京都薬科大学の学校推薦型選抜・一般公募制では、英語と化学の適性検査に加えて、面接も合否判定に使われます。薬剤師への憧れだけでなく、薬学を学ぶ意欲、自分の考えを説明する力、主体性や協働性を、これまでの経験から伝える準備が大切です。
この記事では、2027年度の公式要項をもとに、面接の評価と回答の考え方を整理します。質問・回答例は独自の練習用で、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。総合型選抜の面接記事ではなく、一般公募制を対象とする記事です。
京都薬科大学の一般公募制は面接40点を含む総合判定
薬学部薬学科の一般公募制は、次の260点満点で評価されます。
| 検査項目 | 配点・時間等 |
|---|---|
| 適性検査Ⅰ・英語 | 100点、60分 |
| 適性検査Ⅱ・化学 | 100点、60分。化学基礎・化学 |
| 面接 | 40点 |
| 調査書 | 20点。国語と数学の学習成績の状況の合計を2倍 |
適性検査の点数だけで合否が決まるわけではありません。一定基準に達しない検査項目がある場合は、不合格になることがあります。 すべての適性検査・面接を受けることが判定の条件です。
面接では、薬学を学ぶ意欲、薬学分野への適性、自分の考えを説明する力、主体性、協働性を評価すると要項に記載されています。「人の役に立ちたい」で話を終えず、なぜ薬学なのか、その関心を持ってから何を学んだかまで説明できる準備が必要です。
面接の実施時間帯は13時30分~17時ですが、1人の所要時間ではありません。参照した要項には、1人当たりの時間や面接官の人数などの記載がないため、一律に何分・何人と決め付けないようにしましょう。
京都薬科大学で学びたい理由を具体的にする
京都薬科大学は、科学・技術・人間性を兼ね備え、医療・創薬・生命科学に貢献できる薬剤師の養成を目指しています。科学的な知識への関心に加えて、他者と学ぶ姿勢や生命を尊重する倫理観も大切です。
2027年度要項の教育課程の方針には、1・2年次の研究室体験、3年次後期からの研究活動、5年次からの探求薬学コース・実践薬学コースの選択が示されています。早期体験学習や演習・実習を通じて、協働やコミュニケーションの力を育てる方針もあります。
大学の特徴を並べるだけでなく、自分の課題との関係を説明しましょう。例えば「化学の探究で結果の理由を十分に説明できなかったので、基礎から学び、研究を通じて考える力を深めたい」といったつながりがあれば、学びたい理由が具体的になります。
志望理由は、きっかけだけでなく、その後の学習・活動と、大学で深めたい内容までつなげることが大切です。 家族の病気などをきっかけに挙げる場合も、詳しい病状や個人情報を話す必要はありません。
化学・生物の学習や協働経験を面接の説明につなげる
資格、探究、部活動、学校行事などを振り返り、自分で課題を見つけて取り組んだ経験を整理しましょう。化学検定や生物検定の学習、科学系コンテストへの応募も、本人に事実があれば説明の材料になります。これらが一般公募制の所定の加点対象、または出願資格だと示されているわけではありません。
実験や探究を話すなら、目的、比較した条件、記録の方法、結果、結果から言える範囲を説明できるようにします。失敗を隠して成功談にするより、何を見直し、どう確かめ直したかを振り返る練習が役立ちます。
協働の経験では、役職名だけでなく、自分が担った仕事と他者の意見にどう対応したかを整理しましょう。大学の入学者受入れの方針でも、考えを伝える力、課題を考えて努力する姿勢、協調性と円滑なコミュニケーションが示されています。
なお、大学は志望理由書等を自らの力で作成するよう求めています。以下の例を提出用の文章として写さず、自分の経験を振り返る練習に使ってください。
京都薬科大学の面接に備える質問例と回答
ここにあるのは、答えの構成を考えるための架空例です。活動や資格は自分の事実に置き換え、経験していないことを付け足さないでください。
なぜ薬学を学びたいのですか
…(薬に関心を持ったきっかけ)…から、薬が体に作用する仕組みに興味を持ちました。その後、化学や生物の授業で関連する内容を学び、疑問を記録して調べるようになりました。知識を得るほど、薬の働きだけでなく、安全な使用や相手に伝わる説明も重要だと感じました。…(実際に調べた内容)…を踏まえ、科学的な理解と、人に向き合う姿勢の両方を大学で学びたいです。
深掘りの練習では、「きっかけの後に何をしたか」「他の分野ではなく薬学を選ぶ理由は何か」も考えてみましょう。医療行為を行ったような経験を作る必要はありません。
なぜ京都薬科大学を志望するのですか
…(高校で取り組んだ化学・生物の学習)…では、結果は確認できても、その理由を十分に説明できないことがありました。京都薬科大学の教育課程の方針を読み、低年次の研究室体験から研究活動へつながる学びに関心を持ちました。基礎を学んだ上で、疑問を研究として考える力を深めたいです。また、演習や実習で他者と学び、自分の考えを分かりやすく伝える力も身に付けたいと考えています。
大学の特徴と自分の経験のつながりを確認しましょう。研究室や授業に触れる場合は、名称だけでなく、何を学びたいのかまで調べる必要があります。
高校の学習で力を入れたことを説明してください
…(本人が取り組んだ学習)…として、化学検定に向けて理解が曖昧な分野を整理しました。問題を解けたかどうかに加え、なぜその反応や計算になるのかを説明できるか確認しました。学校の探究でも、条件が違う結果をそのまま比較しないよう意識するようになりました。…(実際の受検・取得結果と、考え直した内容)…を通して、分からない点に戻って学び直す習慣がつきました。
生物検定や授業内の探究などを話す場合も、本人が取り組んだ内容に置き換えてください。資格名だけを薬学への適性の根拠にせず、学習の中身を説明しましょう。
他者と協力するときに難しかったことは
…(学校行事などの活動)…で、準備の進め方について意見が分かれました。私は最初、自分の案を説明することに集中していましたが、相手が気にしている条件を十分に聞いていませんでした。そこで、各自の心配や必要な作業を整理し、分担を見直しました。…(自分が実際に行ったことと結果)…から、協力するには、考えを伝えることと相手の話を聞くことの両方が必要だと学びました。
自分だけが全てを解決した話にせず、他の人の貢献と自分の担当を分けて説明する練習が役立ちます。
入学後、どのように学びたいですか
まず、薬学の基礎となる化学・生物などを確実に理解したいです。高校では…(苦手な内容を見直した経験)…があり、分からない点を放置せずに学ぶ大切さを感じました。大学では講義と実習を結び付け、研究や体験の中で生まれた疑問を調べたいです。将来は…(本人が考えている進路)…を目指していますが、大学で学ぶ中でも関心を深め、責任を持って判断できる力を身に付けたいです。
将来像を立派に見せるために断言し過ぎる必要はありません。現時点で考えていることと、大学で確かめたいことを分けて話しましょう。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
出願から試験当日までの最終確認
一般公募制は、学校長の推薦、全体の学習成績の状況3.2以上、合格した場合の入学確約などの条件があります。卒業時期にも条件があるため、出願資格は要項で確認してください。
| 項目 | 2027年度入試の予定 |
|---|---|
| インターネット出願登録 | 2026年11月1日9時~11月6日18時 |
| 入学検定料の納入 | 2026年11月1日9時~11月6日19時 |
| 出願書類の郵送 | 2026年11月1~6日、当日消印有効 |
| 試験日 | 2026年11月14日 |
| 合格発表 | 2026年12月1日 |
出願書類には推薦書、調査書、志望理由書などがあります。志望理由書の様式は、薬学部で学びたい内容300字以内、本学を志望する理由300字以内、卒業後の進路希望150字以内です。黒または青のボールペンを使い、自筆で記入する指定があります。
Web登録だけでは出願は完了しません。書類の郵送、検定料の納入、印刷したデジタル受験票の準備まで確認しましょう。 面接前には、自分で作成した書類を読み返し、経験と志望理由を根拠とともに説明できる状態にしておくことが大切です。
スキルパスでは、本人の学習や活動を振り返り、志望理由を深める相談や面接の練習を支えています。提出書類は大学の指示に従って自分の力で作成し、練習では説明の分かりやすさや、追加の質問に答えられるかを確かめましょう。
出典:京都薬科大学・入試制度と2027年度募集要項、出願書類・志望理由書様式。出願時は要項の全条件と最新のお知らせも確認してください。


