大学の教員から助言を受け、自分で調べ、成果を発表する。その経験を総合型選抜につなげたい高校生には、東京都市大学の「OPEN MISSION探究ゼミナール」が候補です。課題に取り組んだ成果を、同大学の総合型選抜で説明する仕組みが用意されています。
OPEN MISSIONの対象と学習の流れ
2026年度の募集対象は高校生で、学年は不問、既卒生を含む受験生も対象です。参加費は無料。ミッションの解説を見て、参加理由・課題計画を5月20日までに申し込み、内容をもとに参加者が選抜される方式でした。先着順ではありません。
6月14日の探究ワークで教員や学生の助言を受け、7月には個人・グループで自由探究を進め、8月4日に成果を発表する構成です。メディア情報学部2学科のデザイネージコンテストは、8月1日の参加も必要でした。テーマにより活動場所や追加の指示が異なります。
成果発表後には教員の評価コメントと修了証明書が発行され、総合型選抜等の提出資料として利用できます。事前課題、自由探究、成果発表まで続けて取り組めることが特徴です。2026年度の募集は終了しているため、次回は新しい募集案内で参加条件を確認してください。
出典:東京都市大学・OPEN MISSIONの2026年度募集と学習過程
どんな探究を、どのように残す?
公表されている2026年度テーマには、AIによる画像認識、環境の計測・分析、医療機器の画像、情報デザインなどがあります。例えばAIを選んだ人なら、学習に使うデータの違いで結果がどう変わるかを調べ、自分で条件を変えた理由と結果を記録する方法が考えられます。
環境系なら、調べた場所や時刻、気象条件も残して測定値を比較する方法があります。結果が予想と異なったときに、データの不足や条件の違いまで考えることが、探究を深めるきっかけになります。
大学入試で伝えたいのは、選んだ課題、自分の工夫、結果から生まれた次の問いです。グループの成果と自分の担当を分け、助言を受けて修正した点も整理しておきましょう。
資格学習を、探究の方法に結びつける
情報系ならITパスポートやプログラミングの学習、データ分析なら統計検定、計測なら数学・物理の学習を組み合わせる方法があります。資格で覚えた知識を、実際の分類、計算、可視化に使うと、志望理由で説明できる内容が増えます。
例えば統計の学習でデータのばらつきを知り、測定を増やした理由を説明する。プログラミングを学び、集計を自動化して条件ごとの結果を比べる。このように、資格と探究の関係が分かる成果物を残すことが大切です。
成果を生かして考えたい大学3校
| 大学・方式 | 成果を伝える書類と主な条件 |
|---|---|
| 東京都市大学・情報工学部/総合型選抜(2段階選抜制) | エントリー理由書と関連書類で成果を説明。高校卒業等の入学資格と基礎知識・学修意欲が必要。併願可能 |
| 電気通信大学・情報理工学域Ⅱ類/総合型選抜 | 活動実績報告書で課題解決や制作の役割を説明。2027年3月卒業見込み等と入学確約が必要 |
| 東京電機大学・理工学部/総合型選抜(AO) | 活動報告・発表で成果を説明。高校卒業資格等の経路では数学・外国語各3.3以上と課程別履修条件あり。併願可能 |
東京都市大学の2027年度総合型2段階の公式案内は「OPEN MISSION成果報告」を、エントリー理由書に添える資料の例として挙げています。本人が探究し、発表した成果が、この評価資料に対応します。関連書類の提出まで含めて準備する必要があります。
情報工学部の一次は調査書・志望理由書・エントリー理由書・関連書類の審査、二次は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cの適性検査と、その解答の口頭試問を含む面接です。参加実績と並行して数学の準備が必要です。人間科学部は別の扱いで、エントリー理由書ではなく、研究計画レポートまたはOPEN MISSION成果報告を提出します。
電気通信大学の2027年度要項7ページには「他大学でのスクーリング・セミナー参加」とあります。Ⅱ類の活動実績報告書で、探究の課題と自分が作った解析プログラム、改善の記録を関連づけて伝える方法が考えられます。3分以内の自己PR動画、書類選考後の発表・面接・口頭試問にも備えましょう。
出典:電気通信大学・2027年度総合型選抜要項3・7〜9ページ
東京電機大学理工学部は、一次の事前課題・活動報告等、二次の発表と口頭試問を含む面接で取り組みを伝えます。普通科は数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cと英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、工業科・総合学科等は数学Ⅰ・Ⅱと英語コミュニケーションⅠなどの履修条件があります。
これらは本人の成果を伝える方法の例で、資格や修了証への一律加点を示したものではありません。2027年度方式の出願は終了しているため、今後の参加成果は主に翌年度以降の準備へつなげ、実際の提出期限までの成果を使うことになります。
出典:東京電機大学・2027年度総合型選抜要項4・6〜9ページ
理系推薦には比較的落ち着いた倍率も
2026年度の静岡大学工学部数理システム工学科の学校推薦型選抜Ⅱは、受験者4人・合格者2人で、実質倍率2.00倍でした。探究ゼミの参加選考とは別の大学入試の実績です。資格、本人の探究成果、基礎学力を高校1・2年からそろえ、名門理系大学も視野に入れて準備したいところです。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで探究を推薦の実績へ育てる
スキルパスは、資格対策と実績の組み合わせ方、大学ごとの評価資料を熟知しています。応募前には興味のある分野を絞り、参加理由と課題計画を自分の経験から説明できるよう支援します。
受講中・受講後には、Pythonでの集計や図表の作成、実験条件の整理、成果発表の説明まで準備できます。教員の助言でどこを変えたのか、自分で考えた部分はどこかを明らかにし、大学別の志望理由書と口頭試問へつなげることが大切です。
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