桃山学院大学の総合型選抜は、志望理由書に基づく面接に加え、学科ごとの筆記・発表・討論などで学ぶ力を確かめる入試です。工学部の数学、経済学部の事前学習、ビジネスデザイン学部の提案、人間教育学部の討論では、準備の内容が異なります。
2027年度の公式入試ガイドと入試情報をもとに、面接の形式と対策を整理しました。質問・回答例は独自の架空の練習用で、実際の過去問、出題予告、合格者の回答ではありません。
桃山学院大学の総合型は日程別に選考を確認する
学科別選考入試の10月は2段階選考です。第1次は基礎能力検査と志望理由書、第2次は面接と学科別選考で、最終合格した学科等への入学確約が条件です。12月は全学部、11月・3月はビジネスデザイン学部のみを対象に、併願制で実施されます。
入試ガイドでは、11月・12月・3月の配点を、基礎能力検査30点、志望理由書10点、面接30点、学科別選考30点としています。10月の第2次は面接50点・学科別選考50点です。日程によって配点が変わる点に注意が必要です。
| 学部・学科 | 学科別選考入試の面接と関連する準備 |
|---|---|
| 工学部 | 志望理由書に基づく個人面接約15分。数学の筆記試験も別にある |
| 経済学部 | 個人面接約10分。指定の事前学習動画を理解し、筆記試験にも備える |
| 経営学部 | グループ面接約15分。学科別選考は小論文 |
| ビジネスデザイン学部 | グループワーク方式は事前課題の説明、アイデアレポート方式は冒頭約3分の発表と質疑 |
| 社会学部・社会学科 | グループ面接約30分。小論文に関する口頭試問を含む |
| 社会学部・社会福祉学科 | グループ面接約10分。講義を踏まえた小論文にも備える |
| 法学部 | 個人面接約15分。10月はディベート、12月は課題小論文とのつながりを確認する |
| 国際教養学部 | 個人面接約15分。10月の模擬授業・発表と、12月の小論文を区別する |
| 人間教育学部 | 個人面接約15分。冒頭約3分で学びのレポートを説明し、別に討論がある |
志願者数によって個人・グループの実施方法が変わる場合があります。ビジネスデザイン学部の面接全体の所要時間は、上記資料に一律の記載がありません。社会福祉学科は、入試ガイドでは旧ソーシャルデザイン学科からの名称変更構想として掲載されています。
同じ大学の総合型でも、日程と学科によって課題・配点が異なります。自分が受ける選考に合わせて準備しましょう。
工学・経済・経営は基礎学力と経験を結びつける
工学部では、制作経験だけでなく、その仕組みや判断の根拠を説明できることが大切です。本人が受けた数学検定や物理検定、プログラミングの学習などは、理解した内容と実際に試したことを結びつけて話す材料になります。資格名だけで能力を説明し終えないようにしましょう。
工学部の学科別筆記は50分です。入試ガイドでは、12月は10月の数学の範囲に加えて、数学Ⅲの極限・微分法、数学Cのベクトルも示され、数学Ⅲは選択可能とされています。入試情報サイトの学科別表とガイドには記載の相違があるため、最終的な範囲は出願する日程の要項で確認してください。
経済学部は、指定動画を見て内容を覚えるだけでなく、図表や計算を通して経済社会をどう分析しているかを確かめる準備が必要です。身近な物価・交通・地域の商業などについて、調べた事実と自分の考えを分けて説明する練習が役立ちます。
経営学部は、活動の成果と、その成果に至った判断を話せるようにしましょう。文化祭の販売や部活動の運営などでは、自分の担当、他の案、実施後に分かった課題まで振り返ると、学びたい内容を具体的に伝えられます。
発表・口頭試問・討論がある学部の対策
ビジネスデザイン学部のグループワーク方式は、商品・サービスを比較する事前課題から、当日の改善提案へ進みます。自分の案を押し通すのではなく、比較する基準を示し、相手の意見を踏まえて提案をまとめる練習が必要です。アイデアレポート方式では、誰のどんな問題を解決するか、既存の方法と何が違うかを約3分で説明しましょう。
法学部の10月は、地方分権を進める是非を扱うディベート方式です。一方、12月は消費税廃止の是非について課題小論文を提出し、面接で口頭試問を受ける方式が入試ガイドに示されています。10月の討論課題を、そのまま12月の課題だと思わないようにしてください。
国際教養学部も、10月のオープンキャンパス参加方式・プレゼンテーション方式と、12月の小論文方式では対策が異なります。12月は小論文に関する質問もあるため、当日書いた主張と理由を振り返り、反対の見方にも答える練習が有効です。
社会学科は小論文の資料をどう読み、なぜその結論に至ったかを説明する準備が重要です。社会福祉学科は講義と小論文を結びつけ、人間教育学部は学びのレポートと保育・教育・健康領域の討論に備えましょう。実際に行った活動を扱う際は、関係者の個人情報を含めないよう配慮してください。
面接で伝える実績は、資格や受賞の名称だけでなく、自分が考え、試し、改善した過程まで説明することが大切です。
桃山学院大学の面接に向けた質問例と回答の考え方
以下は本人の経験を振り返るための練習例です。未経験の活動や未取得の資格を、実績として話さないでください。
工学:制作でうまくいかなかった点は何ですか
私は…(本人の制作や実験を書く)…。最初は測定値の変化をすべて装置の故障だと思っていましたが、条件をそろえて比較すると、設置位置による差もありました。物理検定に向けた学習で測定の考え方を振り返り、記録を残す必要性を感じました。大学では、現象を数理的に捉え、設計の根拠を説明する力を身につけたいです。
資格の学習経験がなければ、授業や本人の調べ学習に置き換えられます。制作で自分が担当した部分と、助言を受けた部分を分けて話しましょう。
経済・経営:身近な課題をどう調べましたか
…(本人が疑問を持った地域や学校の出来事を書く)…。私は、売上だけを見ると成功に見えても、費用や準備時間を含めると評価が変わると気づきました。日商簿記の学習も参考に記録を見直しましたが、一度の結果だけでは判断できません。経済・経営を学び、複数の見方から根拠を検討したいです。
経済学部なら社会の仕組みやデータ、経営学部なら組織の判断や運営など、志望する学部に合わせて学ぶ理由を具体化してください。
ビジネスデザイン:提案は誰に役立ちますか
私が考えたのは…(本人のアプリやサービスの案を書く)…です。利用者を広く想定しすぎたため、まず学校で困っている場面を一つに絞りました。既存の方法と比べると便利な点がありますが、使い続けてもらえるかはまだ確かめられていません。利用者の反応を踏まえて提案を改善する方法を学びたいです。
情報オリンピックなどの経験がある場合も、提案に使った知識と、これから検証する内容を区別しましょう。大会実績があるだけで事業案の有効性を証明できるわけではありません。
社会・法・国際教養:別の立場からはどう見えますか
私は…(本人が調べた課題と意見を書く)…。ただ、その案では負担が増える人もいると考えました。資料を比較すると、同じ制度でも重視する点が違います。自分の意見を説明するだけでなく、反対する人の理由を正確に理解して、考えを見直したいです。
法学部の課題小論文や社会学科の資料について答える際は、読んでいない資料を根拠にしないことが大切です。国際教養では、文化や国籍で一括りにせず、具体的な場面から考えましょう。
人間教育:活動から何を学びましたか
…(本人が関わった学習支援やスポーツなどを書く)…。私は、同じ説明を繰り返しても伝わらない場面があり、相手がどこで困っているかを聞く必要があると感じました。自分の経験だけで一般化せず、教育や健康の専門知識を学び、相手に合った関わり方を考えたいです。
経験の紹介と、そこから生まれた学びの課題をつなげる練習例です。討論でも、他の人の発言を正確に受け止めてから、自分の意見を加える練習が役立ちます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
12月入試の日程と公募推薦との違い
学科別選考入試の12月は、2026年12月1日〜10日が出願期間で、書類は消印有効、試験は12月19日、合格発表は12月24日です。ビジネスデザイン学部のみの3月は、2027年2月19日〜3月3日出願、3月12日試験、3月19日発表です。10月と11月の出願はすでに終了しています。
総合型の小論文型入試は、専門学科・総合学科の出身者、または所定のスポーツ・特別活動等の要件を満たす人が対象です。調査書20点、小論文40点、志望理由書を含む面接40点で、学科別選考入試とは別の方式です。2027年度の試験日は2026年10月25日で、すでに終了しています。
公募制推薦入試は、学科試験と提出書類による選考で、面接はありません。前期は2026年11月1日〜5日出願、11月14日・15日試験、後期は12月1日〜11日出願、12月18日試験です。
公募制推薦の筆記対策と、総合型の面接・学科別課題の対策を分け、必要な準備を日程から逆算しましょう。
スキルパスでは、本人の資格・探究・制作・活動を振り返り、志望理由や面接での説明につなげる準備を支援しています。受験する学科の課題に合わせて、自分の経験を具体的に伝える練習を重ねていきましょう。
詳細は2027年度入試ガイド、公式入試制度一覧、12月の学科別選考入試をご確認ください。配点・課題に関する上記の整理は入試ガイドに基づいています。出願時には日程別の最新要項も確認してください。


