の違いも踏まえることが大切です。
体験レポートも、施設を訪れた感想だけで終わらないようにしましょう。何を知るためにその場所を選び、何を見て、自分はどう考えたかを整理すると、本人の取り組みを説明しやすくなります。
資格・コンテストの加点
所定の総合型方式と公募制には、大学が指定する資格・検定と活動実績について、それぞれ最大15点を加点する制度があります。過去3年に取得したもの等が対象で、加点申請書と証明資料を提出する必要があります。
例えば色彩検定2級以上や、所定の被服製作技術検定、ファッション関連の検定等が一覧にあります。視覚芸術系の大会・コンテストの受賞歴も、所定の区分で評価する構成です。名称や級、主催団体、取得時期、提出資料を公式一覧で確認してください。
一覧にない資格や活動を、独自に加点対象と読み替えることはできません。加点の条件を満たすことと、本人の経験を活動報告書で説明することは別です。
面接・発表の質問例と回答の組み立て方
以下は公式の過去問ではなく、本人の経験を整理するための架空の練習例です。…( )…には自分の事実を入れてください。未制作の作品、参加していない活動、未取得の資格を実績として使うことはできません。
質問1|なぜその学科・系を志望するのですか
…(本人の制作・学習・体験)…から、…(服飾についての関心)…を持ちました。…(自分で調べたこと)…を通して、…(深めたい問い)…があります。大学では…(志望学科・系の学び)…を学びたいです。
学科名を入れ替えるだけでなく、本人の関心とカリキュラムの関係を確認してみましょう。
質問2|作品ではどこを工夫しましたか
…(本人の作品)…は、…(目的や表現したいこと)…から制作しました。…(材料・形・工程等)…を選び、…(試作や修正)…に取り組みました。…(分かったこと)…がある一方、…(残る課題)…もあります。
制作方式では、実物と説明が対応しているかを確かめてください。誰かの作品の工夫を本人の経験として話すことはできません。
質問3|探究やリサーチで何を考えましたか
…(本人の調査・比較・探究)…では、…(問い)…を確かめるために…(方法)…を選びました。…(観察した事実)…と…(自分の考察)…を分けて整理しました。大学で…(さらに調べたい内容)…を深めたいです。
ショップや展示の比較なら、比較した条件や訪問時期も本人が説明できるようにしましょう。調査から分からないことまで結論として広げないことが大切です。
質問4|熱中したことから何を学びましたか
…(本人が継続して取り組んだこと)…では、…(難しかったこと)…がありました。私は…(実際に試したこと)…に取り組み、…(変化や学び)…がありました。この経験から…(大学で深めたい関心)…につながっています。
課題作文方式の練習例です。作文で述べた内容をそのまま読み上げるだけでなく、本人の行動や考えを質問に応じて説明してみましょう。
質問5|活動や資格をどのように学びへつなげましたか
…(本人の資格学習・コンテスト・共同活動等)…で、私は…(担当・学習したこと)…に取り組みました。…(制作や活動に生かした点)…があり、今後は…(さらに身に付けたい知識や技能)…を学びたいです。
取得した級や賞を正確に説明し、グループ参加の場合は本人の役割も分けてください。資格の紹介だけで、志望理由や制作過程の説明を省くことはできません。
今後の日程とスキルパスの準備支援
| 方式 | Web出願登録期間 | 試験日 |
|---|---|---|
| 総合型Ⅱ期・制作/探究/体験レポート | 2026年10月26日11:00〜11月13日15:00 | 2026年11月22日 |
| 公募制推薦 | 2026年10月20日11:00〜11月9日15:00 | 2026年11月15日 |
| 総合型Ⅲ期・課題作文 | 2026年11月16日11:00〜12月7日15:00 | 2026年12月12日 |
| 総合型Ⅳ期・課題作文 | 2027年1月25日11:00〜2月16日15:00 | 2027年2月24日 |
公募制の書類郵送期間は2026年11月1〜9日で、最終日の消印有効です。Web登録期間と郵送期間は同じではありません。各方式の書類送付、支払い、必要な事前申請は、杉野服飾大学の公式入試要項と最新の案内で確認してください。
スキルパスでは、本人の制作・学習・探究の過程を整理し、志望学科と選抜方式に合わせた面接・発表の練習を支援します。下のフォームから出願準備についてご相談ください。


