生命科学に興味がある高校生にとって、大学の研究に継続して参加する経験は、進路を考える大きな材料になります。順天堂大学医学部の「JU★STAR」は、高校生を研究室に受け入れる高大連携プログラムです。自分で観察し、疑問を持ち、結果を考えた過程を残すことが、推薦・総合型選抜の準備につながります。
JU★STARは高校生が研究室で学ぶプログラム
2025年に広尾学園高校との取り組みとして始まり、2026年の大学公式記事では桜蔭高校との連携にも広がっています。実験、データ解析、考察、発表まで研究の過程に関わる点が特徴です。
現在確認できるのは連携校を中心とした参加例です。全国の高校生が自由に申し込める募集としては案内されていません。対象学年や参加手続は、在籍校や大学の案内を確認する必要があります。公表資料だけから、参加費、募集定員、修了条件を一律に決めることもできません。
また、2026年の研究アイデアコンテストでは「JU★STAR賞」が設けられ、受賞した高校生に大学研究へつながる機会が提示されました。これは研究への接続機会であり、大学入試の合格を約束する賞ではありません。
研究内容よりも、自分の担当と考察を具体的に
公式記事では、電子顕微鏡画像から細胞の構造を取り出し、3次元で観察する研究が紹介されています。別の講座では、ライトシート顕微鏡を組み立て、生命現象を可視化する研究に高校生が参加しています。
こうした経験を伝えるときは、研究室全体の成果と自分の担当を分けましょう。例えば、画像のどこに注目したのか、見分けにくかった部分をどう検討したのか、助言を受けて観察方法をどう変えたのかを、日付とともに残す方法が考えられます。
最先端の研究室に通ったという経歴より、本人が理解して説明できる内容が大切です。研究データや画像を受験資料に使う場合は、公開できる範囲を指導教員に確認してください。
生物・化学の資格と、統計・プログラミングを重ねる
生物や化学の検定学習は、細胞、物質、反応などの基礎概念を確かめる機会になります。統計検定の学習を加えれば、測定値のばらつきやグラフの読み方を研究記録に生かせます。
例えば、利用条件の明確な公開生物画像をPythonで整理し、観察の分類基準によって集計がどう変わるかを比較することも発展例の一つです。大学で教わった内容と、本人が別に試した分析を区別し、目的・方法・結果・限界までまとめましょう。
生命科学の研究成果を生かして考えたい大学3校
| 大学・方式 | 活用の方向と主な条件 |
|---|---|
| 東京薬科大学・生命科学部/研究型AO | 高校・大学教員の指導下などで行った研究成果を発表。2026年3月卒業・2027年3月卒業見込み等、合格時入学確約が必要 |
| 千葉大学・園芸学部応用生命化学科/総合型選抜 | 理科研究・科学技術に関わる活動参加を証明。高校卒業等の資格、指定共通テスト、入学確約が必要 |
| 東京農業大学・生命科学部等/総合型選抜全学部 | 自己推薦書と学科別課題に関心を発展。2027年卒業見込み・2026年卒業等、第一志望・合格時入学が前提 |
東京薬科大学の2027年度要項20ページには「高校や大学の教員の指導下で行った研究」とあります。JU★STARで本人が取り組んだ研究も、指導と担当内容を整理して発表対象と照合する方法が考えられます。研究発表10〜15分、質疑応答10〜15分に加え、生物基礎か化学基礎の口頭試問があります。
出典:東京薬科大学・2027年度学生募集要項20〜22ページ
千葉大学園芸学部の応用生命化学科は、書類・面接に加え、共通テスト5教科7科目の段階表示合計45以上、かつ化学・生物・外国語各7以上が最終合格の基準です。研究への参加を示す資料と、本人の目的・考察を整理しながら、研究実績と基礎学力を並行して準備することが重要です。
出典:千葉大学・2027年度園芸学部総合型選抜要項3・7〜8ページ
東京農業大学は、一次の調査書・自己推薦書・学科別事前課題と、二次の口頭試問を含む面接で評価します。全体評定の数値要件はなく、第一志望とし、一次合格後は二次を受験し、二次合格時に入学することが条件です。研究で生まれた問いを、希望学科で何を学ぶ必要があるかまで説明しましょう。
出典:東京農業大学・2027年度総合型選抜全学部要項3〜8ページ
以上は2027年度要項による比較例です。今後の活動成果は翌年度以降を中心に、実際の出願期限までに得た範囲で伝えます。JU★STARや資格に一律加点が付くという説明ではありません。
理系推薦には落ち着いた倍率の方式も
2026年度の京都工芸繊維大学工芸科学部応用生物学課程の学校推薦型選抜・一般プログラムは、受験者30人・合格者15人で実質倍率2.00倍でした。高校生プログラムの参加選考とは別の大学入試の実績です。資格、研究成果、基礎学力を高校1・2年から準備すれば、名門理系大学も目標にできます。
FLOW実績づくりから出願まで、高校生活の流れに沿って支えます
- STEP 01高1〜高2資格・コンテストに挑戦
理系大学が評価する資格やコンテストに、知識ゼロから挑戦します。
- STEP 02高2〜高3春高大接続プログラムに挑戦
大学・研究機関の講座や研究体験への参加を、応募から支援します。
- STEP 03高3夏〜秋出願書類と面接で仕上げる
志望理由書と面接に向けて、資格や探究の経験を自分の言葉で説明できるように支援します。
- 合格第一志望
合格へ
スキルパスで研究経験を推薦の実績へ育てる
スキルパスは、資格対策と実績の組み合わせ方、大学ごとの評価資料を熟知しています。参加対象に合うプログラムの検討から、研究前に押さえたい生物・化学、統計やPythonの学習まで、一人ひとりの関心に合わせた準備を支えます。
活動後は、教わったこと、自分で分析したこと、未解決の疑問を整理し、図表や活動報告にまとめます。そこから希望学科の学びにつなげた志望理由、研究発表、基礎事項の口頭試問へ進めることが大切です。
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